山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

令和二年、登り初めはマナスルから、後編!!

2020年02月04日 17時55分57秒 | 南アルプス

ところで、今夜の宿 『マナスル山荘(本館)』を

今年最初のお宿に選んだ理由、

食事が美味しいという理由の他にも あるんです!!

我隊、自他ともに認める 食いしん坊ですが……

実は、呑み助 でもあるんですっ!!

 

えええええええええええーっ!!

    とっくに知ってるわい

イヒヒヒヒ、実に素敵なプランっす!!   

これで ねぇちゃん が綺麗だったら 天国っす!!

 

おサル君、「ねぇねぇ、 隊長?!  どうする?!  飲み放題、頼んじゃう?!」 って

こらーっ!!  何を カマトト ぶってんねん!! 

 

今夜の宿泊者は、我隊を入れて5人のみ。

なので特等席の おこた に 気にせず 陣取って、さぁーっ!!  飲むでーっ!!

 

 

 

だいぶ出来上がってきたところで、さぁ ご飯っす!!

 

食材は 基本、地産地消をモットーにされているそうで、一見地味ですが 実に美味しい!!

胡麻だれ しゃぶしゃぶ も、美味しかったぁ

 

 

食後は、これも楽しみにしていた、 プチ星空ナイトツアー

雪っ原に 寝っ転がって、夜空を見上げると……

 ※イメージ

この夜は 満月だったんで、ここまでは見えなかったけど、

それでも綺麗な星月夜!!

 

 

 ※イメージ

雪の上に寝っ転がれるように、あったかシートと グランドコートの貸し出しもあって、

気が利いてるよね!!

帰って来てから知ったんだけど、星空撮影用の赤道儀 雲台も貸してくれるらしい。

しくった!!

 

満月の月光が雪に映えて、目が慣れてくると ヘッデン無しでも歩ける位!!

マナスル山荘さん、以前もそうだったけど、益々ホスピタリティ溢れる、

ナイスなお宿になってました!!

 

部屋にはファンヒーターも もちろんあるし、

お布団用に 湯たんぽも貸してくれて、

ぬくぬく ぽかぽか で いい夢がみれました~

翌朝は まだ暖かい湯たんぽのお湯を使って顔も洗えますよ~

 

           

 

明るくなってから、窓を開けると…

今日こそ、綺麗に晴れそう!!

 

朝食も、新鮮で、我々には十分すぎるほどの量!!  幸せっ!!

 

登山道具も置いてあるから、まさかの時にも安心。

 

昨日 長居させてもらった 居心地のよかった おこたスペース!! 

実家みたいにくつろいでしまった

 

じゃあ、荷物を置かせてもらって、ちょっくら山頂から大阿原湿原辺りを周回してきましょう

 

年季の入った薪ストーブも いい感じ

 

 

 

 

 

山頂直下の岩場。もっと雪が積もってしまえば、足元を気にすることもなく 楽になるね

 

 

遠くの稜線が くっきり!!

 

乗鞍岳?!

 

木曽御嶽山?!

 

甲斐駒仙丈ヶ岳間ノ岳も!!  南アルプス前衛って位置だね、ここ。

 

奥穂高岳(左矢印)に 槍ヶ岳(右矢印)の 穂高オールスターズ!!

 

 

雲海が広がって、ゴンドラの上駅は きっと今頃 雲海テラス だね!!

 

 

宿でご一緒だった、ご夫妻!!   滋賀県から、と おっしゃってました。

伊吹山にも、いつか登らないとなぁ~   夏がいいのかなぁ、冬がいいのかなぁ、

 

よく 山の中で見る、この 「とろろ昆布」 みたいなやつ、

湿度があって空気の綺麗なところにしか生えない植物らしい。

調べたら、地衣類の「サルオガセ」っていうやつで

乾かすと利尿剤に、煎じて飲むと惚れ薬になるらしい…

なんだ?  惚れ薬って…?!

紀州梅干しと一緒にお湯かけて食べると

腹の足しになるらしい…  って?!  ぷぷっ!! 

 

大阿原湿原まで下って来たけど、この時期 特に 見るものもなく、

トイレだけ済ましました。

え?!

 

うっかり 後ろから首切られないかと、ひやひやしました (笑)

 

 

今日は 八ヶ岳が 実にクリアに見えます!!

こっちと比べると、だいぶ雪が多そう!!

 

 

今日は土曜日なんで、昨日以上にワンチャン連れハイカーがたくさん!!

この犬、靴はいてるし……!!

 

マナスル山荘本館の山口さん、スタッフさん、

お世話になりました~  また 必ず来ますね~

小屋の玄関まで出て、

宿泊のお客さんが帰る時には 必ず鐘をならして見送る、というのがルーティンのようで

我隊にも 鐘をならして 手を振って見送っていただきました!!  ちょっと感激!!

あざーっす!!

絶対 また来ますね~ 

 

 

スキー場のゲレンデトップまで戻ってきました。

なんだか、ここで 既に下界に戻った気分。

若者たちの姿に、平和っていいなぁ 、日本って いいなぁ と 実感。

さぁ、下ろうか!!

 

そうそう、今日は 時間がたっぷりあるんで、

『湯ートロン』で 汗を流して帰りましょ!!

 

正月疲れを 癒す、いい旅でした…

 

 

 

 


令和二年、登り初めはマナスルから、前編!!

