さこういっぱく

「左後一白」は名馬の証です!

愛馬物語23

2009-10-17 | 愛馬物語
続き:愛馬8頭(ホルダー/1勝、オリンピア/未勝利、イノセント/1勝、エディフィス/未勝利、ラヴリー/未出走、パスワード/未出走、チャプター/未出走、フォートレス/未出走)

夢のような北海道馬喰ツアーが終わり、現実の生活に戻った。毎回思うことだが、千歳空港を後にする時の一抹の寂しさはなんとも表現しがたいものがある。今回もまた同じような思いをしたのだが、来年も来るだろうと漠然と考えていた。それから一度も北海道の地を踏めずにいるとは思いもしなかった。何年過ぎたのだろうか・・・。次はいつ行けるんだろ?

現実に戻ってすぐに、崖っぷちの2頭が出走することになった。北海道に行っている間に、まさかの2着に来た2頭である。当然ここは勝たなくてはならない。もう後が無いのだから。運命の10月2日。オリンピアは2番人気、エディフィスは7番人気で登場。まあ、当然勝ち負けであろう。最悪でもどちらか勝つだろう・・・。
現実は甘くなかった。オリンピア12着殿負け。エディフィスは10着。と大敗を喫してしまった。厳しい現実を突きつけられた形となる。なんだこの現実は・・・。俺は呪われてるのか?何がそうさせたんだ?
10月2日・・・この日は何か取り憑かれた運命の日だったのか?数年後、驚愕の事実を突きつけられる。やはりこの日は呪われた日だったのだ。
嫁はんの誕生日・・・キャーーーーーーーー。

さて、崖から転落した2頭はポニョにはなれず、オリンピアは引退(佐賀競馬)。エディフィスは再ファンドにて園田競馬に移籍となった。2頭同時に失った影響もあり、補充を急ぐことになる。当然、北海道で見学した2頭は第一候補であったこともあり、そのうちの1頭に出資する予定でいたが、ここでウルトラCが炸裂するのであった。
シルクから届いた号外で、どうにも目に付く馬が1頭。父ティンバーカントリー 母シルクリバティー(母父シアトリカル)の牡馬である。募集時よりも成長しており、一気に出資候補に躍り出た。関東矢野進厩舎予定。後のシルクリベラルである。
今までの選定項目ではなく、始めて障害馬を意識した。元々障害好きであり、競馬場に行く時は、障害レースが行なわれる日に行くことにしているし、生で観たG1が中山グランドジャンプしかないので、今まで障害を意識した選定をしてこなかったのが、不思議なくらいである。
父ティンバーカントリーの評価は安定した成績を挙げることのできる種牡馬の他に、障害適正が高いと考えていた。そして最後の決め手になったのが、予定厩舎。矢野進調教師といえば、バローネターフ、ブロードマインド、マイネルオーパー、テレジェニック・・・。と数々の名障害馬を育て上げた調教師である。決まった。夢は中山グランドジャンプ制覇。

2頭が戦線離脱した後は暫く出走がないものと思われた。しかし、ここに来てパスワード・チャプターがデビュー戦を迎える兆しとなるのである。パスワードもチャプターも共に2歳。年内中にデビューとなれば、ホルダー以来の2歳デビュー。ホルダーが12月1日だったので、それ以前にデビューとなれば、記録を更新することにもなる。
そして、記録が更新されることになる・・・。

11月27日パスワードデビュー。京都D1400。調教の動きから4番人気に指示される。後の準オープン馬トシザヘネシーには屈したものの、同タイムの3着。後のオープン馬ロードマジェスティー(6着)にも7馬身半をつける素晴しいデビュー戦となった。デビューは記録を更新したものの、優勝の記録は残念ながら更新できなかった。だが、12月12日の2歳未勝利戦ではデビュー戦がフロックではなかったことを証明してみせる。1番人気に指示されると3番手からレースを進め、終わってみればシルクゲイナー以下に4馬身の差をつける完勝。初めて1番人気で1着となる。そして同日5R京都D1200には満を持してシルクチャプターの登場である。鞍上はまさかの岡部。陣営の期待が感じ取れる。パスワードのデビュー同様4番人気に指示される。同日2頭出し、2連勝が近づいてきた。しかし、パスワードのような走りはできず、随所で幼さを見せたものの、直線だけの競馬でなんと2着。スムーズであれば勝っていたかもしれない惜しいレースだった。そしてこのレースがこの年の最後のレースとなった。

年が明ければ、パスワード・チャプターを中心に、ホルダー・イノセントが復帰し、フォートレス・ラヴリーが脇を固めれば、出走数も勝鞍も過去最高を記録するのではないか?と楽しみになる年末となった。更なる喜びは次の年へ・・・2004年完。

続く:愛馬8頭(ホルダー/1勝、イノセント/1勝、パスワード/1勝、チャプター/未勝利、フォートレス/未出走、ラヴリー/未出走、リベラル/未出走)