山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

甲武信ヶ岳、 畳半畳で涙 編(後編)

2015年06月26日 06時21分34秒 | 奥秩父
朝、四時前、
なんとなく外が明るくなっていく気配で、朝を迎えた隊長。
 
ええ、右向きのままの姿勢で。

枕を二つ重ねてはいたものの、
心持ち⁈ いやいや、首がガチガチにこってて痛い、
右耳だけ、ずっと潰れていたので、右耳も痛いし…

周りの人を起こさぬようにと そっと布団を抜け出そうとするものの、
動かそうとする体の部分の ことごとくが硬直してしまっていて
出来の悪いロボットみたいな動き…



階下へ降りるまで、
思いっきり 2、3人の足を踏んづけましたが、
頭でなかったことに感謝してもらいたいくらいでげす(毒)

あ、いえ、
悪態ついてますが、別に、悪気は無いので
勘弁を…



夜の間にすっかり雲も取れ、ご来光も期待できそう





こうして見ると、山小屋の灯りって、
あったかくて、心強い、有難いもんだねぇ…
ナンマイダブ ナンマイダブ





綺麗な 🌅 ご来光でげした
ラッスンゴレライ



しっかし、気持ちの良い、朝でげすな~

昨日、僕らをサクッと追い越して行った
シングル女子は、テン泊していたみたいです。

お、そろそろ朝ごはんかな?!




メニュー的には ちょっと残念な朝ごはんでしたが、
まぁ あったかいご飯にお味噌汁にありつけるだけでも 感謝、感謝でげす。

さぁ、じゃあ荷物をデポして、ちょっくら山頂まで…



15分程の、の、登りなんて、ちょ、ちょろい、もん、です、がな、はぁはぁ…



山頂の、開けた場所に出ると、東側には 雲海が広がっています。
なんとかと なんとか は 高いところに立ちたがる!?



そして、
まだ雲が邪魔しない、360度の眺望が、
気持ちよく広がっていました、ムフフ。







ん!? 南アルプスでげす。









先程から見えている富士山も
もう すっかり夏富士でげすな~



夏山で、朝早くの出立が薦められるのは
午後になると積乱雲が拡がって、
夕立や雷が発生しやすくなるからなんだけど、
朝一なら こうして まだ雲がかかる前の眺望が望める、
ってのも大きいでげすなぁ…

昨晩、小屋を賑わした ツアー御一行様
山頂を越して、十文字峠毛木平へ向かうようでげす。






千曲川源流の水源は、確か、そっちだったかねぇ
僕らは 次回のお楽しみにしよっと

じゃあ、ぼちぼち、下るべか…
ウキキッ


キッキッ


キーッ!!





基本、若干の登り返しはあるものの、
下りが今日はほとんど。
気分的に、余裕っす。

ザックをピックアップしていると、徳ちゃん」が小屋から出てきました。
今日は下へ(街へ)下りるそうでげす。
徳ちゃん、中高年に大人気
ひとしきり みんなと 握手して、毛木平の方へ去っていきました。
お気をつけて~

ここで もう一人、
昨晩の食事と その後のプチ宴会で親しくなった
ザビエル君 も登場。
※注 なぜか前髪をきれいに額の上でまっつぐにパッツン。
 まるで伴天連の宣教師風の髪型に敬意を表して、隊長が命名…

ザビエル君?! ププッ  ナ~イス!!

我隊と同じく、西沢渓谷へ下りるそうでげす。
まぁ、お互いに気をつけていきまひょ~






木賊山への登り返しで 振り返ると、
昨日はガスで見えなかった 
ちょこんと とんがった甲武信ヶ岳!!



富士山も、今日は、もう見納めでげすか?






樹林帯の道が、キラキラと、朝露と朝陽に映えて 綺麗でげす…











ゲゲッ!! 鹿の骨?!
その白さが、妙に生々しいでげす





サクサクと、下りは順調です。
分岐で、昨日通らなかった「近丸新道」方面へ…

※内緒でげすが、隊長、この道の途中で
 人生初の『キジ撃ち』を体験!!
え?! キジ撃ちって 何って?!
、か、ら、内緒でげす…



急な下りが続き、あっという間に沢に到達。
こりゃあ、登りでこっち使わなくって正解でげす。

下まで下りきると、途中から先行していた ザビエル君と再会。
沢を渡渉しなくちゃならないんだけど、
今一つ ルートに確信が持てないザビエル君、
誰かが通りかかるのを 待っていたみたいでげす。