2020年02月04日 06時23分23秒 | 南アルプス

読み返してみると、昨年 暮れの私メの登山blog、

まるで新手の「閉店詐欺」みたいだね~

もうこれで最後、ホントに登り納め、 と 何度も何度も投稿を繰り返してしまいました…… 

深く反省

別に 何か思惑があったわけじゃあございません…  悪しからず

その手で言えば、登り初めは  後にも先にも   もう正直に一回こっきりなんで、

皆さま、身構えず、気楽にお読みくださいまし (笑)

 

 

ところで

世の中には、九日間もの長い正月休みの間に すっかり正月太りしてしまった

ごほん、いえ、失礼…、方々が 多いことと思われますが…

 

 

我隊は 闇世界、いや 違った… 

そもそも因果な商売加担しているので

全く、正月なんぞに 関係ない世界に生きております。

おまけに今年は一月早々から、大事な催事を抱えていたもんで

正月早々  朝から晩まで10日近くのハードな連勤、

正月太りなんて ありえへん 世界で過ごしました。

 

なので、もう いいでしょう、リミッター 外してやっても!!  もちろんですとも!!

 

遅れてやって来た(小)正月3連休、

積年の恨みを晴らすかの如く、

食って、飲んで、遊んで、ぐれる事のできる

憂さ晴らし先を探す 我が隊なのでした……

 

ん?! 

見つけた~!!!  ここで、飲んで食って、ぐれてやる~!!

 

 

とある、1月の金曜日…

山装束に身を包んだ 二人組が、とある信州の鄙びた駅に降り立ちました…

二人組の目指す先は…

スキー場のゲレンデ?!    ではなくて、そこを横切った先のゴンドラ乗り場。

こけない様にね~

 

それにしても、雪 少なっ!!

ゴンドラで登ってやって来た先に あるのは…

そう、入笠山っす!!

ここから先も あまり積雪はないらしいけど、

アイスバーンでツルツルのところも あるらしいので

念のため、アイゼン装着っす!!

 

よしっ!  準備オッケー!! 

 

遥か眼下の向こう側には、雲をかぶった八ヶ岳連峰。

あの雲の中では、きっと雪が降ってるんじゃない!?

 

少ない積雪も、固く凍っているんで、アイゼンが雪をザクザク噛んで、

足音が小気味いいっす!!

 

スズランの群生地で知られる「入笠湿原」も、今は こんな感じ。一面の雪景色とは参りません。

犬連れハイカーさん達が 沢山歩き回っていました。

 

この階段を登り切って、しばらくだらだらと歩を進めれば

今回の ほぼ 目的地マナスル山荘が見えてきます。

 

あっという間に 到着。

さて、肝心の"あれ"、 あるかな?

あった~!!   マナスル山荘名物、『特製ビーフシチュー』っす!!

これを食するためだけに やってくる人もいるんだとか!?

ねっ?!

 

とにかく、上手かった!!

ここ マナスル山荘(本館)さん、食にこだわっていらっしゃるようで

館内には オリジナルの食関係お土産も盛りだくさん!!  パンだって焼き立てパンがこの通り!!

食いしん坊の我隊に刺さったのも うなづけます (笑)

 

 

さて、お腹も満たされたし、ひとっ走り、行って来やすか!?

どこへ?! って…  そりゃあ 山頂ですがな

 

重いザックは 山荘に置かせてもらったし、らくちん 楽ちん

直登の岩々コースも 何てことないっす!!

 

 

着いた~!!  八ヶ岳、相変わらず上の方は雲が掛かりっぱなし

 

諏訪湖方面は、 ばっちり

 

 

 

山荘からなら、30分もかからず 登って来れるんで

また 明日の朝、登って来てみよう

 

 

 

 

 

蓼科山だけ、最後に顔を出してくれました~

 

あ、山荘に入ってしまう前に、挨拶しとかないとな~

先代 こはだ君 の後を継いだ、あじ君、初めまして~

 

人懐っこい、あじ君 です!!

( ところで マナスル山荘さんの番犬は 代々すしネタ名なんだね!?  先代は「こはだ君」だし、先々代は「うに君」だって!! )

 

はい、気を付けます…

 

さ~て、お楽しみは これからだっ!!

 

( 後編に続きます…)

 


ただ北岳‥ ⁈ な訳じゃ、ないっしょ⁉︎ (後編)

2017年09月17日 14時47分35秒 | 南アルプス
 さて 前の晩、我が隊に、
①する事も無く、②疲れ切って、③取り敢えず お腹だけは満たされた結果、
必然的に ある化学反応が生じました‥

そう、 『消灯前の爆睡現象』でゲス。



布団の上に寝っ転がってボーッと干しといた帽子を眺めていると、
まだ あちこちの部屋から
グループの談笑する声やら、
ガサゴソと明朝の出発に備え、荷物をまとめようとしている音、
マグロの競りの声なんかが 聞こえてきて‥‥
ん⁇
マグロの競り⁈
んなバカな‥‥
ありえ ないっしょ‥‥ ‥‥
ありぇ‥ ‥ ‥



んがぁぁ…  ぁぁ … …



( スカピー) ( スカピー) ( スカピー)

           


ん⁉︎
何時間、経ったんだろう‥‥

既に意識は寝覚めていますが
寝返りをうったりして無理やりその意識を押し込め
目を固く閉じて、ひたすら横になり続けます。

何故って⁈
だって、起きあがって時間を確かめた瞬間
まだまだ起きだすには早過ぎる事に愕然とし、
そのあと 羊を何万匹と 数えるようになるのがオチだからです‥‥



これが、『消灯前の爆睡現象』の
典型的な例‥‥  

この症例のよく見られるのは
主に 3,000メートル級の標高の山小屋が中心

患者のほとんどが、所謂 壮年期、40代後半以上の世代です 。
女性はほとんど罹りません。
ある患者のケースでは
ジャンピング シープ 258,654匹カウントという
ギネス記録も打ち立てています。(嘘 )

