山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

蝶、(超)気持ちいいっす‼︎ 槍穂展望の山、蝶ヶ岳(超高速下山編)

2016年08月11日 18時52分48秒 | 北アルプス
前夜、7時過ぎ には くたばっちまった我隊‥



へへっ
夕食前から談話室のテレビを前に
大相撲千秋楽を肴に
生ビール ✖️ 4杯
ロング缶ビール ✖️ 2本
ワイン フルボトル ✖️ 1本 も 二人で空けりゃあ
出来上がっちまうのも当たり前でさぁ、旦那


※そう云えば、こんな赤提灯掲げてる山小屋もあったっけ…


※リアル イメージ画像


あの日 ヒュッテに居合わせた方たち、
テレビの前でくだを巻いていたの
あれ、私たちです
すいません





イヒヒ






さて、
早く寝付いた夜は、 当然ながら早く目覚めます。
最初に目が覚めたのが 夜10時半、
後は浅い眠りを繰り返し、
もんもんと夜明けを待ちます。
その点、おサル君は大したもんです。
死んだように、身動き一つしません。

ほんとに死んでるんじゃないかと心配になり
試しに鼻の穴を指で塞いでみると
20秒ほどして やっと、苦しげに顔を動かしたので
安心しました。

それでも 心配症の 隊長、
朝まで何回か、こうして おサル君の生存を確認しました
結果、ワールドレコード33秒!!
どうやら30秒前後が デッドラインのようです。

当然、標高とかも影響するでしょうし、
今後も 継続した調査が必要でしょう。






調査に没頭している内に、
窓から見える東の空の端が 微かに漆黒から藍に変わってきています。
慌てて着込めるだけ着込み、そーっとヒュッテの外へ…

常念岳方面


穂高オールスターズ


ほの暗い稜線のシルエットの中に、
北穂高小屋穂高岳山荘の小屋の灯が ちらちらと瞬いていました

期待した通り、朝の内なら眺望が望めそう



だんだんと焼けてきました。
ん?!
やっと おサル君が起きて やってきました。
安心しなさい、ここは天国じゃないから   
イヒヒ



清々しい朝の空気が山頂を包んでいます










 ご来光、きたーっ!!

振り返ると、槍さま、穂高さま が、コルゲンコーワ 
もとい モルゲンロートにっ!!


槍ヶ岳南岳




右から北穂、涸沢岳、奥穂
今頃きっと涸沢カールでは、みんな大騒ぎしてるんだろうなぁ


そしてこちら、右から奥穂、前穂、明神の面々



槍穂展望の山、蝶ヶ岳ならではの すばらしい時間を堪能できました。
これを見るためだけに登って来たといっても過言でないっしょ!!
登って来た甲斐があったわい、ムフ
さーて、小屋に戻って 朝ご飯としましょう
ムフフ




朝から、しっかり食べて、準備万端でやんす。
小屋の外へ出ると、どーんと、槍さまが、穂高さまが…





北穂高小屋も はっきりと見えてます。
よく、あんな場所に山小屋を建てられたもんだねぇ~





穂高岳山荘も、涸沢カールも はっきりと見えてます。
槍ヶ岳にしても、北穂・奥穂・前穂にしても
ここに見えてるとんがり全部に 登ったんだよな~
あんな急な道、よく登ったもんだ

それぞれの山行の記憶が脳裏に蘇り、見飽きる事がありません





一番左に見えているのは、実は明神岳。
上高地から歩いていると、行く手にずっと見えている、穂高山塊の前衛です。
てっきり西穂高岳だとばかり思って見ていたけど
違ってました、エヘ、
西穂は蝶ヶ岳からは前穂・明神の裏側に位置するから直接は見えないんだね





じゃあ、行こうかっ!!









森林限界より上の稜線です、歩くだけで気持ちええ~



日程に余裕があれば、このまま常念まで縦走しちゃうんだけどねっ



『蝶槍』との分岐。
ここを左へ、横尾まで下るんだけど、その前に『蝶槍』へ寄り道。
往復30分足らずだけど、ザックはここにデポして行っちゃお~







常念岳をバックに、蝶槍のとんがり。
とんがってりゃ なんでも「槍」って、
槍さまをすぐ目の前にして、
ちょっとおこがましい気がしないではないけどねぇ… 



「 … … … … … … … … … … 」  そ、そうっすか…












ここまで自力で登って来た人にしか味わえない
眼福の光景を、心ゆくまで楽しみました。







厳しい自然の中で 唯一許された、
山肌の限られた場所にへばりつくように建てられた山小屋
そんな光景にも心揺さぶられます… 


すっかり雲が沸きあがってきてしまった、安曇野方面。



ここから下はまた、道は樹林帯に突入。
❝槍穂オールスターズ❞ も、見納めだねぇ。
立ち止まり、目に焼き付けます。



急登のルートを下るわけだから
当然、道は急降下




『なんちゃって槍見台』!?





なるほど、樹林が開けて、槍さまがまっすぐ前に …
うっ …

!?

この時、(ゴルゴ)隊長に、少々厄介な事態が起きていたのでした…



実は先程から 私の中のある本能が 呼び覚まされてしまっていて…

もちろん「横尾」まで下り切れば、
「安息スペース」 があるんです、ハイ …
問題は、そこまで保つか、という、切実な話 

時間がない、急げ!!
超高速 参勤交代 下山使命 発令!!
人間としての尊厳に関わる大事な使命じゃ~!!



今度こそ本物の「槍見台」 
地図によるコースタイムだと、
ここから横尾まで、まだ40分もかかる
その"波"の襲ってくる間隔は、着実に短くなってきている
 た、助けてくれっ、ゴルゴっ!!  



見納めとなる「槍さま」も 既に上の空 

意識しすぎると「やつ」はすぐ襲ってくるので
意識は あそこを絞めることにのみ集中させて、
そこから
「百名山ハンター 田中陽希」を はるかに凌ぐスピードで
ちょっと内股気味に走り下る隊長です








おかげさまで
時間を大幅に短縮、
超高速下山で 無事 昇天いたしましたです、はは



駆け込んだトイレから戻ると
いつもの独特の解放感に包まれた空気の漂う
横尾の風景が広がっていました。
隊長も人間の尊厳の瀬戸際から解放されて、ほっ
イヒヒ


改めて、 『がっちりっ!!』

バスターミナルまで、あとはのんびりと戻ればいいだけ
徳澤園で、
名物ソフトクリーム、手作りプリンも堪能





明神からは、対岸に回り、散策コースへ…







温泉は、時間もあるし「上高地アルペンホテル」へ


ムフフ、さっぱりじゃー


で、お決まりの打ち上げっす!!


満足のいく、夏山山行となりました(めでたし めでたし)


あれっ? そう言えば俺、
すっかり忘れてたけど
肉離れをおして 今回の山行に臨んだんじゃあなかったっけ⁈
まったく、どんだけ鉄人なんだっ‼︎
それともありきたりな痛みは感じない、鈍感体質なのか?
帰宅しても依然、謎のまま

さーて、次、どこ行こっ?!





最後まで おつきあいいただきありがとうございます。

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