渡された橋が 流されちゃってます。
ちょうどその先に 赤リボンが 一つ、見えるのだけど…



地図を見ると 明らかに道は高巻きして 沢を離れていきます。
なのに なのに、それなのに…
この時なぜか 
このまま沢沿いを行っちゃってもいいんじゃね、と
安易に先へ進んでしまいました…  

道迷いって、
こんな風に意識しないで始まってしまうのかも…

本当ならまだ初心者の ザビエル君を
僕らが正しいルートに導かないといけないのにね、
反省‼︎







赤リボンの所まで戻って
注意深く探した正しいルートを行くと…

あった あった。
対岸を高巻きしていく 本来のルート。

進んでいくと、かつて資材運搬に使われていた
トロッコの軌道が 現れます。



「スタンドバイミー」の曲の イントロ
どこからか、聞こえませんか?





ふと気づくと、昨日の登りだしで
うるさいくらいに泣き競っていた 春蝉
いつの間にか また 復活しています。

春蝉って、奥多摩や丹沢では あまり聞かないけど
八ヶ岳や ここ奥秩父の山ではよく聴くなぁ~
植生や、標高の問題?




近丸新道の 登り口まで 下りてきました。
まだお昼前、時間が有るにはあるので、
このまま西沢渓谷を 廻って来てもいいべかなーと 思ったんでげすが、
実は 西沢渓谷って、周回の、 しかも ワンウエイ。
途中で切り上げるって事の出来ない、その上 一周 四時間、って、
ここまで下りて来てから 再びって思うと 正直 辛いなぁ~

残念でげすが
今日は我慢して、
早目の ご飯、そして温泉、そして
ビール‼️

遅れて下りてきたザビエル君とは
ここでバイバイ。
宣教に熱心な彼は
渓谷周回に向かうようです。

ウキッ、ガッチリ!!



ん?!
目の前に 何かが落ちてきました。
拾ってみると 賑やかな春蝉の、
これが正体‼️

声はさんざん聞いてきましたが
改めて見ると
こんなにちっこいのに、あの音量‼️  
おまえ、すごいでげすなっ!!




渓谷入口の東屋まで戻ると、そこで休む、女史二人組。
やっぱり甲武信ヶ岳から下りてきた人かしらん?!
ん?!
よく見ると、昨日朝のバスから一緒だったお二人じゃないですか、
「お疲れ様でした~」
やはり 西沢渓谷はパスしたみたい。
呉越同舟でげすな。

バス停の前のガラ~ンとした茶店で、天然のよもぎ餅を土産にゲット。
同じようにゲットする女史二人、
自然と 話題はこの後の温泉に…

ほったらかし温泉、よかったら一緒に行きませんか?」って
よし来たっ!!
ラッキー

もともと おサル隊員と、そこへ行くはずだった我隊、
駅からのタクシー代が割り勘で浮くし、助かります、へへへ

「袖振り合うも 多少の縁」てな 塩梅でげすな…






最後には、山梨市駅前で、ほうとう と 馬刺し に舌鼓
あ、もちろんビールも しっかり飲んで
いい心持ちで 東京へ帰る二人でありました…
 





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甲武信ヶ岳、 畳半畳で涙 編(前編)

2015年06月21日 14時05分16秒 | 奥秩父
山ブログ、おひさしぶりでやんすね~
てへっ、

で、甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)
行ってきたでやんすよ、
ルートには、石楠花のトンネルが あるっていうし、
まぁ、終末 もとい、週末を外せば、大丈夫でしょ、
てな ノリで、…


梅雨には入ったものの、
なんか天気、良さげだし、
今までチャンスがなくて 登り損ねていた
奥秩父の名峰、甲武信ヶ岳

行くなら 今っきゃないっしょ!!





甲州(山梨県) 武州(埼玉県) 信州(長野県) 
三県の県境にまたがる山、
なので、
甲武信ヶ岳

なるほど…


一般ハイカーにも大人気の
西沢渓谷行きのバスで終点まで行き、
渓谷の入り口を右に折れ、
「徳ちゃん新道」で 進みます。







ん!? 「徳ちゃん⁈」

そう、甲武信小屋の主人、通称 徳ちゃんが切り拓き
整備したルートです。

一口で「切り拓く」、ったって、並大抵の労力じゃあないよねぇ…
すごい‼︎
その噂の徳ちゃんに、会えるかな?








