山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

北アルプス裏街道? 双六〜三俣蓮華〜鷲羽周回(導入編)

2016年08月29日 05時14分30秒 | 北アルプス
世の中が リオオリンピックで浮かれている時
実は極秘プロジェクトが進行していたのでした‥



そう、目立たぬように お盆明けの週末、その三連休は組まれました。


何を隠そう、
世の耳目が エンディングを迎えるリオに注がれた その三日間に
どさくさに紛れて 遊び呆けてやろう、という魂胆、です。



ふっふっふっ… 前夜発にすれば 丸々三日間、
山の事だけに集中できる、



我隊にとっての この夏のメーンイベントです、
さーて、どこを目指そう⁈


ん⁈ ちょっと待てよ
なんか いつの間にか 台風一家が 集結してるじゃん‥

いい加減にしてくれよっ、
長男(9号)、次男(10号)、三男(11号)の三人が集まって
まったく、家族会議かいっ‥

それでも諦めず、朝昼晩、天気予報でよーく奴らの動きを見ていると …

「おーっ!! 越後屋っ!! でかしたっ! 穴があるではないか!!」




さっそく 駕籠屋を呼び寄せ、
一路 新穂高温泉へ … 





「なんと、なんと、案の定 良い天気ではないか」

「早速 番所に届けを出して、いざ出立じゃ!!」







「お!!」



「あれなる山、実に面妖な山であるな、あそこを目指すのか?!」
「いえいえ、お代官様、
も ちっと 奥の山でございます … 」





















「ところで旦那、旦那っ!! もう普通の会話に戻して ようござんすか?!」
「うむっ」


しかし、深い谷です。

穂高山塊と笠ヶ岳に挟まれた谷あいを30分ほど歩き、少し汗ばみだした頃
時たま、妙に涼しい空気が 山際から流れる事に気が付きました。
近寄って見ると 何やら看板が …



「お助け風穴!!」おたすけふうけつ!?

この山域に時折みられる独特の現象で、冷えた地中内の空気が
火山岩や石灰岩地形の地層の隙間から外へ流れ出る場所があるらしい

「う~む、確かに、ほてった体には心地よいわい」 (← だから、もう普通の会話で!!)


こちらは おたすけふうけつ ↑ おサルのおけつ ↑   ………    










山に向かう人ばかりでなく、
こんな ❝釣りキチ三平❞ さん達もいます。



笠ヶ岳への分岐「笠新道」です。
急登に次ぐ急登が6時間ぐらい続くらしい (それで 笠、しんど~っ…)  

笠(地蔵)から染み出し流れ出た水を みんな それはそれは大変ありがたがって汲んでいました、とさ‥
「日本昔ばなし/笠地蔵」より ← 嘘









この辺りまで来ると、ブナの大木が多く繁り、いい感じ。
秋にはきっと綺麗な紅葉につつまれるんだろうなぁ …
「わさび平」も もうすぐかな







着いたど~ わさび平小屋!!



よし、朝ごはん にしよう!!



わさび平小屋名物(らしい) そうめんを、いただきましたっ!!
他にも美味しそうなものがたくさん!!



特に、これっ!!

美味しそ~に 冷えてましたが、さすがに まだここでいただくわけには …





食いしん坊のおサル君、いつまでも立ち去り難そうでした …



少しのんびりしていたら、いつのまにか、後続の人でいっぱいに …
まだ先は長いみたいだし、ちょっと急がないとね~ 




まだまだ続く


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西沢渓谷へ、涼を求めに…編

2016年08月28日 17時50分41秒 | 奥秩父
 8月に入りました。
やっと天候も安定して、
Facebook なんぞ見てると
みんな、 夏山満喫しとるなぁ〜
実に羨ましい‥



週末にかけて三連休取ったものの、
今回は墓参りと 独り暮らしの親父殿の様子を見に帰省。
夏空の遠くに連なる福島の山を見ながら
心は雲上の山の上に‥





まぁ、普段から山を楽しんでいられるのも、
親が元気でいてくれるからこそ、
有難いことです。
なら、たまには顔を出さないと、ね、親父殿!! 


志村喬って、親父というよりも、祖父にそっくりなんだなぁ~






それでも日帰りならば と、
隙を伺い やって来たのが 西沢渓谷。









去年、 甲武信岳の帰りに回っていこうかと思いながら断念し、
ずっと気になっていた場所。
真夏の最中、涼を求めるにも うってつけ、
甲府ー新宿間の 回数券が、訳あって残っていたし
ちょうどいいや‼︎ 


スタートは、お馴染みの塩山駅から。
ほぼ満員のバス、皆さん、まさか全員がご同輩⁈
結局、9割の人が西沢渓谷へ‼︎ 






入口の売店で、手作りのよもぎ餅を買って、出発!!