 おサル君は、
羨ましいほどの熟睡っぷり 
“寝る子は育つ”   否    どちらかって言うと
“悪い奴ほど よく眠る” でしょうか、イヒヒ


“寝た子を起こさず”に そっと布団を抜け出し
外へ出てみると
意外や 満点 満天、 否、89点くらいの星空🌌 


※イメージ


玄関に戻ると、暗いうちから歩きだそうという人で
早くも ざわざわしています。
じゃあ そろそろ我が隊も始動しますか‥



朝食中、何人かが富士山が見えたとか何とか 話していましたが
ふ〜ん、と たいして気にも留めずにいた 隊長、
食器を厨房へ返そうと立ち上がった刹那、
視界の端に 何かが引っかかりました。
食堂の窓から見えていた、まだ薄明の雲のかなり下の方に
あの見慣れたシルエットが浮かんでいるじゃあ ありませんか!





一気にテンションが上がってきました!
ヨシッ、行くぞ〜🏃    





外へ出ると
早朝の凛とした空気、
雲一つ無い夜明けの空に 稜線が鮮やかです。
ウヒャヒャ〜、これこれ、
この感じが味わいたかったんだよ〜🎵

取り敢えず余分な荷物は山小屋にデポして、
間ノ岳 ピストン、ゴー‼︎ 
( イヒヒ、 おサル君は余計な荷物だらけだから、
ほとんど空身のザックっす‼︎ )



ところが隊長、身軽なはずなのに、
それでもやっぱり登りはキツくて、
どうもペースが上がらない‥
もしかして 高山病⁈


※左端が間ノ岳


昨日はガスの中だった北岳が、今朝は岩の一つ一つまでハッキリと見えてます。


















富士山が、
♪あ~たま~を く~も~の~、う~えに~だ~し~♬


北岳の上に、笠雲がかかってきました。
あまりいい兆候じゃないなぁ…


ん?! こんなとこに キャディさん?
ファ~!!


手前の中白根山辺りまでは まだ良かった天候が
肝心の間ノ岳に着く頃には
ガスで真っ白白
あちゃー、


調子が上がらないくせに、空元気の隊長っす!!




標高日本第三位の、間ノ岳、とうちゃこ~



辺り全部ガスに囲まれ、
ねばっても、回復する気配もなく
しょうがない、こんな時は とっとと退散 っす



ところで、ガスって、
馬鹿にできないもんです。
5メートル先のおサル君が、ただのぼんやりとした影にしか見えず
( 決して おサル君がぼんやりした奴だと言ってるわけじゃありません(^_^;))
時には 横に並んだ 岩影と見分けがつかないことさえ‥‥‥

相変わらず調子の上がらない隊長を尻目に
とっとと 先に進む おサル君‥‥
危ない危ない、ルートを見失うのはこんな時です。

ガスに消えかかる おサル君の影と
岩にマークされたペンキの印と
時折現れる ケルンを慎重に追いながら、
足を運びます。
それでも おサル君、要所要所で 後ろからちゃんとついてきているか、
気にはしているようで、
癪だけど 全くこれじゃあ どちらが隊長だか、わからないっすね‥‥



山荘に戻り、デポした荷物を回収、
一気にザックが元の、否、それ以上に重く感じられます。
誰か、漬物石でも入れてない⁈



昨日 やり過ごした北岳山頂へ向かい
ざれた石だらけの斜面を登り始めてすぐでした、
ガスの中から 雷さま 登場っす‼︎
大人の雷さま二羽、ヒナ雷さまが三羽、
やっぱり雷さま、ガスがお好き。


※カメラのレンズ内が曇ってしまっているのを気付かず
肝心の写真がこの後しばらくうまく撮れてません 

雷鳥がどこに写っているのかわからないのは、その為です。
決して、カメラの腕が悪いわけではありません
  

しばし観察に没頭していると、
ん⁉︎
ガスが、ちょっとづつですが晴れてきています。





振り向いた目に、間ノ岳方面の稜線の眺めが、
そして前方には 急峻な北岳の頂きが‥‥





写真を撮ろうと構えるそばから すぐガスが広がり
諦めて歩きだすなり一瞬 稜線が顔をだし、と
イタチごっこしながらも 一歩づつ高度を稼ぎます。






「隊長~っ!! まだ あんなにあるっすよ~!!」








どうにか、北岳、キターーーッ‼︎





やっぱり、真っ白でした、ハハハッ





山頂で“クラツリ”ご一行さまをやり過ごし、
一応 記念撮影。
やれやれ

後は、もう下るだけ
それだけが救いっす、ハハ




北岳の❝頭と首❞を下ってきたんで、『肩』とうちゃこ~
こらっ!!  おサル君、勝手に鐘ならしちゃだめっす!!




やっぱり、日本アルプスの夏山は、こうでなくっちゃ!!
稜線を辿る道筋がずーっと見えて、気持ちよくなってきました!!


深い谷越しに見えているのは、多分 仙丈ケ岳!!
※実は 恥ずかしながら後で地図を見て 気づきました




目の前に続くのは「小太郎尾根」という 尾根らしい…
もうすぐ、右俣大下りの分岐、
再び大樺沢へ向かいます




なんか、だんだん明るくなってきた。
下ってきたから晴れだしたのか、時間的に晴れだす時間なのか…





分岐を曲がったら、広河原が見えてるじゃんっ!!
まだ1,500m以上は 標高差があるのにっ!!