いやぁ、新緑のきれいな事…






実は我隊、一月半以上ものブランクがあったので
まぁ~、きついきつい…

序盤で 同年輩の女子(女史⁈)ペアやら シングル女子にも
あっさり抜き去られ、あらぁ~ って感じ…
まぁ、マイペースで行きまっしょい




夏場、どうしても脱水症状気味になってしまう隊長、
今日は満を持して ハイドレーションシステム搭載で臨みました。

その効果か、実に快調、快調、ムハハ

ほぼ予定通りのCT( コースタイム )で 近丸新道との合流点に。
このまま行っても良かったけど
おサル君が、お腹減った~ と うるさいので
ここで オニギリを食べます。

先行していた おばちゃまチームもいて、
いや 賑やかなこと賑やかな事








薄曇りだった空は、
まぁ この分なら何とか小屋まではもつでしょう…
山頂は、眺望がなければ 明日にまわしたっていいんだし、
と、サクッと リスタートです。







期待した石楠花は、どうも もう 盛りは過ぎてしまったみたい
たま~に 咲き残っている美しい花弁を見るにつけ
満開の時は さぞ綺麗だったんでしょうね
残念



今や かなり雲も低く立ち込め
いつ雨が降り出してもおかしくない感じ

少しガスもでてきて
山頂からの眺望は もう完全に無理だねぇ…









つい最近まで 残雪が残っていた気配






なんとか小屋に着くまで
もってほしいところ
さあ、手前の 木賊山 (とくさやま) のピークを越えてしまえば
もう後わずか















着きました、着きました、
甲武信小屋です!!

山の稜線をちょっと外した山陰に
こじんまりと 落ち着いた感じであります。

あれぇ、案外、にぎわっています…






実に山小屋らしい山小屋だねぇ…
掘っ建てに近い 簡素な小屋から、大きくなっていった感じが
リアルにわかるよ





さて、受付を済ませ、寝床に荷物を置きに行こうっと…

げげっ!!

あれは、
思い起こしたくもない 富士山登山の夜、
八合目の山小屋に 詰め込み 詰め込まれ、
三段床の一番下段奥、そこに 二人で布団一つ、
畳半畳に 横向いたまま、
寝返りも出来ず、
イビキの嵐にも耐え、
まんじりともせず朝を迎えた一コマ…



それ以来、極力 山ではそんな混雑を避けられるように
計画をしてきましたが…

今回も、混むであろう土曜を避けたのです、
だから、まさか、そんな…










この日、個人中心の僕ら一般の登山客以外に、
ツアー登山客御一行様、なんと26名!!
それが、畳半畳に 二人で布団一つ、の原因でした…

う~ん、しょうがない、
山は みんなに平等だし、結局みんな 運命共同体みたいなもんだもんねぇ…


こんな日は、テント泊の人が、
ほんと うらやましく感じられます…


それでも 雨露を避けられる あったかい屋根の下だし
ビールと、背負っていったワインで
心持ちも良くなって
横になれば、
いつの間にか寝てしまえる自分なのでした…



明日は、晴れますよ~に!!



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「日田」は 山ん中 編

2015年06月14日 19時06分51秒 | 旅行
まったく、山ブログなのにねぇ…、
ちっとも山行記録 更新しないし…

『日田は 山ん中』なんて言って、
の字が 入ればいいってもんじゃないっしょ‼︎

しかし、しょうがないっしょ
実際 登ってないんだから…






とある6月の朝、
福岡出張の二日目、
今日は朝一で会場の最終確認さえしてしまえば、後は、
自由だ~っ‼︎



で、天神バスセンター
九州は、鉄道王国であるのと同時に、
バス王国でもあるんだねぇ…


夕方六時の羽田行きまで
許された時間は 移動のロスを差し引いて、約6時間


何処へ?
太宰府⁈ 前に行った。三回も行った。
柳川⁈ 勿論 前に行った。
有田⁈ そこも行った。とんでもない田舎だった。
門司⁈ 行った、行った。焼カレー、食べ損ねた。
熊本⁈ いひひ、行った、行った。
お城見て、馬刺し食べた。
市内⁈ あらかた行った。去年は「金印」見てきた、いひひ。

