山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

蝶、(超)気持ちいいっす‼︎ 槍穂展望の山、蝶ヶ岳(鉄人伝説編)

2016年08月05日 20時20分37秒 | 北アルプス
やっと梅雨が明けましたね〜、はい。
夏山シーズン到来でございます、イヒヒ。


※イメージ



我隊がこの夏最初に目指すのは、
槍ヶ岳や穂高岳を一望に出来る山として知られる『蝶ヶ岳』


※イメージ


※イメージ

この頃なら 夏空 間違いないだろうと押さえた連休、
早めに狙いを定めて予約した 、夜行『爽やか信州号』
( しかも 三列シートのグリーンカー でございますですよっ‼︎ )
イヒヒ、胸が高まりますっ‼︎






なのに なのに、未だ梅雨明け宣言も出されず
はっきりしない天気が続く 決行3日前の夜、
事件は起きたのでした‥



その日、お客様にお呼ばれして
鎌倉 光明寺の別荘へ 花火大会🎆 を観に行ったんでございます。
花火も堪能し、辞去しようと 玄関の階段で靴を履き直そうとかがんだ瞬間
ちょっと変な姿勢になってしまった左脚太腿裏側 ( ハムストリング筋 )に
激痛がっ‼︎




この痛み、場所こそ違え、覚えがある‼︎
そう、 『 肉離れ 』ってやつ‼︎



… 厚生労働省の発表によると、中高年世代の食卓を中心に肉離れが進んでおり…


そうじゃないっ!!
怪我っ!! 怪我だよ 毛が 怪我っ、にくばなれっ!!




痛みもともかく、
その瞬間、3日後に控えた 待望の山行が遠のいていくのがわかりました…
あちゃーっ‼︎ なんて日だっ‼︎



花火見物の人出でタクシーはもちろん、バスもあてにならず
ひたすら痛みに耐え、びっこで足を引きずりながら
鎌倉駅までを歩ききり、自宅にたどり着いたのが 11時前…
( 鎌倉駅で入場規制がかけられているのを目の当りにした時には
花火大会主催者を呪ってやろうかと思いました‥)

それでも一縷の望みをかけ、
太腿に凍った蓄冷材を当てて強く弾力性包帯で圧迫し
心臓より上になるよう横になって
一晩中 ひたすらアイシングを試みます。
( 運良く座れた帰りの電車の車内で、
ネットで検索しまくり、肉離れの応急処置について調べたんでげす )



怪我の直後に長く歩かざるを得なかったのは ヤバかったけど、
結果的には この応急処置が良かったのかもしれません。

それと幸運だったのは、翌日に休みを取っておいたこと。
整形外科に出掛ける夕方まで、アイシングと圧迫固定を絶やさず
安静にしていることが出来ました。

翌日、
不幸中の幸い、大きく腫れることもなく
目立たないびっこ程度で いきつけの整形外科まで行けるよう回復した勢いで
とぼけてお医者様( 女医さま )に 甘えるように尋ねてみました。

「怒られちゃうかもしれないけど、実は日曜日に(←ホントは土曜の夜から)
ハイキング( ← ハ、ハイキング⁉︎ ) に行く予定なんですけど、
やっぱり無理ですかね~? 」
「う~ん、筋肉を動かすことでの痛みは、幸い消えてきているみたいね、
う〜ん、縦横屈伸、動きを妨げる痛みは他に無いみたいだわね~、
まぁ、ハイキング程度ならこれからの回復次第だわねぇ、
ただし挫傷部分の圧迫と湿布は欠かせないわよ」 んふっ



しめたっ!!  望みありっ!!