天気も最高、木漏れ日が綺麗だし
だんだんと耳に大きくなる 渓流の音も
期待をどんどん高めてくれます。







前に行った、尾白川渓谷に似ているけれど
あそこより もっと水辺に近づいて歩ける感じ、かな

あ、ナメ滝だ!!


渓谷沿いの お気楽な遊歩道歩きかと思いきや
案外とアップダウンのある、ほぼほぼ山道。

今回 どんなスタイルで来たらいいか迷ったけど
普通に山行スタイルで来て正解だったなぁ。
もっとも、最近身に付けてる服って、
ほとんど全部、山向けウエアー。
たまに街へ出る時、着る服が無くて苦労します、ハハハ。










毎年 こんなところでも滑落事故が絶えないのは
多分 軽装で来てしまった人の事故が多いからじゃあないのかなぁ
沢沿いを歩くようになると、ただでさえ足場が不安定なのに
幅が更に狭くなり、すれ違うのにも一苦労。
一応、ワンウェイの周回というのが ここのルールのようだけど
余り徹底されていないし‥






しかし、きれいな水だねぇ~














紅葉の時期はさぞかし賑わうのだろうから
一般ハイカーとのミックスゾーンだということを前提に
もっとルール認知をすすめるべきかもね〜





さ~て、お弁当にしよう~
お結び ころりん、に ならないように気を付けてよ~

と、言ってるそばから水筒を落っことしてしまい、
ひと騒動。    なんとか回収できて良かった



さぁ、一番奥の『七ツ釜 五段の滝』へ向け、行くぞ~








千手観音さまみたいっ!!


あの水の中に飛び込みたいっ!!


鮮やかな若葉の緑が 水面に映えて綺麗っ!!




到着っ!!
どどど、っと 向こう側に飛沫をあげているのが
ハイライトの滝だねっ

ここから向こう側の尾根を登りつめ
渓谷を高巻きにスタートした所まで、山の中をもどります


でも、よそ見してると危ないっすよ!! 
片側は、大きく切れ落ちてます






途中、一か所だけ展望の開けた場所がありました…



左側に鶏冠山と、この高さからは直接見えないけど
稜線の向こう側の中央には甲武信岳 (らしい)。
お気軽ハイキングコースと見くびると苦労することになる渓谷周回、
なかなか楽しませていただきました~


林業で栄えた往時を偲ばせるトロッコ軌道も
まだ残っていました





とうちゃこ~



で、帰りのはやぶさ温泉、は もう、こっち方面の定番っす!!
へへへっ





行きには見えなかった富士さまも、くっきり
さぁ、次こそ、夏山メインを目指すぞ~




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蝶、(超)気持ちいいっす‼︎ 槍穂展望の山、蝶ヶ岳(超高速下山編)

2016年08月11日 18時52分48秒 | 北アルプス
前夜、7時過ぎ には くたばっちまった我隊‥



へへっ
夕食前から談話室のテレビを前に
大相撲千秋楽を肴に
生ビール ✖️ 4杯
ロング缶ビール ✖️ 2本
ワイン フルボトル ✖️ 1本 も 二人で空けりゃあ
出来上がっちまうのも当たり前でさぁ、旦那


※そう云えば、こんな赤提灯掲げてる山小屋もあったっけ…


※リアル イメージ画像


あの日 ヒュッテに居合わせた方たち、
テレビの前でくだを巻いていたの
あれ、私たちです
すいません





イヒヒ






さて、
早く寝付いた夜は、 当然ながら早く目覚めます。
最初に目が覚めたのが 夜10時半、
後は浅い眠りを繰り返し、
もんもんと夜明けを待ちます。
その点、おサル君は大したもんです。
死んだように、身動き一つしません。

ほんとに死んでるんじゃないかと心配になり
試しに鼻の穴を指で塞いでみると
20秒ほどして やっと、苦しげに顔を動かしたので
安心しました。

それでも 心配症の 隊長、
朝まで何回か、こうして おサル君の生存を確認しました
結果、ワールドレコード33秒!!
どうやら30秒前後が デッドラインのようです。

