山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

東北遠征!! 初見山、岩手山!! 編

2020年07月23日 14時49分41秒 | 東北

さて、いまだ梅雨の明けない日本列島です。(7/22時点)

山を始めてから10年以上、天気図や天気予報をじっくり眺める機会の増えた隊長、

お蔭さまでなんとなく 見るべきポイント、押さえるべきポイントみたいなものを

肌感覚で身につけてしまいました。(←って、ほんとかよ?!)

その一つを 今回 特別に披露いたしますと…

『列島に 西から東にかけて長く前線が停滞する時は

 案外とその北側 (稀に南側) に 晴れ間の広がる地域、或いは雨を回避できるエリアが出来る!!』

という法則!!

 

えーっ?!  そうかな~、という疑念を抱いたあなた!! 

一昨年の我隊の東北遠征を思い出してみてください!! (そんなの覚えてる訳無いじゃん)

 

まだ梅雨明け宣言の出される前の、

タイミングとしては ほぼ同じ日取りだったと思いますが

列島全域がほぼ雨雲の下に覆われていた時、それでも隊長は

大丈夫、新潟北部から秋田、岩手以北は けっこう晴れ間ものぞく天気になる、

とにらみ、東北遠征を実施!! 

もちろん見込みもばっちりだったんですが、

なんと、鳥海山を登って下りてきたその朝から

関東甲信以北の梅雨明けも発表されたのでした。

 

今回は、梅雨明け山行を想定して せっかく土日を前倒しして押さえた連休、

無駄にはしたくありません。

天気図はといえば、 まさに“隊長法則”にズバリ、

よし、いけるぜ 東北!!

 

盛岡市内からの岩手山イメージ

ここでスマホアプリ『ヤマテン』を駆使、目指す山は、 『岩手山』に決定!!

所在する都道府県名と山名が一致する唯一の山にして、日本百名山、東北の雄であります!!

そして その前進基地となるのが盛岡!!

文化の薫り高い、これまた東北のキラ星たる 街です。

う~ん、一気に気分が盛り上がってきました!!

 

ただ、気になる点が幾つか…

①岩手県って、まだ新型コロナウイルス感染者が出ていない唯一の県なんだよねぇ~

②登山口、登山ルートは幾つもあるようだけど、そこへのアクセス、

 つまり そこへたどり着く術が 調べても見つけられない…

②については…

先ずは時間節約の為(交通費もだけど)夜行バスで盛岡入り。

そこから先は、しょうがない、最悪タクシー か…  (市内から最寄りの登山口まで30分らしい)

でもお金が勿体ないしなぁ

そうだ、駅前からレンタカー借りてしまえ!! エコノミークラスなら タクシー代の半分で

 借りられるっしょ!?

①については…

 こればっかりは、自分が万が一 無症状でも罹っていた場合を想定して

 極力 人と接触しない事を心掛けるしかない

 山に入ってしまえば 日帰りだし、恐らく 感染を心配させる場面はほぼ無いはず…

 

 夜行バス車内は、当然ながら 乗客もまばらで、 適度な間隔(ソーシャルディスタンス)もあって

 仕切り的なカーテンもあって、うん、これなら大丈夫

 

てな事で、翌朝6過ぎには、盛岡にいる我隊なのでした。

 

レンタカー会社の8時の始業を待つ間、朝食をとって、トイレを済まし、

車に置いていく荷物も仕分け完了、これで用意万端っす!!

レッツゴー!! 

 

6時過ぎに盛岡にいながら、

結局 登山口の「馬返しキャンプ場」をスタートできたのは9時過ぎ…

朝の1、2時間が勿体なかったけど、帰りも車があるっていうのは 気が楽だねぇ~

バスみたいに、時間が決まっていたら ちょっと気が焦るけど…、これは今回の新たな発見だね。

到着したキャンプ場の駐車場には、全部で20台くらいの車。

関東近辺の山で、天気もまずまずの予報だったら さすがにこうはいかないよね、

これなら気兼ねなく 登っていける、いひひ

ここが、キャンプ場?

きれいなトイレ棟と東屋、その脇には岩手山からの

きれいな水が勢いよく溢れ出している湧水口があります…

晴れていれば ここから その山容の全貌が間近に見てとれるのだろうけど

まだ 山頂は雲に隠れていて見えません。

全体にのんびりと、ゆったりとした雰囲気に満ちていて

東北の山のたおやかさが 感じられるスタートです。

ならし物には目ざとい おサル隊員、鐘をならしてスタート!!

