徒然なる日記

映画、音楽、本からテレビやCMを含めた広告全般の話まで。好き勝手に綴っていきまーす。

武士の一分

2006年12月08日 | 映画
残念ながら、あまり刺さらない作品でした。
夫婦愛に焦点を絞った分かりやすいストーリーながら、所々に不自然さがどうしても残ります。
そんなに話を散らかしていないので、丁寧に描写してほしかったのですが。
盲目になってから決闘するまでに腕の磨き方などは特に。
まあ、仕方なし。

木村ファンならとても満足するでしょう。
彼が演じると、現代風の味つけになりますので。
中村吉右衛門が好きな私なぞにはちょっと・・・。

良かったのは中間を演じた笹野高史氏。
夫婦が話すシーンでも、抜きのショットの奥にぼんやりと映りこんでいて、存在感を表しています。

後は桃井かおり、ですか。
こういう役はやっぱり上手いですね。
あるインタビューで「死んでも死人の役がある。それが役者だ」と語っていましたが。
さすがです。
その他、脇役には名優が多いっす。
そのあたりは楽しめるかもしれません。

プラダを着た悪魔

2006年11月27日 | 映画
観にいってきました。

女性にウケそうな映画だなと思いつつ(本当に女性客が多かった)観たのですが。
これ、意外と僕が共感できてしまいました。
有名なファッション誌のカリスマ編集長の下で超多忙に働いてムリな要求もされて、恋人にも呆れられて・・・。
分かるな~という感じ。
立場が似ているというか、会社のトップ直属で働いていると、似たような状況が多々あるわけです。
休日に呼び出されたり。
ジョニーデップ来日のプレミアム試写会のチケットが欲しいと4日前に言われたり。
忙しすぎて恋人に呆れられたり(笑
苦労には共感できます。

しかしまー、プロとはどうあるべきか、ということを考えさせられた映画でした。
与えられた任務を確実にこなすだけではダメで、それにどれぐらいの付加価値をつけられたのか、が重要なんですねぇ。

また台詞でも、主人公(アン・ハサウェイ)が「あれは仕方なく・・・」
と言ったことに対し、「あなたが判断したんでしょ」と詰められる場面がありましたが。
やはり立場が上がっていくに連れて、判断すべき回数や重さが上がっていく。
それを意識できるかどうか、ですね。
その回数と重要度で金をもらっているわけですから。

と、また仕事ベースで考えてしまった。。。


それにしても、アン・ハサウェイ、かわいかったー。




あと、音楽もマドンナ、アラニス・モリセット、U2など、なかなか豪華。
サントラも結構売れそうです。

濃密な休日。

2006年10月30日 | 映画
昨日は休みを満喫。
というか欲張った。

僕のお気に入りブログ「ギター演奏中。」のjapametal500さんのライブを観るために、船橋に遠征。

と、その前に錦糸町で下車し、東宝シネマズへ。
ライブも行きたかったが、どうしても映画に行きたかったので。。。
作品は何でも良かったのですが、ちょいと気になっていた「父親たちの星条旗」を鑑賞。
クリントイーストウッドの監督作品ということでしたが。

もともと日米両方からの視点で2作あるという時点で好感を持っておりましたが。
観てみるとよかったですね。

そもそもハリウッドで作られる戦争映画は勧善懲悪的なものが多いのですが。
ここではそういう視点は皆無。
硫黄島での悲惨な光景。
対して、まだ戦闘が終結していないさなか、英雄にされ、戦費獲得のために宣伝活動をさせられる3人の兵士。
戦地と国内のギャップ。
英雄って誰を指すのか。
そして終戦後の彼らを描くことで、たとえ勝っても決して誰も幸せになっていないんだ、と。
戦争の空しさを描いておりました。

来月には日本から見た「硫黄島からの手紙」が公開されるようで。
1作目を見た以上は、次も見なければと変な使命感に駆られております。



さてさて、映画を観て少し暗澹とした気持ちを吹き飛ばすべく(そんな理由ではないですが笑)、ライブへ!
場所は船橋「ROOTS」
駅からほど近く、いい感じの路地を入っていった先でした。
うなぎ屋がなんとも旨そうな香りを発散しておりましたな。ぐぅ。

さーてライブ。
japametalさんのライブはとても熱かった!
そして、んまい!
「中年バンド」とボーカルの方が自称されていたが。
んなことは感じさせず。
というか、そうだとしてもその言葉が謙譲語的に作用していて、
まだまだやるぜぃ!という意気に感じられたのです。
初めてこのバンドを見たであろう若者たちもノリまくり。
HR/HMの良さを実感したのではないでしょうか。
この日最高の盛り上がりでしたな。間違いなく。
僕も年齢に似合わず80年代好きなので、たまりませんでした。
周りの友人も声かけときゃよかった・・・。



いやぁ、ひさびさに濃密な休日を過ごしましたぞー。

「ゆれる」

2006年08月07日 | 映画


半年ぶりに映画をみた。
ちょっと気になってたので。
決して終わり方がスッキリするわけでなく、見終わった後の方が色々と考えさせられる。
特に私も7つ上の優秀な兄にコンプレックスを感じた時期もあったので。
この映画をみるとそんなことを色々思い出すわけです。
今は自分の土台もしっかりしてきたので、ずいぶん緩和されてきたのですが。
一時期はひどかった・・・。
今から思えば結構くだらんけど、当時は本当にひどかったのです。

しかし、この映画、香川照之氏がよかったー。
そしてオダギリジョーも。
二人が面会するシーンなぞ、人間が持つ憎悪をそのままぐわっと出して。
オダギリジョーも台本にないのにアドリブで椅子を投げつけたりして。