登りでは、あるのはわかっていても
見る余裕のなかった高山植物のお花畑が広がっています














すっかり青空!!
水の勢いも 結構すごい。頭から水かぶりたいっす!!


何故か人一倍 虫に好かれるおサル君、
頭からすっぽりかぶるタイプの 虫よけを装着っす








この橋を渡りきれば、広河原っす!!
おサル君、激下りと その長さに足にだいぶきて
最後は ヘロヘロだったみたいだけど
よく頑張った!!


振り仰ぐと、
北岳への直登コースが 一望に望めました。
あ~、良く歩いたなぁ~、
ただ来ただけじゃあ、やっぱりなかったね、イヒヒ

※その後、麓の温泉宿で疲れと汗を流して帰りましたとさ
めでたし めでたし


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ただ北岳‥ ⁈ な訳じゃ、ないっしょ⁉︎ (前編)

2017年09月02日 14時56分04秒 | 南アルプス
そりゃ そうです、ただ来ただけ じゃあ ありません。
今回は、目的のお山があるんでゲス。

『 間ノ岳 』(あいのだけ)‼️


※晴れたら こんな素晴らしい眺めが見れるはずなんです!!
真ん中の一番高い山が、間ノ岳、手前の山小屋が北岳山荘


愛の水中花」でもなければ「愛のメモリー」でもないっす‼︎ (古っ!)




ダレノガレ でもないっ!
( わかったっ、て。 いつまでやってんの‥ しかも、「の」 しか 合ってないし‥)


日本第3位に肉薄し、ついに並んだ、成長株です。
何が、って 標高でゲス、標高‼︎

別に ピークハンターってわけじゃあないんでゲスが、
富士さま、北岳さま、奥穂高岳さま、槍さま、と
高いところは それなりに順調に踏んで来た中で、
なかなか 間ノ岳 だけは 踏めずにいたんでゲス、へえ。


🎵南アルプス 天、然、水〜🎵



山深いんだなぁ〜、南アルプスって‥
おいそれと 来て すぐ登れる山じゃあ ないんでゲスよ
( あくまでも自分的なイメージなんだけどね〜 )


恒例の 夏山休暇に 用意した三連休、ですが
太平洋高気圧の張り出しの弱い今年の夏
どこもパッとしない天気ばかり‥

天気図と天気予報・ヤマテン
ギリギリまで睨めっこして (それと 懐とも、睨めっこしてね)
選んだ先が
間ノ岳 でございます。


とは言え、山深い南アルプスです。
前夜、甲府駅前のビジネスホテルに前泊、
始発 4時半過ぎのバスで いざ登山口の「広河原」へ‥

サスベションのあまり効かないバスで
しかも路面の悪い悪路を2時間、
眠いのに眠りにおちることの出来ない生殺し状態で2時間は
辛かったでゲス‥



想像していた通り、
陽射しも有るし、涼しく、そこそこの天気。
ヨシッ、いいぞっ‼︎



いくつかルートがありますが、
本日のお宿、 来ただけざんしょ⁈ もとい『 北岳山荘』
個人客は基本 予約不要の 早い者勝ち⁉︎
あまり遅い到着は 受け付けてもらえない、なんて噂もあって、
さすがに受け付けてもらえない、なんて事はないだろうけど
ホームページ見ると、確かに

「北岳山頂経由で北岳山荘に向かう場合、北岳肩の小屋を13時までに出発してください。
それ以後の方は、肩の小屋に宿泊願います。」

などとあって、
共通一次試験みたいに 足切り有りの山小屋なんです、はい。
もたもた登ってる暇はないのであります。
故に、我が隊
直登一本槍‼︎
もとい
直登八本歯‼︎ ( 大樺沢を直登し、八本歯のコル 直進 )
※北岳山頂は今日は踏まずに行こうという作戦っす!!












これが、キ・ツ・イ‥












始めこそ渓流沿いの気持ちいい樹林の中を、
右岸、左岸と渡渉を繰り返し進むのですが
あら⁈ いつの間にか雲が低く垂れ込め、雨が‥




ぷぷっ!!
見てください、おサル君のこのザックの大きいことったら…





ゴアテックスの威力も、
こんな日は あまり発揮出来ません。
アウターを着込む前に 既にたっぷりと汗をかいてしまっているので
外の雨粒はシャットアウトしてても
中の蒸れの解消が追っつかないのです‥  



考えたら、
☔️雨の中を登る、って
最近は 事前に天気予報を駆使して 雨を避けて来ていたので
随分と久しぶりになります‥












お腹減った~  小降りになったんで、
ここでぱぱっと お昼にしちゃいましょ~



ずいぶんと高度を稼ぎましたが
ザックは相変わらず、重いし ‥ (軽量化、いまだ果たせず)
中は蒸れ蒸れ、
急登の勾配もかなりなもんで、
こりゃ確かに、キ・ツ・イ‥










どうにかこうにか、
八本歯のコルまで来て、
あとはもう、山荘までわずか、な はずなんでげすが
視界が悪いと、距離感も上手く働かず
歩いても歩いても、と エンドレスな霧の中‥


※もっとも 視界が良くても、こんなトラバースが続き
間違いなく ビビっていたはず… 
 

      




いいかげん 心が折れかけたところで
向こうにぼんやりと 砂山みたいな形が浮かび上がり、
あれって何やろう、と 進むと
5メートル前まで来て初めてそれが テントのシルエット⛺️と
わかる始末‥  

