アラ還のズボラ菜園日記  

何と無く自分を偉い人様に 思いていたが 子供なりかかな?

幻の民サンカ 其の6

2015年07月19日 | 近世の歴史の裏側

サンカには独自の言葉と文字があったとされています。

その言葉には古事記、日本書紀などの古い言葉にきわめて近い言葉が多数あり、

また逆さ言葉など一部の業界や世界で使われている言葉に近いものもがあります。

この事からサンカの起源を上古に求めることができるのではと思っています。

さらに文字にしても古史古伝として伝わっている豊国文字と類似していることから、

私達が教えられてきた歴史以外の別 の歴史を密かに守り伝えてきたのではないかと思われます。

しかし学術的には何の確証もなされていませんし、また積極的に研究対象としてアプローチした

様にも思えません。そして、それらの研究家の殆どは学術的には無視されているのが現状の

ようです。以前、僕の住む近くの村に、何処かの大学教授と生徒達がサンカに関する研究に来て、

役場へ住民に協力するように放送を頼みに来たそうですが、結果 は芳しくなかったようです。

非常民を研究した民俗学者の赤松啓介氏の本によると「大学教師の中にはサンカの研究をして、

論文を書いて博士、教授に成りたがっている者も多く、サンカを紹介せんかと頼まれるが、

紹介すれば何でも喋ってくれると思っているのだから極楽なものである」と研究姿勢を非難したとも、

とれる記述があります。また「サンカも殆ど姿を消してしまい、常民のなかへトケコミしたようだが、

地下の組織は生きているだろう・・・裏の世界には裏の掟がある。仲間にになって生涯を埋めるなら

よいが、よいところで足を洗ってあっといわせるような論文を書いて、博士、教授になる、などと夢を

見るのはやめておくがよい。絶対に死体の上がらない海もあるし、あまり人の行かぬ 林の中に白骨が

横になり、木の枝に縄がゆれているという風景もある。」と研究の難しいことを言っています。

サンカ自身も、自らの真相を世間に知られることを極度に嫌ったようです。瀬降り生活者が多かった。

時代なら、その気持ちは理解できますが、現在にあっても頑に真相を明かさないのは如何なる

理由によるものなのか、聞けるものなら聞いてみたいです。

                               つづく



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