山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

北アルプス 槍ヶ岳一本勝負 その一

2012年08月31日 01時10分47秒 | 北アルプス
私達って『三大○○』とか『三○○』って 表現が大好きです!!
お山の世界にも、たくさんあるよね。「北アルプス三大急登」だとか、なんやらかんやら…
そこで 突然ですが、私の考える『北アルプス 三大アイドル』を、
独断ですが 発表するぜぇ!!

先ずは第三位! 夏のフェスで このところ着実に知名度をUPしている… 
『 涸沢カール 』!!
「ガール」じゃあ ありません、「カール」です、カール。
奥穂、前穂、北穂、の穂高連峰を従えた、遥か昔、氷河が削って創り上げた絶妙なU字型の谷をそう呼ぶのさ。
上高地から横尾を経由して、屏風岩を大きく西に廻り込む事で初めて目にすることが出来る
穂高連峰を一望に見渡せる、日本離れしたスケールの大景勝地です。
山をやる人は 皆 ここに憧れます。「涸沢ヒュッテ」、「涸沢小屋」という名物小屋もここにあります。
夏の早朝、涸沢カールから見上げる朝陽に燃え上がるかのように染まる穂高連峰や、
紅葉時期の涸沢カールに憧れない人はいないよね

続いて第二位!  すでに私のブログにも登場済み… 
そう、『雷さま』!!
遭遇した登山客は、皆 一様にハイテンションになり、浮き足立つぜぇ
私もこの夏、北アルプス 爺ヶ岳で、つがいと雛連れの、計6羽に遭遇!!
おしっこ ちびりそうになりました

そして第一位が… 『槍ヶ岳』!!
通常、『槍さま』とお呼びします!!
やっと本日のお題に到着
一度目にすると、忘れようが無い、急峻で特徴的な山容は、恐らく富士山に次ぐ知名度で、
山をやる人にとって、一度は登ってみたい、いつかはあの頂へ… と、強い憧憬の対象さ。
遠く離れた八ヶ岳や南アルプスからでも、一瞬で見分けることが出来る、あのトンガリへ、
ついについに この夏 チャレンジしてまいりました



朝靄の大正池と、その向こうに浮かび上がる穂高連峰…  そう、ついにやって来たんだぁ、上高地へ…

2連休の休みを前に、どこへ登ろうかと悩んだけど、天気は超安定、無理かと思っていた交通の足も確保できそうで…

何も悩む必要ないじゃん、行っちゃえ~    こちら、もうお馴染みの『毎日アルペン号』です。



明けていく空に、一片の雲も見当たらない、清清しい夏の朝。
今回のルートは、上高地から梓川沿いに横尾まで、その先は槍沢沿いに一気に槍ヶ岳山荘まで直登し、
翌朝「槍さま」へアタックしピストンで戻って来ようという、名づけて
『槍ヶ岳一本勝負』!!

高揚した気持ちを抑えつつ、澄みきった空気の中を、さぁスタート!!






目にするもの全てが瑞々しく、こんなに気持ち良く歩みを続けられるんだったら、今回のルート設定、大正解に間違いないね。

穂高の山々から流れ落ちてきた水の、透明度の高く美しい流れ…


真っ青な空を背景にした、明神岳に前穂の山塊。この山塊の裏側に、あの『涸沢カール』が…

上高地からの道は、適度なアップダウンはあるものの、ほぼフラットと言っていいくらいの快適なトレッキングロード、
快調に進みますが、槍ヶ岳のある標高を考えると、標高差1500m余りを一体いつから登り始めることになるのか、
ちょっとだけ不安が募るなぁ

徳澤園近くまでやって来ると珍客とすれ違いました

人間に慣れているようで、逃げ出すそぶりは一切なかったぜぇ




ルート上に程好い間隔で次々に現れる山小屋の中で、一番垢抜けた、瀟洒な雰囲気をかもし出す『徳澤園』。
カレーライスと濃厚なソフトクリームが大迷惑、もとい大名物です。
え? はい、もちろん、いただきましたとも、ソフトクリーム
もし遅い時間に上高地入りしたなら、迷わずここでの宿泊を選択するだろうなぁ、きっと。








横尾までやってきました。上高地から槍ヶ岳の間の距離が約22キロ、ここはそのちょうど中間地点だとか。
ところが標高は、スタート時とほぼ変わらぬ 約1500m前後。
げげっ!!  この後の登りが恐い
ここでルートは、奥穂、前穂、北穂を擁する涸沢カール方面と、槍ヶ岳へ一直線に結ぶ槍沢方面、
そして穂高連峰を眺める展望台 蝶ヶ岳方面と、三方向へと分かれていきます。
いよいよ本格的な登りが始まるってわけだね。
ここまで無事下りて来た登山客の安堵と、これから登っていこうとする者の高揚感とが入り混じった
不思議な感じが、ここ横尾には満ちています。

(後半に続きます…)

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富士登山がきっかけ… ( 後編 )

2012年08月20日 03時24分28秒 | 富士山周辺
富士登山に挑んだ、2年前。
順調に予定していた八合目の山小屋までやってきた warazaemon 一行でしたが…

山小屋が、すごい…(絶句)
そりゃあ もちろんブームに乗っかってやってくる人達が多いのは覚悟していたけど…
( 自分たちも、その人達と比べて どこが違うと言われてしまうと、反論も出来ないけど…)
それでも、やっぱり、あの詰め込み様はすご過ぎ…
一畳程のスペースに、二人。布団は3人で2枚…
上段・中段・下段と3層になった、かがんで歩くのがやっとの高さの大部屋の一番奥に詰め込まれた日には
どうしたって気分は凹んできます
見ず知らずの人と、いくら仮眠と言っても これだけくっついて横になるのは、正直きつかったっす


そんな訳で、満足に気分が休まらないまま、午前3時、山小屋を出発。
頭にヘッデン ( へへっ、山の通はヘッドランプのことをこう云うのさ)
両手にストックで、最後の登りをすすみます。
暗闇の中に、同じような登山客の、ヘッデンの灯りの帯が続きます。

寝不足と、高度のせいで、頭と体が重く感じます。頑張れ、俺!!

