木曽越峠の仙人日記

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薬用植物 「クロモジ」の薬効

2020年04月13日 07時17分52秒 | 薬草


4月13日

当地の朝は雨

夜半から未明かけて凄い突風が吹く



「クロモジ」、クスノキ科

生薬名 : 釣樟 チョウショウ   (根皮)

国内では本州から九州の低い山中に広く自生している



類似植物

オオバクロモジ、ヒメクロモジ、テンダイウヤク、ヤマコウバシ

アオモジ、ケクロモジ



薬用部位と採集

必要な時に、根を堀あげ、根の皮をはがして、細かく刻む

風通しの良い所で陰乾したものが、生薬の「釣樟」

枝を葉付きのまま採取し、蒸留した精油が「黒文字油」である



薬効

芳香性健胃薬・脚気・浮腫 (内用)・リユマチ・関節病 (浴湯料)



「クロモジの幹」、黒色の斑点を文字に見立てた事により、その名が付いた

薬用法

根の皮は急性胃腸炎、下痢、脚気・腫れみに、良いとされる

刃傷・切り傷の血止めに粉末を外用する

根皮で、いんきん、田虫等、真菌性皮膚炎に煎じ汁で患部を洗えば効果が有る



木、枝、葉、根皮を浴剤として、湿疹・小児のただれ・疥癬に用いる

又 、腰痛・リユマチ・冷え性に効果が有る

枝や木に去痰作用があり・咳・痰に煎じて服用する

クロモジの枝葉のアルコール侵液は、フケ・枝毛に良いと言われる

参考文献     日本薬草全書



クロモジは木曽谷支流の小谷(木曽越峠の五番観音)付近に群生している

※  枝を折ると芳香が有り、古くから其の材で「爪楊枝」をつくる

高級和菓子の爪楊枝として使われている



「シロモジ」、クスノキ科

クロモジと同じような所に生えている、幹は白い訳では無い

花としては、こちらの方が派手である



コロナウイルスの感染が続き、今は当地 加子母の里山で

木や草花を撮っています
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