当然、標高とかも影響するでしょうし、
今後も 継続した調査が必要でしょう。






調査に没頭している内に、
窓から見える東の空の端が 微かに漆黒から藍に変わってきています。
慌てて着込めるだけ着込み、そーっとヒュッテの外へ…

常念岳方面


穂高オールスターズ


ほの暗い稜線のシルエットの中に、
北穂高小屋穂高岳山荘の小屋の灯が ちらちらと瞬いていました

期待した通り、朝の内なら眺望が望めそう



だんだんと焼けてきました。
ん?!
やっと おサル君が起きて やってきました。
安心しなさい、ここは天国じゃないから   
イヒヒ



清々しい朝の空気が山頂を包んでいます










 ご来光、きたーっ!!

振り返ると、槍さま、穂高さま が、コルゲンコーワ 
もとい モルゲンロートにっ!!


槍ヶ岳南岳




右から北穂、涸沢岳、奥穂
今頃きっと涸沢カールでは、みんな大騒ぎしてるんだろうなぁ


そしてこちら、右から奥穂、前穂、明神の面々



槍穂展望の山、蝶ヶ岳ならではの すばらしい時間を堪能できました。
これを見るためだけに登って来たといっても過言でないっしょ!!
登って来た甲斐があったわい、ムフ
さーて、小屋に戻って 朝ご飯としましょう
ムフフ




朝から、しっかり食べて、準備万端でやんす。
小屋の外へ出ると、どーんと、槍さまが、穂高さまが…





北穂高小屋も はっきりと見えてます。
よく、あんな場所に山小屋を建てられたもんだねぇ~





穂高岳山荘も、涸沢カールも はっきりと見えてます。
槍ヶ岳にしても、北穂・奥穂・前穂にしても
ここに見えてるとんがり全部に 登ったんだよな~
あんな急な道、よく登ったもんだ

それぞれの山行の記憶が脳裏に蘇り、見飽きる事がありません





一番左に見えているのは、実は明神岳。
上高地から歩いていると、行く手にずっと見えている、穂高山塊の前衛です。
てっきり西穂高岳だとばかり思って見ていたけど
違ってました、エヘ、
西穂は蝶ヶ岳からは前穂・明神の裏側に位置するから直接は見えないんだね





じゃあ、行こうかっ!!









森林限界より上の稜線です、歩くだけで気持ちええ~



日程に余裕があれば、このまま常念まで縦走しちゃうんだけどねっ



『蝶槍』との分岐。
ここを左へ、横尾まで下るんだけど、その前に『蝶槍』へ寄り道。
往復30分足らずだけど、ザックはここにデポして行っちゃお~







常念岳をバックに、蝶槍のとんがり。
とんがってりゃ なんでも「槍」って、
槍さまをすぐ目の前にして、
ちょっとおこがましい気がしないではないけどねぇ… 



「 … … … … … … … … … … 」  そ、そうっすか…












ここまで自力で登って来た人にしか味わえない
眼福の光景を、心ゆくまで楽しみました。







厳しい自然の中で 唯一許された、
山肌の限られた場所にへばりつくように建てられた山小屋
そんな光景にも心揺さぶられます… 


すっかり雲が沸きあがってきてしまった、安曇野方面。



ここから下はまた、道は樹林帯に突入。
❝槍穂オールスターズ❞ も、見納めだねぇ。
立ち止まり、目に焼き付けます。



急登のルートを下るわけだから
当然、道は急降下




『なんちゃって槍見台』!?





なるほど、樹林が開けて、槍さまがまっすぐ前に …
うっ …

!?

この時、(ゴルゴ)隊長に、少々厄介な事態が起きていたのでした…



実は先程から 私の中のある本能が 呼び覚まされてしまっていて…

もちろん「横尾」まで下り切れば、
「安息スペース」 があるんです、ハイ …
問題は、そこまで保つか、という、切実な話 

時間がない、急げ!!
超高速 参勤交代 下山使命 発令!!
人間としての尊厳に関わる大事な使命じゃ~!!



今度こそ本物の「槍見台」 
地図によるコースタイムだと、
ここから横尾まで、まだ40分もかかる
その"波"の襲ってくる間隔は、着実に短くなってきている
 た、助けてくれっ、ゴルゴっ!!  