いやはや、ボロボロの濡れ雑巾状態での
山荘 とうちゃこ でございます‥
はぁ‥ 


雨こそ止んだようでゲスが、
眺望は全く効かず、
まぁ 早く部屋にしけ込んで、濡れた服を着替えませう。

幸い、週末を一日だけずらしたんで、
なんとか一人一布団は確保出来るみたいだし、
10人部屋に我が隊の他は三人組の若者グループのみ(今のところ)、
ちょっと、ほっ‥

でも、基本 予約いらない山小屋だし、
これから一個師団ぐらいの フリー登山客が押し掛けてくるやもしれず、
そうなった時のために、
せいぜい既得権オーラを醸し出せる様に
牢名主のように振る舞おうと思う
小心者の隊長なのでした‥ 

↑↑↑↑↑↑↑↑
コラーッ‼︎ 山では譲り合いが 基本じゃーっ‼︎
かぁ〜つ‼︎ ( 山ノ神)



結局、その日、部屋はそのまま、
新しい住人が来ることはありませんでした。
心の度量の狭い、醜い自分に向き合わずに済み、
😥やれやれ 




夕食前に談話室でビールを飲んでいると
隣のテーブルで ベテランらしき兄ちゃんが、
ここで知り合ったらしき若い青年と 山談義をしていました。


聞くとはなしに 話が耳に入ってきてしまいます

「2週間前に 西穂から奥穂高へ一人で縦走してさぁ‥」
( 俺 : ふむふむ )
「ジャンダルムの登り降りはさすがに 神経が疲れたよぉ‥」
( 俺 : へぇ〜っ、す、凄いなぁ〜 )

「 何すか、ジャンダリムって‥」 ( 俺 : えっ⁉︎ この青年、知らないのか‥ )
「 ダルムだよ、ダ、ル、ム。 ジャンダルム」
「 ……………………………  」
「 えーっと、ジャンダルムってのはさぁ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 」
せっかく 自慢気に話し出した兄ちゃん、
ジャンダルムの説明から始めなくちゃならない羽目に陥り、
四苦八苦。
いくらその凄さを言葉で説明しても、
見たことも聞いたこともない若者に、
どれだけ その凄さが伝わるものやら‥

同情しながらも、
自慢するなら相手の経験値を会話の中から見極めないとねぇ‥  ふふん

と、ちょっとブラックな 隊長なのでした‥。


後編に続きます。


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甲斐駒ケ岳、夏山ど真ん中 編(その2)

2015年08月14日 16時51分16秒 | 南アルプス
駒津峰と言えば…





初めて甲斐駒ケ岳を訪れた時も
北沢峠からのピストンで げした。
天気も、ピーカンとまではいかないものの、
時折 陽もさす天気で すっかり油断。

駒津峰にザックをデポしてのアタック決行だったので げすが、
ピークに立った途端、雷さま がゴロゴロとしだし
程なく土砂降りに…

しかもおご丁寧に
水以外、雨具も何もかもデポしてきてしまったので
全身ずぶ濡れに…

生きた心地無く、
転がるように 無我夢中でここまで戻った記憶があるでげすよ…



北沢峠に張ってきたテントのところまで
そのあと どんな風に、どんな気持ちで下ったのか、
不思議と記憶が無いでげす…


同じ轍は踏みたくはありませんが、
流石に今日のこの天気なら大丈夫でしょう。
荷物も、最小限で登ってきたので
一休みしたら このまま アタック開始で げす‼️








今回、隊長からおサル隊員に出した指令は ただ一つ。
ヘルメット持参せよ、です。

駒津峰を離れるとすぐ、いったん下りますが、
コル部分からは 山頂まで、一気登り!!

岩場の「直登コース」
「巻き道コース」と、2つのルートがあるんでげすが
我隊は もちろん、岩場の直登コース選択!!
なので、ヘルメット必携、という訳。





ここって、「涸沢」から「奥穂」へのルートにある、
あの有名な『ザイデングラート』に 似てないでげすか?!
あまり厳しいコースとは、どのルートガイドにも書いていないし、
「クサリ」や「梯子」も無いので
知らずに普通に行けるだろうと 踏み込む登山者も多いらしくて、
この日も おばはん登山者たちが 渋滞を引き起こしていました…







結構、緊張を強いられる岩場が連続します。
ふぅ、
ちょっと 一呼吸、置きませう









岩場さえ、やり過ごせれば、
もう ピークは すぐそこでげす!!



ぜい、ぜいっ、
やったぜい!!

カール地形を山頂直下に抱え込んだ仙丈ケ岳が、
向こうに きれいに望めます。



反対には、「鳳凰三山」越しに
富士山の頂の きれいなラインが望めます。



ヒャッホ~イ!!

記念に、写真撮ってあげるから、ちょっとおすましして…
う~ん、もう 2,3歩、後ろに下がって、みて…

( …って、嘘、嘘。落ちちゃうから、 )



後ろは、日本第二、第三の高峰、
「北岳」と「間ノ岳」で ねぇでげすか?!



