思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

二度とない機会? だから、地上アナログ放送の終焉を満喫してみた

2011-07-31 00:00:00 | 普段の生活(日常)

岩手県・宮城県・福島県以外の44都道府県では24日(日)でホントに終了してしまったテレビの地上アナログ放送だが(心のどこかでなんだかんだ言っても終わらないんでしょ、と疑っていた人は僕以外にも多かったはず)、アナログ派としては残念無念。自室のテレビはまだブラウン管ですから。
これも時代の流れとして受け止めるべきなのか。テレビっ子も地上デジタル化という国によるお仕着せで作り上げられた余計な出費も伴ってしまう新章に無理矢理に立ち向かわねばならないのか。いくら国の法律に則った変更であっても事前対応の不備も目立ったこの措置は国が国民に金銭的にある程度は補償すべきではないのか、という疑問もいくつか浮上したが、結局はみな泣き寝入りというカタチかね。

で、24日正午から25日0時までの12時間弱に各局でアナログ停波と地デジに関する問い合わせの青い画面が続いたが、これは見方を変えて、これまでの58年超のテレビ放送の歴史のなかでこの12時間弱しか流れない限定的な特別放送ではないかっ! とあえて前向きに捉えて、この画面の写真をわざわざ撮ったり、DVD録画したりもして、砂嵐になってしまう25日(月)0時までに存分に満喫してみた。

24日午後に流していた以下の案内画面は、埼玉県南部の事例。


1ch NHK総合、3ch Eテレ  共通


4ch 日本テレビ


5ch 放送大学


6ch TBS(東京放送)


8ch フジテレビ


10ch テレビ朝日


11ch テレ玉(旧テレビ埼玉)


12ch テレビ東京


ちなみに、24日の終わり間際はこのように部屋を暗くしながら観賞? していたが(結果的に節電……)、こんなんでは根暗と言われてもまあ仕方なく、言いたければ言えばいいさ


上の写真は、25日0時以降の、代表してNHK総合の砂嵐。でも実際は24日23時59分すぎにすでに停まり、変更は0時きっかりじゃなかったんかい! と心の準備が1分前ではできていなかった身としてはいきなり画面が変わって面食らった。

青い案内画面のうち、放送大学以外はBGMがあったが、BGMはフジテレビが最も寂しい雰囲気で、テレ玉が最も朗らかな(すぐにでもまた何か番組が始まりそうな?)雰囲気であった。あの選曲はそれぞれ誰が担当したのかね、アナウンスの文言はリピートとはいえもっと種類を多く用意するとか工夫して独自性を出してほしかったなあ、とかとか、各局の画面を観ながらひとりでいろいろ批評したりツッコミを入れたりして楽しんでひとりで盛り上がって楽しんでいた。
あと、23時30分すぎに近畿地方で震度4の地震があってその地震速報はきちんと流していたのは少々びっくりしたが、この画面中でもそこはちゃんと報じるのね、と感心もした。

なお、ウチは7chは放送は元々何も映らなくて、2chと9chはケーブルテレビ? の通販番組が25日0時以降もしばらく続いていて、砂嵐ばかりのなかでまだちゃんと放送しているよ! と普段はまったく見向きもしないこのふたつのチャンネルを少々愛しく思ったりもした。なんだその歪んだ感情は。
でもまあ、24日午後の12時間はそれなりに楽しめたので良かった。この異常事態? すら楽しめないようではテレビ好きを公言すべきではないぞ、えっへん、と強がってみる。

これ、来年の3月31日に停波が延びた岩手県・宮城県・福島県の方々の参考にもなるのかならないのかはわからないが、まあホントに全国的に有名なテレビ放送キー局の近辺の住民のテレビもホントにこうなってしまったよ、という記録として。

ただこの地上デジタル放送、アナログ放送よりも時報から2秒ほど遅れるという問題も最近よく聞くが(まだアナログのテレビである僕の自室の隣の部屋はデジタル対応のテレビに換えてあるのだが、24日以前にふたつで同じ番組を同時に見比べるとたしかにデジタルのほうが約2秒遅れ、その2画面状態でドラマを観るとセリフが2秒ずれたりして微妙だった)、それは今後どう対処するのかね。あとそういえば、24日以前は告知に散々駆けずりまわった、でももうお払い箱? の地デジカはどこへ行ったのかね。

それで、元々は重度のテレビっ子としては、この1週間だけでもテレビを思うように観られない状況を体験すると誠に心苦しいので(東北地方の被災地でも、状況は違えど似たような感覚の方は多いのだろうか……)、できるだけ早めにデジタルチューナー、と思っていたがそれを通り越してやはり地上デジタル対応のテレビと録画機を買い換えようと思い始めた。
普段の余暇の娯楽としての番組チェックのほかにも、各局で時折制作される良質の旅・登山関連の番組もきっちり押さえておきたいし(今年下半期の目玉はたぶん今秋放送のフジテレビの『新グレートジャーニー』続編)、趣味のひとつであるスポーツ観戦やドラマ観賞も続けたいし、それに今年は震災に関する報道もできるだけ押さえておきたいので、僕的にはどうしても縁云々とは別にしてもテレビは必需品であるね、と暗い部屋のなかで考えた。

近所の家電量販店をチェックすると、テレビと録画機を両方揃えるのに僕好みのモノは安く見積もっても6万円以上かかるようなのだが(そろそろ各社ともに新製品が出そうなタイミングで、生産が終了したらしい現行品は今月かなり値下がっているね)、僕にとってはそんな大金を年内に用意できるかなあ。微妙だなあ。でもそこを早めに気合いと根性も出しながらなんとかしないと、テレビ好きの名が廃る。とりあえずデジタル放送を観るためにテレビかチューナー内蔵の録画機のどちらかを先に導入する手もあるが、どうしようか。
ということでひとまず、普段の生活においては被災地支援とともにこの極私的地デジ化が大きな課題として急浮上した。というか、これまで早めに対処してこなかったツケがまわってきただけで自業自得の状態だが。でも完全に自業自得のことなのか? と腑に落ちない点もあるにはあるけど。

ウチには4台あるテレビのうち24日までに3台はデジタルを観られるようになっていて僕の1台だけまだ、と“家庭内地デジ難民”というヘンな状況なのだが、遅くとも9月末までになんとかしよう。


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