クウォート逝く

クウォート　　　　／14日に追い切りを行った後、右後脚繋部分に骨折を発症し
　　　　　　　　　　ました。すぐに詳しい検査を行ったところ、骨折の程度が
　　　　　　　　　　酷く、救い難い状態である為、予後不良の診断を受けるこ
　　　　　　　　　　ととなり、誠に残念ではございますが、同日に安楽死の処
　　　　　　　　　　置が取られました。

＠クウォート
あまりにも悲しい結末を迎えてしまいました。

クウォート　　　　／助　手14美坂良　　　　60.1- 43.2- 28.4- 14.7　馬なり余力
　　　　　ミヤビアザーレ（新馬）馬なりを０．３秒先行同入

これが最後の調教になってしまうとは・・・。僅か１戦のキャリアしかありません。突然すぎて気持の整理がつかないでいます。
去年のパンフでは全くノーマークだった仔ですが、年末の号外を見て一目惚れ。本当に惚れた馬でした。一気に出資意欲が沸きました。目立った血統馬でもありませんでしたが、その馬体から醸し出す雰囲気は「活躍」の２文字を十分に意識させてくれました。今となっては、新馬戦をＴＶ観戦できたことに感謝するだけです。結果は８着でしたが、競馬を覚えてくれればと願った矢先に・・・。そして、ナデシコが帰ってきて全馬稼働になった矢先に・・・。

一口をしていると避けては通れない道。十分に分かっています。過去にもシルクダイレクト、ソウルフルダンスが私の目の前でレース中に逝きました。シルクエクセレンスはデビュー前に腸ねん転で逝きました。
分かっています。十分に分かっています。胸が張り裂けそうな思いを何度も経験しました。
ですが、これも競馬。冷たい言い方ですが、これも競走馬の宿命です。今は冷静になろう。とそんな気持ちです。

もっと、もっとターフを走るクウォートを見たかった。安い馬でもこれだけできるんだぞ！というところを見せてもらいたかった。ただ無念です。
辛いのは私だけではなく、担当厩務員さんや生産者も辛い想いをしていることでしょう。
アッと言う間に駆け抜けた生涯でしたが、クウォート号よ安らかに眠ってください。決してあなたのことは忘れません。