空は呆れるくらいに青く、
まだまだ雲も それほど湧き上がってきていません。






改めて、「北岳」「間ノ岳」、そして「農鳥岳」の白峰三山


そして南アルプスの女王、「仙丈ケ岳」の優雅な山容…




つい数週間前に、「日向山」山頂から望んだ「八ヶ岳」が
今は眼下に その日向山越しに 一望できます…







秩父方面…


富士山方面…


ヘルメット姿、自分的に ちょっと恥ずかしいので、
遠目で勘弁して、ね。









いくら眺めていても、見飽きる事がありません。
が、帰りのバスも事もあるし、
名残惜しいけど、戻るでげすか…



帰りは、巻き道で…
細かく花崗岩が砕けた砂の斜面は、
登るにしても下るにしても歩きにくいねぇ…



うひょひょひょひょ~


摩利支天へは、もう少し時間がある時にまた来よっと…









駒津峰で、
朝 登ってきた仙水峠とは違う「双児山」方面へルートを取ります。
北沢峠にダイレクトで下りれるこのルートは
多少の登り返しはあっても、
仙水峠経由より15分ほど早く戻れるコースタイムとなっているので
同じルートのピストンよりはと選択したのでげすが
余りの、ピーカンの天気の陽射しに
汗がとめどもなくあふれ出て
もう ヘロヘロ…





なんとか、ぶっ倒れる前に
我隊の前進基地、「こもれび山荘」まで
戻ってくることができました、ふぅ…

カッパじゃありませんが、
山荘の外の水場で 頭から冷たい水をかぶり、
なんとか生き返りました…

で、これ!!

ゴキュゴゴッ、ゴクッググッ グッ、プハーッ!!
身体の中から、冷やして
復活っす!!







ところで帰路、
予定していたバスの便より
何とか早く乗れるかなぁ、と期待したのですが、
あまりにもお粗末な 山梨交通バスのオペレーションに振り回され、
疲れが倍増するハプニング。

あまり 細かい事、言いたかないけど、
せっかくの楽しい思い出を
気持ちよく持って帰ってもらえるよう、真剣に考えてほしいでげす…

同じように マイカー乗り入れ規制をしている観光地や登山地域では 
混雑する登山客を もっと上手く仕切ってやっているのだから
ここでだってできるはず。
南アルプス市と、山梨交通さんは
もっと上手く運営してる上高地尾瀬なんかの
オペレーションを参考にして、ぜひ学んでほしいものです…




そんな訳で、汗だくのまま 入りそびれてしまった温泉でしたが
おサル隊員から 魅力的なアイデアが…

とりあえず このまま甲府市内に戻って、
市内の銭湯に行ってしまおう、と言うんでがす。
ネットで検索すると、
良さそうな銭湯があるっていうじゃありませんか…
ありがたく実践させていただきました。

なんでも、太宰治も好んで通ったという
地元ではちょっと名の知れた銭湯、 『喜久乃湯温泉』







昭和レトロな感じが とってもいい感じの温泉でやんした。
( 若女将も、とても美人さんで げした )

で、
もちろん、その後、
駅前の『小作』で、
たっぷり飲んで 帰路についた我隊であります…
やれやれ、
楽しかったなぁ…



次は、北アルプス、白馬三山縦走編スタートでげす!!



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甲斐駒ケ岳、夏山ど真ん中 編(その1)

2015年08月11日 04時54分29秒 | 南アルプス
今年前半の山行は、まるでこの山旅の為の
前哨戦だったのかも しれない…
登るべくして登った、甲斐駒ケ岳。
夏山シーズンど真ん中の 登頂備忘録、始まり始まり…



7月の終わり、
『台風12号発生、週末 列島直撃か⁉︎』


またである。
いったい なんの恨みがあるんだ、って
怒りさえ覚えた 同好の士も多いことでしょう…

梅雨明けし、やっと夏山シーズン突入という
浮き立つ 山ラーの気持ちに水を差す お天道様の背信行為。

『梅雨明け10日』なんて、
さんざん思わせぶりなフレーズで 私の心を弄んでおいて、
いざ その気になったところで身をかわそうなんて
なんてしたたかで 性悪女なんだ‼︎
と、こちらの罵詈雑言、
怒気をはらんだ気配を察したのか、
台風12号嬢、
遠く遠巻きに過ぎて行ってしまいました…

( ふっふっふっ…  恐れ入ったか、台風嬢め!! )


そんな中、
天気を心配する おサル君を横目に、
隊長、はなから 悠然と構えていられたのは、
天気の綾を、男と女の仲 の如きものと
達観していたからに 他ありません…
( ほんまかいな ⁈ )

追いかければ 逃げるし、
逃げれば 向こうから近ずいてくるものさぁ~
なんくるないさぁ~ ⁉︎



ところで、山へのアクセスが 公共交通機関がメインの我隊、
2日のお休みで 攻められるところは
日本アルプスの中では案外 限られます。

結局、朝出発の丸2日間 という時間制約の中で残ったのが
早発ちすれば日帰りも可能な 『甲斐駒ケ岳』

山を始めて間もない頃に一度訪れていますが
まだ右も左も慣れない事ばかりで
気持ち いっぱいいっぱいで登った記憶しか
残っていません…

久しぶりに じっくり攻めるのも、いいじゃん
(↑ぷぷっ、何⁉︎ その 、上から目線)



初日は、
起点となる「北沢峠」まで入ってさえいれば良いので、
まぁ、気は楽です。

10時発の あずさ ( ← 遅っ‼︎ ) で
甲府駅に着いた時には
既に真夏の太陽が 頭上で ジリジリと焼け焦げてました。



ここから、広河原、そして北沢峠と
長~い、それは長~~い バス路線を乗り継ぎ
「こもれび山荘(旧 長衛荘)」
に到着したのは、午後3時過ぎ…
ふぅ…




北沢峠。
夏ど真ん中だもんで、
日差しはきついけれど、
さすがに空気は 下界と比べると涼しいでげすなぁ~





人気の山域、
しかも日曜とあって、登山客がたくさん…


さぁ、我が家の夏の別荘よ♪





荷物も置いて、
今日は明日早朝からのアタックに備え、英気を養うだけ。
ぶらぶら散歩したら、
少し早目に 宴会始めよかな…



夕食はまずまず、でげした…
って、まだこんなに明るいでねぇかっ!!