見納めとなる「槍さま」も 既に上の空 

意識しすぎると「やつ」はすぐ襲ってくるので
意識は あそこを絞めることにのみ集中させて、
そこから
「百名山ハンター 田中陽希」を はるかに凌ぐスピードで
ちょっと内股気味に走り下る隊長です








おかげさまで
時間を大幅に短縮、
超高速下山で 無事 昇天いたしましたです、はは



駆け込んだトイレから戻ると
いつもの独特の解放感に包まれた空気の漂う
横尾の風景が広がっていました。
隊長も人間の尊厳の瀬戸際から解放されて、ほっ
イヒヒ


改めて、 『がっちりっ!!』

バスターミナルまで、あとはのんびりと戻ればいいだけ
徳澤園で、
名物ソフトクリーム、手作りプリンも堪能





明神からは、対岸に回り、散策コースへ…







温泉は、時間もあるし「上高地アルペンホテル」へ


ムフフ、さっぱりじゃー


で、お決まりの打ち上げっす!!


満足のいく、夏山山行となりました(めでたし めでたし)


あれっ? そう言えば俺、
すっかり忘れてたけど
肉離れをおして 今回の山行に臨んだんじゃあなかったっけ⁈
まったく、どんだけ鉄人なんだっ‼︎
それともありきたりな痛みは感じない、鈍感体質なのか?
帰宅しても依然、謎のまま

さーて、次、どこ行こっ?!





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蝶、(超)気持ちいいっす‼︎ 槍穂展望の山、蝶ヶ岳(鉄人伝説編)

2016年08月05日 20時20分37秒 | 北アルプス
やっと梅雨が明けましたね〜、はい。
夏山シーズン到来でございます、イヒヒ。


※イメージ



我隊がこの夏最初に目指すのは、
槍ヶ岳や穂高岳を一望に出来る山として知られる『蝶ヶ岳』


※イメージ


※イメージ

この頃なら 夏空 間違いないだろうと押さえた連休、
早めに狙いを定めて予約した 、夜行『爽やか信州号』
( しかも 三列シートのグリーンカー でございますですよっ‼︎ )
イヒヒ、胸が高まりますっ‼︎






なのに なのに、未だ梅雨明け宣言も出されず
はっきりしない天気が続く 決行3日前の夜、
事件は起きたのでした‥



その日、お客様にお呼ばれして
鎌倉 光明寺の別荘へ 花火大会🎆 を観に行ったんでございます。
花火も堪能し、辞去しようと 玄関の階段で靴を履き直そうとかがんだ瞬間
ちょっと変な姿勢になってしまった左脚太腿裏側 ( ハムストリング筋 )に
激痛がっ‼︎




この痛み、場所こそ違え、覚えがある‼︎
そう、 『 肉離れ 』ってやつ‼︎



… 厚生労働省の発表によると、中高年世代の食卓を中心に肉離れが進んでおり…


そうじゃないっ!!
怪我っ!! 怪我だよ 毛が 怪我っ、にくばなれっ!!




痛みもともかく、
その瞬間、3日後に控えた 待望の山行が遠のいていくのがわかりました…
あちゃーっ‼︎ なんて日だっ‼︎



花火見物の人出でタクシーはもちろん、バスもあてにならず
ひたすら痛みに耐え、びっこで足を引きずりながら
鎌倉駅までを歩ききり、自宅にたどり着いたのが 11時前…
( 鎌倉駅で入場規制がかけられているのを目の当りにした時には
花火大会主催者を呪ってやろうかと思いました‥)

それでも一縷の望みをかけ、
太腿に凍った蓄冷材を当てて強く弾力性包帯で圧迫し
心臓より上になるよう横になって
一晩中 ひたすらアイシングを試みます。
( 運良く座れた帰りの電車の車内で、
ネットで検索しまくり、肉離れの応急処置について調べたんでげす )



怪我の直後に長く歩かざるを得なかったのは ヤバかったけど、
結果的には この応急処置が良かったのかもしれません。

それと幸運だったのは、翌日に休みを取っておいたこと。
整形外科に出掛ける夕方まで、アイシングと圧迫固定を絶やさず
安静にしていることが出来ました。

翌日、
不幸中の幸い、大きく腫れることもなく
目立たないびっこ程度で いきつけの整形外科まで行けるよう回復した勢いで
とぼけてお医者様( 女医さま )に 甘えるように尋ねてみました。

「怒られちゃうかもしれないけど、実は日曜日に(←ホントは土曜の夜から)
ハイキング( ← ハ、ハイキング⁉︎ ) に行く予定なんですけど、
やっぱり無理ですかね~? 」
「う~ん、筋肉を動かすことでの痛みは、幸い消えてきているみたいね、
う〜ん、縦横屈伸、動きを妨げる痛みは他に無いみたいだわね~、
まぁ、ハイキング程度ならこれからの回復次第だわねぇ、
ただし挫傷部分の圧迫と湿布は欠かせないわよ」 んふっ



しめたっ!!  望みありっ!!