なんだか、超大作にはない良さがありましたな。
みんな上手い役者さんが多くて周りをガッチリ固めてて。

もっとこういう系統の映画を見たいな(暇があれば)とひとりごちる今日この頃です。

THE有頂天ホテル

2006年02月06日 | 映画

相変わらず公開されて時間が経ってから見るというパターン。
今回はまだ日が浅いほうですかね。

しかしまー、久々に笑う映画。
さすが三谷幸喜!とみんなが口を揃えて言うだけありますね。
納得。
随所に笑いが盛りだくさん。

しかも作り方が舞台っぽいですよね。
スクリーンなんだけど、そこが舞台、という感覚。
だからカメラワークも180度回転するような取り方があまりなく、
客席に話しかけるような場面も幾度かあります。

これからまた面白い映画が色々公開されますな。
また暇を見つけていかねば。


男たちの大和

2005年12月26日 | 映画

クリスマスの過ごし方。。。

風邪ひいて喉がとっても痛いのに映画を観にいくという。
ジッとしているのが勿体ない気がして。(貧乏性)

それでも午前中は仕事したのです。
本チャンのクリスマスなのに。

そしてその本チャンのクリスマスに全く似合わない「男たちの大和」を観るあたりが男前。
うんうん。

内容は前評判よりは下に感じますねぇ。
期待しすぎたのか。
あともう一声ほしかったです。はい。


SAYURI

2005年12月11日 | 映画

映像が美しい映画でしたねー。
僕にしては珍しく、公開2日目。
いつもは公開終了ギリギリで観に行くことが多いのですが。

さてさて内容に関しては詳細は述べませんが。
しかしそれぞれの役者がアジアのトップクラスで。
しかも全員が英語の台詞。
だから逆に違和感がなくすんなり入れますね。
「キル・ビル」みたいな片言の日本語がないので。
まー英語圏の人が見たらどうなのかわかりませんが(笑)

チャン・ツィイーがキレイだったのはいいのですが、
個人的には桃井かおりと子役の大後寿々花が良かったですな。
桃井かおりはいいお母さんっぷりでしたわ。
さすが大女優。細かい表現が見ていてとても刺さりました。
あとは大後寿々花。初めて見たのですが驚きでした。
「北の零年」を見なかったので。
公式サイトによると共演した渡辺謙の推薦ということです。

まだ観たい映画が数本あるのですが、年内観れるかな・・・。


ALWAYS三丁目の夕日

2005年11月27日 | 映画

久しぶりにゆっくり映画でも観ましたわ。
「ALWAYS三丁目の夕日」です。
いや~良い映画でしたな。

ストーリーそのもののエピソードがグッとくるということもありますが、
古き良き時代の雰囲気が刺さりましたねぇ。
現代の都心部ではこんな雰囲気はないですが、刺さるということは、やはり遺伝子の中に組み込まれているということなんでしょうね。

昔は「近所のおっさんシステム」が機能していましたが、最近は皆無でしょ。
あ、このシステムは、子どもが悪いことをすると、恐らく近所なんだろうな~というおっさんに
「こるぁぁぁああ!!何してんねん!!お前らどこの子じゃ~!!」
と怒られる、というものです。
今やこんなおっさん(愛情を込めてそう呼びますが)はほとんどいないですよね。
逆に変な目で見られますし。
僕の子どもの頃はまだそんな雰囲気ありましたけどねぇ。

しかし、この映画で成長ぶりに驚いたのは堀北真希。
こんなにキッチリ演技できる子だと思っていなかったので、相当驚きました。
内山理名に続いてしっかりと看板になりそうですな。

あと、子役2名がホント良かった。
安心して見られました。

その後、友人の誕生日を祝うため、丸ノ内へ。
丸ノ内のオアゾと隣接している「丸ノ内ホテル」へ。
誕生日だからと店員さんが2枚もポラで写真を撮ってくれました!
いい人たちだー。ありがとう!!

しかし、さすが日曜日の丸ノ内。
人が少なくて、それはそれで良い感じでしたー。


ICE AGE 2

2005年11月08日 | 映画

ちょっとした機会があって、タイアップの企画書を見せられました。

来年夏の公開だそうな。

「2ってなってるけど、1は面白いんですか?」と聞いたら

全員 「え??観てないの??」

え、ダメ??
観てないとダメ??
僕はよく知らないけど、そんなにメジャーなんすか??
何だか悔しいなー。

資料によると前作は日本で19.5億円の興行収入。
USと合わせると約200億円。
なかなかスゴイです。

「参考までに『踊る大走査線』の1作目が約170億。
 スゴイのかなー。スゴイのか。
 邦画と比べるからややこしいのかな・・・」

などとひとり考えながら人の話を半分流しながら聞く。

まずは前作をDVDなんかで見ないとな。
いや、やめとこうかな。

仕事のために映画観るなんて、ダメだ。
純粋に楽しむ気になったら観るぞー。

しかし、本当に良い映画なのかな。(←疑い深い)


蝉しぐれ

2005年10月31日 | 映画

もう冬に近いですけど。
相当遅れて観ました。

いいすね。
良かったです。

子役たちは不安定感が満開でしたが、
市川染五郎はさすがでしたね。
余白の演技というか。
最近騒々しい映画が多いなかで、間の取り方がすごく印象的で。
でもそこはそこで台詞がなくても表現されていて、すごくいいなーと。

後半はぐぐ~っと引き込まれる展開。
そしてこの時代だからこその切なさがありました。

これは原作読みたくなります。

映像がきれいです。
エンドロールで山形県鶴岡市などの協力が出ていたので、あの川は最上川かーと。
山形市から最上川沿いに鶴岡に抜ける道。7,8年前に走ったことがありますが。
とても良い感じです。

映画を観た直後に、軽く飲みながら食事。
お酒は「出羽桜」(山形県)
なーんて。浸ってみました。