やっと暗くなったでげし、
んだば
寝っか…
ほぼ満員だども、何とか一人一畳、一つの布団はあるで
まぁ、この時期 これなら、文句言えんしょ

ただ、横向くと、
すぐ脇の、死後硬直しちゃったみたいな
おっさんの寝姿が目に入っから
なるべく そっち向かないようにして
寝るべ… (毒)




夜中、3時過ぎ、
目が覚め、そーっと外へ…

すげーっ!!
あんまり星が一杯だもんで、
その星空の中に木々や山小屋のシルエットが浮かび上がって見えます…

さて、ぼちぼち用意するべか



まだ暗い、4時過ぎ、
いよいよ 甲斐駒ヶ岳に向けて、アタック開始でげす

みんな、朝食は前の晩にお弁当として配られているので、
出発時刻は それぞれの裁量でOK!!
我隊は 余裕をもって行きたいので、
珍しく早朝スタート














仙丈ケ岳方面、見えているのは小仙丈ケ岳!?




峠から少し入ったところが キャンプ地。
そういえば、我隊も初めてここでテントをはって、
甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳を登ったのでした…
懐かしいなぁ…

すぐ前に、長衛小屋があります。
以前のおんぼろ小屋でなく、建て替えられてすっかりきれいでげす。



ここの奥から、いよいよ登山道が始まります。




「仙水小屋」で、トイレをお借りして、スッキリ。
「センスイ」 だけあって、トイレも「スイセン」!!
って、決して ダジャレってわけでもないんでしょうが、
それだけ水が豊富なんだね…


山かげから、いよいよ朝日が射しはじめました。











「仙水峠」まで登ってきました。
ここから、急登スタートです。
「摩利支天」を従えた、
甲斐駒ヶ岳の山頂も見えてきました。
男っぷりの良い、かっこいい山だねぇ~









あの、ポッチリと とんがったのは、
南アルプス前衛、鳳凰三山の一つ
地蔵岳のオベリスクだね‼︎



それにしても、雲一つない 見事なピーカン、
空も 素晴らしい蒼さです。
これだけの天気に恵まれるとは、
隊長も 思っていませんでした。
晴れ男パワー、全開っす‼️





急登に 息を切らし、登りきると「駒津峰」
いよいよ 甲斐駒ケ岳の山頂が 目の前です。


よっ!!


はっ!!

ででん!!




山頂アタックに備え、しばし休憩。
エネルギー補給でがす。








富士山の きれいなスロープも 見えてきたきたっ!!



いざっ、行くぜいっ!!







(その2に続きます…)



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尾白川渓谷~日向山、 周回コース 編(その2)

2015年07月26日 04時48分56秒 | 南アルプス

さてさて、お弁当も食べて、
ここから 今回のルートの 肝
日向山への周回に向かいます。

ところで、ほぼ9割以上のルートガイドが
尾白川渓谷と日向山とのルートを別のルートとして扱っています。

我隊も 以前 、それぞれを全く別の山域と思い、
別個の日に訪れて歩いています。

で、あれっ⁈ と思ったのは
実は 日向山を登りにきた時のこと。

日向山の登り口として案内されている「矢立石登山口」。
そこに向けて 車を止め 林道を歩いていた時のこと、
いきなり脇のブッシュから人が現われたのです。

熊っ‼️ と 思って身構えたのを覚えています。
今考えると、下の 尾白川渓谷駐車場から 歩き出し、
林道に飛び出した人だったんでしょう。
あぁ、ここって、尾白川渓谷と近いんだ!
そんな風に、思ったのを覚えています。

調べてみると、不動滝から、矢立石に通じる林道に繋がる道が
かつては 確かにあったようです。
ただ、10年以上も前の 大雨の時に
何箇所か、そのルートが 崩落により分断されてしまい
通行不可として 現在に至っているようです。

でも、もっと調べてみると、
中には その後もここを繋いで歩いている人が
結構たくさんいるらしいことも わかりました。

実際、この2つのルートを繋げられたら、
とても変化に富んだ、面白いルートになるのは明らかだし、
w を楽しませるために、
安全が確認できるなら是非とも行こう、
と いうのが、今回の隊長のスタンス。
ネットを検索した結果は…

これなら行ける!!



で、今日を迎えたわけです。
不動滝のすぐ裏から
消されたルートへ踏み込みます。

草と落ち葉とに隠されかかってますが
階段が奥へと続いています。



緑の樹影が いきなり濃くなります。



廃道前の標識が ところどころに残っています。





結構、ルートを見失なわないように緊張していたのか
写真を撮るのを忘れてしまいましたが
案外スムーズに、林道までは登ってこれました。
後は林道を ほぼ平行移動して
「錦滝」のある日向山登山口を目指します。

ここが、林道の崩落個所。
注意すれば、なんの事無くトラバースできました。


通過時に振り返ると
小淵沢方面? に 視界が一瞬開けていました。



目印の東屋が現れ、あっけなく錦滝到着。
これなら全然大丈夫。
このルートを繋げて、大正解です!!


さて、ここからいよいよ急登スタートです。
みんな、覚悟はいいかい!?