あとは、同行のおサル隊員の 山行を危ぶむ眼差しを
いかにかわし、安心させるか、だな…






で、そんな事件があった事が嘘のように
土曜の夜、
無事、上高地へ向かうバスに乗る、不死身の隊長なのでした。
(めでたしめでたし)
おしまい




…って、そうじゃない そうじゃない、
ここからですから、山行報告は。





久しぶりに訪れた上高地、
空気はいつも以上に澄みきって感じられます。
都会生活と山行と、 インターバルが長ければ長いほどそう感じるのは
普段 それだけ世俗の垢にまみれているからでしょうか‥









途中、うつらうつらしながら聞いた、バスの窓を叩く激しく雨音に、
こりゃ 雨中登山も覚悟しないとダメかなぁ と思っていただけに
木々の間から差し込む朝日が 今まで以上に とても輝いて見えます。





明神、徳沢と、足取りさえも いつも以上に軽やか。













徳沢園に着いたら、先ずは 楽しみにしている腹ごしらえ。
今日は、カレーライス、高菜チャーハン、或いは厚切りジャムトースト、
さてさて、どれにしよう、
食べ物担当大臣 おサル君とも 話が弾みます
イヒヒ。






今回目指す『蝶ヶ岳』。
穂高連峰と槍ヶ岳を、その向かい側から一望に出来る特等席として
知られています。

ルートは幾つもあって、
①上高地〜徳沢〜蝶ヶ岳
②上高地〜徳沢〜横尾〜蝶ヶ岳
③三俣〜常念〜蝶ヶ岳 或いは 三俣〜蝶ヶ岳
の3つが代表的なもの。

我隊の選んだのは、登りに①を使って 下りに②を使う周回コース。
腹ごしらえも終え、いよいよ本格的な登りのスタートです。








ほぼ痛みは消えたとはいえ、
肉離れを起こしたのは、3日前。
どんだけ鉄人なんだ、って、我ながらほんと ビックリですが、
途中、再発したり、再び痛めたりしたら、
さすがに今度こそ、ジ・エンド
おサル君に絶対 迷惑は掛けられないので
慎重に、かつ 負担を最小限に抑える歩きを意識して進みます。

しかし、この長塀尾根、 急登な上に単調なこと この上なく
しかも展望のない樹林帯が 延々と続きます。
自分的“こんな登りは嫌だ ” ベスト3に 間違いなく入ります‥


ヘロヘロ



⁈ あら、案外 おサル君は平気な顔をしてるじゃん


唯一、可憐なお花が 束の間、疲れを癒してくれます‥










森林限界を越えたみたいです。






ん⁉︎
一瞬、ガスが抜け、稜線が見えた!





あと少しで、山頂⁉︎
今晩ご厄介になる『蝶ヶ岳ヒュッテ』も、見えてきました。







残念ながら ガスがかかって、 “槍穂オールスターズ”のご尊顔は見えませんが
ガスの向こうに控える方々の、ただならぬ気配は十分 感じられます。











「蝶ヶ岳に行きた〜い」
おサル君が何年か前に言いだした訳は、単純です。



歌手の藤井フミヤが山に登るテレビ番組で、
ここ、蝶ヶ岳に登り、
山小屋で『TRUE LOVE』を唄っていたから。それだけ。
ぷぷぷっ

いつ行ってもフミヤがいて
『TRUE LOVE』を唄ってくれる訳でも無いのにねぇ‥


ロッジに荷物をデポした後で 付近を散歩に出掛けます。






電波の通じる稜線で ガスったままの風景を眺めながら おサル君
『TRUE LOVE』を YouTube で検索して流していました‥
気が済んだかしらん⁈

側を何人もの登山客が通り過ぎて行きましたが、
まさか ロマンチックな場面ねぇ… なんて勘違いされなかったかしらん⁈
通りがかった皆さん、堪忍ぇ
イヒヒ



次第にガスも濃く広がり、
夕焼けショーは残念ながら期待薄、小屋に戻ります。



夕飯だけは それでもしっかりと済ませ
消灯時間よりかなり早く、七時過ぎにはあっけなく
眠りにおちた 我隊なのでした‥




後編に続く


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