自分の命の危険があるリスクだらけの旅をしてきた人類は、今や地球上の覇者となり地球の環境を変えるほどになっている(ウイルスの逆襲を受けているが・・・。)。
日本列島人の移動の歴史の旅も終わったので、振り返りながら考えてみる。
若い頃、誰にでも思春期がある。自分でも分からないけど、反抗心が旺盛になる。反抗している自分が何故こんなことをしているのかさえ分からない。
1歳から10歳の頃、体は脳の成長に集中する。それから17歳頃までに性ホルモンが急激に増える。脳科学では、思春期は30歳頃までという。昔は50歳頃が寿命だった。還暦の60歳まで生きればすごい長生きだと感謝のお祝いをした。
研究者によると、縄文時代の寿命は30歳くらいじゃなかったか?という。早々と独り立ちして集団の存続に貢献するべく、過酷な自然と戦いながら全力を尽くしていたことでしょう。反抗心や無鉄砲な行動、リスクを恐れない開拓精神。これらが一体となって、絶え間なく食物を獲得し子孫を残す営みを支えたのだろう。所属する小集団が絶滅する危険と常に隣り合わせだっただろう。のんびりと待つだけの姿勢では生き延びられなかったはずだ。
若い頃、誰にでも思春期がある。自分でも分からないけど、反抗心が旺盛になる。反抗している自分が何故こんなことをしているのかさえ分からない。
1歳から10歳の頃、体は脳の成長に集中する。それから17歳頃までに性ホルモンが急激に増える。脳科学では、思春期は30歳頃までという。昔は50歳頃が寿命だった。還暦の60歳まで生きればすごい長生きだと感謝のお祝いをした。
研究者によると、縄文時代の寿命は30歳くらいじゃなかったか?という。早々と独り立ちして集団の存続に貢献するべく、過酷な自然と戦いながら全力を尽くしていたことでしょう。反抗心や無鉄砲な行動、リスクを恐れない開拓精神。これらが一体となって、絶え間なく食物を獲得し子孫を残す営みを支えたのだろう。所属する小集団が絶滅する危険と常に隣り合わせだっただろう。のんびりと待つだけの姿勢では生き延びられなかったはずだ。
このような厳しい時代の生きざまと性ホルモンの分泌が無関係ではなかったのではないかと思える。
いろんな事例を考えてみた。
〇やる気
2017年9月29日、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構は、人がやる気を起こすことに関わる脳の側坐核のニューロンに、睡眠と覚醒をコントロールする働きのあることを発見した。
気持ちが高ぶったりゲームや議論などに没頭したりしている時には眠気を忘れることがあることや、逆に退屈な会議や授業では眠気を感じる経験を誰もが持っているでしょう。
これは、生理的な欲求とは別のものと考えられています。
これは、生理的な欲求とは別のものと考えられています。
〇うそ
側坐核(そくざかく)と呼ばれる脳領域の活動が高い人ほど、嘘をつく割合が高いことがわかったという報告がある。
〇酔い
酒は、人と人との友好を深め、一致団結させる力がある。エジプト文明など主だった文明には酒の製造の痕跡がある。日本列島の縄文人も酒を造っていた。
アルコールによって理性の働きが弱められる。警戒心が解けて、気分が開放的になり、リスクを恐れなくなり、人と打ち解けやすくなると考えられる。
アルコールは血液に運ばれ、脳内のドーパミン神経細胞を刺激する。細胞が興奮状態になり、ドーパミンがどんどん放出されるのだ。
〇ギャンブル
ドーパミンに関してはギャンブル依存症にも関係する報告があります。
2型ドーパミン受容体(D2R)を発現する細胞がリスクの高い決定を制御する何らかの役割を果たしている可能性がある。ある研究では、D2Rを標的とする薬を服用するパーキンソン病患者に病的ギャンブリングが増えていることが明らかになっている。
〇ギャンブル
ドーパミンに関してはギャンブル依存症にも関係する報告があります。
2型ドーパミン受容体(D2R)を発現する細胞がリスクの高い決定を制御する何らかの役割を果たしている可能性がある。ある研究では、D2Rを標的とする薬を服用するパーキンソン病患者に病的ギャンブリングが増えていることが明らかになっている。
上記のような現象は脳にある側坐核と扁桃体が関係している。そして、性ホルモンは側坐核と扁桃体を活性化させる。
〇側坐核の役割
側坐核は主にドーパミンという神経伝達物質を放出する。最近よく知られるようになってますが、ドーパミンは快楽や意欲、学習のときに放出されるためやる気にさせてくれる物質です。
やる気がでなかったり、しずんでいる時などは、ドーパミンはあまり出ていないということになり、うつ病との関係が指摘されています。
思春期の性ホルモンが刺激して、リスクをに対する理性的な考えを振り払い、うそをついたり、ギャンブルをしたりする欲求=やる気を出させる。
〇扁桃体の役割
扁桃体(へんとうたい)は、情動反応の処理と記憶において主要な役割を持っている。
情動とは、心理学用語で、怒り、恐れ、喜び、悲しみなど、比較的急速に引き起こされた一時的で急激な感情の動きのことです。
一つ大事な移動を忘れていました。結婚による移動もあります。この移動形態が最も古く最も身近なもので、狩猟をしていた頃の人類から延々と続いてきたものかもしれません。
結婚したいと思う時、自分にはないものを持っている相手を素敵だと思います。そのうちそれが嫌だ!と思うようになりますが。かなり危険を伴う勇気がいることですが、この開拓精神は、愛の盲目をもたらすオキシトシンホルモンという麻酔のようなものが効いている間に行われるから、あとで気づいても遅い。
やはり、リスクを恐れず、情動にかられて、新天地を目指し移動する行為は人間の本能的な感情とその実践でしょうか。思春期というのは、甘酸っぱい恋という側面もあるが、リスクを恐れず果敢に挑戦して、人類の未来を創造し、人類を絶滅から救う可能性を引き出してくれる、人類にとってなくてはならない非常に大きな意味を持っているものだとあらためて強く感じます。
結婚したいと思う時、自分にはないものを持っている相手を素敵だと思います。そのうちそれが嫌だ!と思うようになりますが。かなり危険を伴う勇気がいることですが、この開拓精神は、愛の盲目をもたらすオキシトシンホルモンという麻酔のようなものが効いている間に行われるから、あとで気づいても遅い。
やはり、リスクを恐れず、情動にかられて、新天地を目指し移動する行為は人間の本能的な感情とその実践でしょうか。思春期というのは、甘酸っぱい恋という側面もあるが、リスクを恐れず果敢に挑戦して、人類の未来を創造し、人類を絶滅から救う可能性を引き出してくれる、人類にとってなくてはならない非常に大きな意味を持っているものだとあらためて強く感じます。
イラストは