そしてついに、ついに 到着です。混雑を避け、ご来光を望める場所へ…



だんだんと、スカイラインに沿って、空が白んできます。眼下は雲海に包まれています。
 


じっと待つ、ただ待つ、ひたすら待つ… 寒いッス



そして、感動の、ご来光です…   
知ってます? 雲海から、ほんの少し太陽が顔を出した瞬間から、凍えていた体に温もりを感じるんです。太陽って、すごい…


思わず湧き上がる歓声と、ピースサイン。日本で一番高い山の山頂の、同じ場所でご来光を迎えた登山客同士、
不思議な連帯感が芽生えます。

本当に登ったんだなぁ…  
ここ、いつも見ている あの富士山の、あのてっぺんだぜ…


しばし感慨にふけり、さぁ、それじゃあ『お鉢巡り』に出発だぁ!!


ん? あれ? 体が、足が重い…  
頂上を一周する『お鉢巡り』とはいえ、多少の勾配があります。わずかでも勾配が上向きの道を進もうとすると、
途端に体が、足が、鉛のように重くなるんです。
どうやら軽い高山病にかかったらしく、このあと1時間半ほどの『お鉢巡り』の間、その辛かったこと辛かったこと…


朝日を受けて、今朝は西側に延びる『影富士』です。


そして、正真正銘、ここが日本最高峰ポイント!!

写真を撮るのにも 大行列でした


友人も、リベンジを果たし、晴れやかな笑顔です


この後は、再び『須走口ルート』をつかい、下山したんだけど、下り出した途端 高山病症状はあっという間に解消、
しかも『砂走り』の道の、早いこと早いこと…
適度な傾斜がある、ザレた小石ばかりのふわふわした道なので
下るスピードが出始めると、足を前に持ち上げるだけで一気に何百メートルも ほとんど駆け下りる状態に…
調子にのって 友人達を置き去りにして どんどこ駆け下りて顰蹙をかってしまった warazaemon なのでした



いゃぁ、お疲れ、お互いに よく登ったよねぇ…( 疲労困憊の友人T)
最後に パチリ と 記念写真を…



50歳を目前にした、記念の、記憶に残る富士登山でした。
「富士に登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」という言葉があるけど、もう一度登らないかと誘われたら…
う~ん、どうだろう… 迷うとこだなぁ…


さてさて、次回は いよいよこの夏 仕込んだ夏山報告でーす。お楽しみに


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富士登山がきっかけ… ( 前編 )

2012年08月18日 18時21分01秒 | 富士山周辺
またまたの、ご無沙汰です
それと言うのも、今はまさに『夏山』シーズン 真っ盛り!!
そう、仕込みの真っ最中なんです~
記事をまとめる時間よりも、目の前の限られた夏に傾注しなくちゃ…

ブログUPも もちろんしたいんですが、少しまとまった休みと、夏空があれば、
(もちろん先立つものと、山友が揃えば、ですが…)
そりゃあ 行ってまうやろ~、
夏山は招くよ、ルンルン♪


ではでは そんなこの夏の 夏山山行のご報告に、是非ぜひご期待いただきつつ、
今日は、山行に「はまる」きっかけとなった、
2年前の富士登山を振り返ってみましょう
( もったいぶってるんじゃなくて、最新山行記事の 今 熟成中なんです、…) へへっ

50歳を目前に、何か記念になる、記憶に残ることを… と考え、
ちょうど始めたばかりの登山で、おりしも大ブームとなりかけていた『富士登山』にチャレンジすることに


大学時代の友人も、過去の敗退のリベンジに、と 誘ってみると話に乗ってくれて、企画スタートです。
8月も半ば過ぎの某日、小田急線のロマンスカーの車中に、もう一人友人を加え、3人はいました。


富士には登山ルートが、メインルートだけでも4つあって、今回選んだのは、登り下り共に『須走口』ルート。
新松田駅からバスに乗り込み、須走口五合目へ。
ブーム報道も多く、覚悟はしていましたが、車も人も予想以上。
高所順応を意識して登山口で1時間ほどゆっくりしてから、さぁ、スタートです(ちょっと緊張気味の友人)



出だしは順調、高度をどんどん稼ぎます。
ふと横をみると、須走口名物の『砂走り』を駆けるように砂煙をあげて下る人達が…


六合目で、ちょっと休憩。富士山でしか なかなか目にすることの出来ない不思議な眺望です。



見上げる山頂方向には、鮮やかな空の青と、容赦ない太陽の光…  あぁ、本当に富士を登っているんだなぁ…

もう、とっくに森林限界は超していて、見上げる先に樹木らしき影は見当たりません。



七合目到着。山小屋を一体いくつ越えてきたっけ…
汗はかくものの、まだ結構 余力があって、富士登山準備の成果を感じます。




それでも無理せず、今日はここ 八合目の山小屋に半泊し、夜中のうちに山頂目指し再出発、頂上でのご来光を、との計画。
リベンジを誓った友人は、ちょっとお疲れ気味。 えっ!? 俺のほうがよっぽどお疲れモードに見える?



これが 噂の『影富士』か!!


夏の暮れ行く空に、入道雲が映えます。

記念の、記憶に残る富士登山とすることが出来そうです


ところが、ぎっちょんちょん… ( 後半に続く )



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