( このこわっぱ、出張を物見遊山と勘違いしておるわい ) って、
読んでて思ったあなた‼︎
あなたの方が間違えとるとよ‼︎
出張は、物見遊山あって なんぼのもんたい‼︎
自腹で寄り道して、美味しいもん食べて、な~んが悪かたい⁈
だからみんな、自腹でお土産やら、買うて帰るたいよ、
ほんなこつ…

まぁまぁ…




ん~、……… そうだ、日田( ひた ) 行こっ‼︎

調べたら往復、3時間半ちょい
よし、GO! 行ったれ~‼︎


1日に20便くらい、高速バス便が出てる。
って言うか、九州のほぼ全域、全都市へ、同じように出てる。
すごかねぇ~ 九州‼️


バスのシートに、二日酔いの身体を沈め、
一路 天領の街 日田へ




着いた日田バスセンター、
ありゃりゃ、な~んもなか。スカーッ
何処が 街の へそ たい?

すぐそばの、JRの日田駅まで行ってみる…

わずかな情報を手に入れ、市内巡回バスに飛び乗るも
寂れた街に、観光客の気配、一切なし


ん~、こりゃ参った…
「豆田」の町並みが 風情があるって 書いてあるけん
一応、 「城内 豆田町」って場所で降りたけど、
寂れた田舎の、さらに寂れた裏道しか見えんとたい


最近は錆び付きかけてしまっている 勘だけを頼りに、
それでも進むと、ムムムッ
何やら 気配が…






なんか、いい感じになってきたとね…
旧い場所好きの、俺好みの街並みじゃなかと!!

さっきまでの、あの寂れた感じは何だったんかね~?




二日酔いも、だいぶ良くなってきたけんね、
蕎麦でも 軽くいっとくかいね~




ん~、ばってん、すごか がっかり …
「冷やしにしん蕎麦」頼んだばってん、
一見の観光客だと思って、ばかにしとうと?
蕎麦という 蕎麦が、みんな4~5センチぐらいの長さのぶつ切れ、
箸ですくうのにも 一苦労たい。
あんまりたい… 
これじゃあ、蕎麦とは言えんとよ!!

旧い蔵を利用した造りで、ジャズなんか流して
なんかいい店に当たったと~ 
と ぬか喜びしてしまったとよ
『蕎麦・酒処 麦屋』よ
あんた、反省しんさい!!

九州の人で、ここ読む人は 少ないかもしれんけど
これは、自分なりの 小っちゃい し返したい!!
こんな商売しとっと、いずれ手痛いしっぺ返しくうけんね



腹立てて 出てきてすぐ、別のお蕎麦屋さん発見
あ~、こっちのお店にすればよかったたいね






ちっちゃい街やけど、観光の人が あちこちに…















ぶらぶら歩き回ること、小一時間、
なんとなく街の規模感も分かってきたので、
勢いでこのまま 街の反対を流れる 三隅川の方まで
足を延ばしてみることに…

日田の夏を象徴するのが、三隅川の「鵜飼い」。
おおっ!!
三隅川で取れた 天然アユ 売ってる!!



写真撮っていると、お店のご主人とおぼしき人が…
「こんにちは、天然アユ、すごいっすねぇ!! 」
「ああっ?!    ああ、これっ! これ養殖とよ…」
「………………………  」




気を取り直し、三隅川へ
上流で ずいぶん雨が降ったのか、
だくだくと どくどくと かなりな水量です。








向こう岸には、鵜飼い観光用の屋形船がたくさん並んでいます。
いつもは もっとゆったりと、澄んだ川なんでしょうね











以前、仕事で可愛がっていただいた 京都の さる大先生が、
実は ここ日田のご出身でした。

興が乗ると 何時間も話を途切らすことなく
いろんなお話をしていただきました…

今回、ふと思いついて ここ日田を訪れたのも、
そんな I 先生との思い出の一コマが 脳裏に残っていたからでしょうか…

九州の小京都とも、水郷とも称される街、日田。
子供時代を過ごした、鵜飼い時期を迎えるころの、日田の街の美しさや思い出、
花火があがったりの 夏祭り…
懐かしさに思いをはせながら話されていた I 先生
横顔や語り口を 思い出しながらの ショートトリップでした。






福岡空港に戻る頃には、梅雨入り直後の雨もすっかり上がり
まだ夕映えがしっかりとあたりを照らしていました。
バイバイ、九州!!

いつか、こっちの山に 登りに来るけんね!!




次回から、やっと山ブログ 復活です。
ご期待ください。



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