あとは、同行のおサル隊員の 山行を危ぶむ眼差しを
いかにかわし、安心させるか、だな…






で、そんな事件があった事が嘘のように
土曜の夜、
無事、上高地へ向かうバスに乗る、不死身の隊長なのでした。
(めでたしめでたし)
おしまい




…って、そうじゃない そうじゃない、
ここからですから、山行報告は。





久しぶりに訪れた上高地、
空気はいつも以上に澄みきって感じられます。
都会生活と山行と、 インターバルが長ければ長いほどそう感じるのは
普段 それだけ世俗の垢にまみれているからでしょうか‥









途中、うつらうつらしながら聞いた、バスの窓を叩く激しく雨音に、
こりゃ 雨中登山も覚悟しないとダメかなぁ と思っていただけに
木々の間から差し込む朝日が 今まで以上に とても輝いて見えます。





明神、徳沢と、足取りさえも いつも以上に軽やか。













徳沢園に着いたら、先ずは 楽しみにしている腹ごしらえ。
今日は、カレーライス、高菜チャーハン、或いは厚切りジャムトースト、
さてさて、どれにしよう、
食べ物担当大臣 おサル君とも 話が弾みます
イヒヒ。






今回目指す『蝶ヶ岳』。
穂高連峰と槍ヶ岳を、その向かい側から一望に出来る特等席として
知られています。

ルートは幾つもあって、
①上高地〜徳沢〜蝶ヶ岳
②上高地〜徳沢〜横尾〜蝶ヶ岳
③三俣〜常念〜蝶ヶ岳 或いは 三俣〜蝶ヶ岳
の3つが代表的なもの。

我隊の選んだのは、登りに①を使って 下りに②を使う周回コース。
腹ごしらえも終え、いよいよ本格的な登りのスタートです。








ほぼ痛みは消えたとはいえ、
肉離れを起こしたのは、3日前。
どんだけ鉄人なんだ、って、我ながらほんと ビックリですが、
途中、再発したり、再び痛めたりしたら、
さすがに今度こそ、ジ・エンド
おサル君に絶対 迷惑は掛けられないので
慎重に、かつ 負担を最小限に抑える歩きを意識して進みます。

しかし、この長塀尾根、 急登な上に単調なこと この上なく
しかも展望のない樹林帯が 延々と続きます。
自分的“こんな登りは嫌だ ” ベスト3に 間違いなく入ります‥


ヘロヘロ



⁈ あら、案外 おサル君は平気な顔をしてるじゃん


唯一、可憐なお花が 束の間、疲れを癒してくれます‥










森林限界を越えたみたいです。






ん⁉︎
一瞬、ガスが抜け、稜線が見えた!





あと少しで、山頂⁉︎
今晩ご厄介になる『蝶ヶ岳ヒュッテ』も、見えてきました。







残念ながら ガスがかかって、 “槍穂オールスターズ”のご尊顔は見えませんが
ガスの向こうに控える方々の、ただならぬ気配は十分 感じられます。











「蝶ヶ岳に行きた〜い」
おサル君が何年か前に言いだした訳は、単純です。



歌手の藤井フミヤが山に登るテレビ番組で、
ここ、蝶ヶ岳に登り、
山小屋で『TRUE LOVE』を唄っていたから。それだけ。
ぷぷぷっ

いつ行ってもフミヤがいて
『TRUE LOVE』を唄ってくれる訳でも無いのにねぇ‥


ロッジに荷物をデポした後で 付近を散歩に出掛けます。






電波の通じる稜線で ガスったままの風景を眺めながら おサル君
『TRUE LOVE』を YouTube で検索して流していました‥
気が済んだかしらん⁈

側を何人もの登山客が通り過ぎて行きましたが、
まさか ロマンチックな場面ねぇ… なんて勘違いされなかったかしらん⁈
通りがかった皆さん、堪忍ぇ
イヒヒ



次第にガスも濃く広がり、
夕焼けショーは残念ながら期待薄、小屋に戻ります。



夕飯だけは それでもしっかりと済ませ
消灯時間よりかなり早く、七時過ぎにはあっけなく
眠りにおちた 我隊なのでした‥




後編に続く


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