矢立石から来た若者グループに
さくっと追い抜かれちゃって、
(こっちは渓谷から登ってきているんだぞ)と、
内心穏やかならぬ隊長ですが、
だ~れも、そんな事 気にかけていません、て…



き、きつい、 
あ、暑い…

小一時間ほど苦しんだ頃、前方に特徴のある
白い山肌が…  
ほっ。

( 実は、ここからが『砂地獄』スタートです。)

足を進めても、
傾斜のある 柔らかい砂地に ズズッ と 足が押し戻され
なかなか思うように進めません…

ハヒーッ、ヒーッ…
やっとこさ、あと少しで山頂が見える場所まで
登ってこれました…


振り返ると、蟻地獄のような砂地の登り…




い、息を、と、整えて…


あ、あと す、少し…



うひょひょひょひょ~い!!




やったぜい!!


にかっ!!


めちゃくちゃ、最っ高の 眺めでやんす!!
八ヶ岳、ド~ン!!


いえ~いっ!!


ふり仰げば、甲斐っ駒、ド~ン!!


ムホホイ!!


エッヘン!!


しっかし、すっげーっ眺め!!





も一度、甲斐駒、ド~ン!!


いやいや、ほんま、よう登ったわい…


wara!! 最高だね~っ!!


「 … … … 」


いつまで見ていても、見飽きることのない、
気持ちの良い眺めでした…


なんか、帰りたくないっすね…
うん…






でも、帰んないとね




サクサクと


炭焼き窯?!




あっという間に、下りちゃいました。





『尾白の湯・ベルガ』で汗を流しましょ♪


ここでおサル君の手を、車のドアに挟む事故発生!!
一瞬ヒヤッとしましたが、
氷で冷やしたら あっという間に回復…
おサル君、君って 実は
ターミネーターだったのね…

その節は、ごめんなさいね




駅に着く頃、
夏の傾いた日差しが 
いい感じに すべてを黄昏に包んでいきます…
あぁっ… 
充実した いい一日だったねぇ…
T が参加できなかったのは残念だったけど
また来ればいいし…



甲府の『小作』で、
今日もしこたま飲んで、帰ろっと…





次は、南アルプス、甲斐駒本編でーす!!



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尾白川渓谷~日向山、 周回コース 編(その1)

2015年07月20日 15時05分17秒 | 南アルプス
尾白川渓谷から日向山へ、
周回で よろしゅうかい?


↑↑ ダジャレである。
出来は 悪い。
きっと、※梅雨のせいだと思う。

いつもだったら、もっと気の利いたギャグが浮かぶのに…


7/19 関東甲信の梅雨が明けました


T と W を、山へ連れ出す予定の 日曜日
週始めには 梅雨ど真ん中の予報だった天気が
近づくにつれ好転しだし、
前日 ついに ☀️ ☀️ ☀️ ☀️ ☀️ に…

ところが生憎、反対に T の都合が悪くなり、
結局 二週間前に笠取山 チャレンジの
ドリカムチーム再結成。


まぁ、T には、
このブログを読んで楽しんでもらおう…



スタートは、小淵沢駅。
目指すは、南アルプス前衛、日向山。

例によって、登山口までの足代わりのレンタカー、
借りた車ほど 勝手のわからないものはない…

ナビを表示させても、音声案内に出来ず、
無音のナビ画面とにらめっこしつつ スタート。


のどかな 片田舎を、
とりあえず 甲斐駒ケ岳方面へ

さてさて、登山口到着。





ウヒョヒョ、天気、良いではないの









いつの間にか 木洩れ陽はキラキラと眩しく、
見上げる山端の上には ピーカンの青空が…



夕方、いや、午後まででも この青空が
もっててくれたら 最高なんだけどねぇ、
梅雨の合間の 貴重な晴れ、
これ以上の事を願っては贅沢というもの、





「竹宇駒ヶ岳神社」に (贅沢承知で) 道中の無事を祈り
さぁ、出発!!

ここ、名山として名高い「甲斐駒ケ岳」への
超ドM 急登ルートとして知られる『黒戸尾根ルート』の
登り口でもあるんです。
いつか、登れるかなぁ…

♪ 南 アルプス てん・ねん・すい ♪
だけあって
見下ろす川の水が、き・れ・い









川を渡ると すぐ、渓谷沿いの『ハイキングコース』が始まります。
え!?
ハイキングコース!? これで?













登ったり、下ったり、また登って、下って
足元をしっかりとしたものにしないと、ちょっと危険でがす。


ところで、さっき気が付いたんだけど
錆び付いた 危なっかしい鉄製階段を使う時に
ちょっと緊張している風な W

そういやぁ、さっきの吊り橋わたる時も、
びびった表情してなかった?!

うひょひょ、仲間発見!!

(なんか、偉そうに、先輩風吹かせようとする自分)
足元すくわれないように、せいぜい気をつけるが よろし










最初に現れた旭滝で、ちょっとリラックスする 一行。
青い空にまぶしい陽射し、気持ち良い水音、
吹き抜ける風が時折、滝しぶきを運んできます…

最高ーっす!!



















適度なアップダウンに 深い緑の木陰、
時折 その合間からのぞける涼しげな渓谷の景観
目まぐるしく変化するルートの妙に、かく汗も忘れ、
心が潤っていくのが わかります…



うん、来てよかった…














進むうちに、結構な細い崖沿いの道も…


再び W の顔が緊張します。








さぁ、渓谷最奥の「不動滝」です。







おサル君、お待たせしました、
お昼だよ、お昼!!


今回も、おいしいお弁当、ごちそうさまでした!!


さて、もう少し、滝に近づいてみようか…















すごい 迫力!!
マイナスイオン、全身にかぶりまくりっす!!















ん?! ほげーっ





さてさて、尾白川渓谷ルートはここまでにして
そろそろ
目的の『日向山』へ 向かう事にしようか…










(その2に続きます…)



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