思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

驚きまくりの日本対トリニダード・トバゴ戦を観た  

2006-08-09 23:59:55 | スポーツ

今夜、東京都渋谷区霞岳町の国立競技場で行なわれたサッカー新日本代表(いわゆるオシムジャパン)の初陣、対トリニダード・トバゴ戦を観に行った。結果は2-0で日本が勝った。
僕は国立競技場にサッカーを観に行くのは約1年半ぶり、日本代表の試合は2年半ぶりであった。そのときも国立競技場だった。

で、まず驚いたのが、先発メンバー。1か月半前までのジーコジャパンからかなり若返っているのは報道で知っているが、まさか先発メンバー11人のうち6人が、僕が普段ひいきにしている浦和レッズの選手だった。ジーコジャパン経験済みの坪井、三都主、長谷部、田中達也に加え、アテネ組で活躍した、アテネには実際には行けなかったがその直前まではU-23代表(当時)中心として活躍していた鈴木までもが先発であった。また、中盤トップ下の位置で横浜F・マリノスの山瀬も先発していたが、彼も以前に一時期は浦和にいた選手だから(でもその期間の大半が故障気味だったが)、浦和勢は実質7人という感じだった。
日本代表の11人の過半数が同一チームの選手で占められるなんて初めて聞いた。しかもFWの田中達也以外は中盤より後ろの選手たちで、これは埼玉県民としてはたしかに嬉しいことは嬉しいが、ほかのチーム所属の選手もあっての代表だから、チーム内の連携は今後どうなんだろう? DFの最終ラインも坪井と闘莉王が中心になって組むわけだから、必然的に浦和のときのやり方っぽくなるのだろうか? と気になり、それと代表に多くの選手が取られているあいだのリーグ戦やカップ戦においての浦和の戦力も心配。まあこの布陣は今回だけなんだろうけど。

次に、選手の背番号も思いっきり変わっていたこと。今日2得点の三都主なんかはこれまでトルシエジャパンの頃から馴染み深い14番から3番になっていたし。ジーコジャパンの流れを汲むという記者会見上の言葉はハッタリで、オシムは最初から自分らしい選手選考をした、これまでの日本代表とは違う代表を一から創り上げる、という強い意志が感じられた。
ただ、それと同時にこれは親善試合用の場当たり的な番号の振り方なのかな? とも思う。だって、田中達也の10番というのはやはり違和感がある。ほかの番号ならまだしも、世界的に見ても10番というのはチームの中心選手、特に中盤の司令塔・リーダー的な役回りの選手が着る番号で、この番号はずっとチームの中心に居続ける選手が着るものだ(マンガ『キャプテン翼』の主人公である大空翼が良い例)。ジーコが先のW杯で最後のブラジル戦まで中村俊輔にこだわったように。だから今回の代表では、僕の事前予想では同時に先発した山瀬か、後半から途中出場した小林が着るものとばかり思っていた。そう考えると、田中達也をずっと使い続けるという解釈で良いのだろうか? そのへんがちょっと気になる。

そしてもうひとつが、観客のほうはこれまでに比べてやけに若い女子が多かったこと。僕の見た目で、観客全体の約4割が女性だったような気がする。ひと昔前では考えられなかったことだが、W杯の盛り上がりをそのまま継続し、しかも今回オシムジャパンで若返りが進んだことが影響しているのかもね。たしかにひと昔前の選手に比べると“イケメン”な選手が増えてきて、サッカー選手の社会的な地位も年々上がってきているし(一部の選手はファッション誌に登場したりもするご時世になった)、まあ高校生以下の娘たちは夏休み期間中だから来ることができた、ということもあるのかもしれない。それと、若いカップルも多かったな。ホントに5年10年前では考えられないことだ。諸外国では女子どもがサッカーを競技場まで観に来るなんて、熱狂的サポーターもいるそんななかに連れ込むなんて危険なことはできない、信じられない! という感じなのだそうだが、まあこれはこれで世界でも比較的温和な日本らしい国民性が出ていていいけどね。普段のJリーグでもそのくらい来てほしいなあ。

今回の相手のトリニダード・トバゴは実際にはアフリカ勢にしては身長はそんなに高くなくて小粒な感じで、プレーのほうもスピードはあったが全体的にはやや小粒で、今回からの日本のキャプテン? 川口が守るゴール前の攻めのときも、そんなに勢いは感じなかった。やはり時差の問題で動きが鈍かったのだろうか。W杯出場国にしてはちょっと肩透かしという感じで、ともにベストな状態で闘いたかった。日本代表がアフリカに出向くアウェーの試合だとまた違う結果が出るのだろう。

まあいろんな意味でこれまでとは違った真新しい試合であった。しかも今回は、あるルートからこの試合のホーム自由席券を無料で入手して観ることができたというお得感もあってご機嫌であった。ただ、競技場入りは試合開始直前になり、結局は自由席の最上段から立ち見になったけど。試合終盤は同行した友人が手配したビールを空きっ腹なのにもかかわらず調子に乗ってグビグビと速攻で飲んで久々に酔っ払って頭が少しふらついたりもした。それも含めて今夜は楽しかった(午前中はもちろん終戦61年のことを考えていたけど)。
ジェフ千葉とガンバ大阪の選手も招集できるようになる次はどんな手を打ってくるか、楽しみやね。サッカー好きの最近の関心事はやはりオシムの一言一句で、次はどんな言葉と練習法が飛び出すのか、ほぼ毎日気になる。


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