コースガイドを見ると、ほぼほぼ 一直線の直登

8合目から上、避難小屋を過ぎてからは その上にもう一段、

山頂墳丘(外輪山)が乗っているような二段山容の山。

基本、日帰りの山らしいから

まぁ、楽しみながら、ゆったり登ろうっと。

深い森の中、進んでいきます。

鳥の声、ハルゼミの声、隊長と おサル隊員の息遣い

静かです…

陽が出ていない分、思いのほか快適に足が進んでいるはずなんだけど

時折 現れる標識で、今 何合目を歩いているかが判り、

これが案外と曲者で、歩いた割にちっとも増えていかない。

前から思っていたんだけど

山によって、この表記の仕方が違っているのがややこしい。

例えば富士山だったら 10合目がゴール、頂上ってわかる。

ところが別の山では 〇丁目、って表記。

これは決してゴールが10丁目ってことではないので、

予めゴールが何丁目か知っていないと、あまり登る為の目安や励みにならなかったりする。

そもそも合目表記って、距離をベースにしたものなの?

標高をベースにしたものなの?

隊長達が知らないだけなのか、ほんとは何かルールが有るのだろうか?

この岩手山は、多分 標高がベースみたいで、

かなり歩いたはずなのに ご親切に「0.5合目」なんて表記してくれるもんだから

却ってモチベーションが上がらないばかりか、 度々心が折れかかる。(笑)

「□□□まで、〇キロ」って表記も、そこに勾配は一切考慮されていないから

時として悪態をつきたくなる。

ヘロヘロになって歩いている時に、目的地までの距離が案外と短くて喜んでいると

とんでもない上りが そこから待ち構えていたりする。(笑)

それもこれも全部ひっくるめて、山の楽しさなのかもしれないけどね…

2合目に差し掛かったところで、先行していた 老夫婦が一休みしているところに出くわす。

老夫婦には さぞかしきついだろうなぁ~ なんて思いながら

我隊も汗を拭き 一休みしていると、お先に~ と 出発していく。

ほどなく、我隊も再び歩き出すんだけれど

いや、この老夫婦の歩きの早いのなんの。

一向に追いつけない。 

3合目を過ぎると、ガレ場に。

やっと老夫婦の姿を視界にとらえる。

4号目で一休みしているところで どうにか追いつき、今度は我隊が先行。

きつい勾配のガレ場で 頑張って差を広げたと思ったら それも束の間、

7合目の前であっさり追いつかれ抜かされる。

いや、感服です。

どうやら奥様の方が とても健脚のよう。

 

このあたりからやっと眼下の雲もとれ、

頭上も眼下もきれいな蒼と碧に溢れてきます。

あ、スタート地点の東屋が ちょうど真下に!! (←矢印のところ)

 

しっかし、東北の山、侮れません。

岩手山、激レアさん風に ラベリングするなら、さしずめ

“地味な名前に隠した、タフな山”ってとこでしょうか(笑)

 

 

 

 

 

ひーひー 言いながら、8号目の避難小屋までやってきました。

ホントは頂上で食べるつもりだったおにぎりを、前倒しでいただいちゃいましょう

 

避難小屋と呼ぶには立派過ぎる、がっしりとした造りです。

雪解け水でしょうか、冷たく清らかな水場。

避難小屋の後ろにそびえる雄大な外輪山を前にして、

予定通り登れるかなぁ、と一瞬不安になりますが

まぁ、一歩一歩行くしかないね

朝一から登り始めていたと思しき人たちが、この辺りで次々と下ってきます。

バテバテだった おサル隊員は、ここで更にザックをデポして、小ザック一つになり復活!!

隊長は我慢して、このまま行きますが、歩き出した途端 脚を攣りそうになり、ペースダウン。

 

『北の国から』の黒板五郎が建てた家みたいな 不動平避難小屋を過ぎると

いよいよ 富士山のような、細かい砂礫の急勾配

一歩 一歩、息を整え、進みます。

まったく、タフな山です。

この綿毛みたいなのが、たくさん舞っていました。

急斜面に、コマクサの群落が

爆裂火口を取り巻くような墳丘を廻り込みながら登り詰めると頂上です!!

あと少し、頑張れ!! 

とうちゃこ~!!

360度、さえぎる物の無い眺望、東北の雄、岩手山、やりました~

ちょうど雲海もところどころキレ、下界も望めます。

これで、何気に百名山 また一座 ゲットです、いひひ

 

富士山みたいな山影が見えていたけど、どこの山だろう…

山頂では、てんとう虫がたくさん舞っていました。つぶす気にはなれないので そっとつまんで放してあげます

眺望を十分楽しんだら、あとはほぼ同じ道を ひたすら下るだけ

最後まで怪我の無いように、気を付けていきましょう

 

帰りは、気を抜くと 脚をとられかねないガレ場の下り、

集中を切らさないように 歩いたので、あとで気付いたらほとんど写真も撮っていなかった…

 

 

 

あの上から 一気に下りて来たんだねぇ…   我ながら感心

 

朝は 山全体を見ることができなかったけど、改めて、雄大な山容です

たわしも備えられていたんで、靴の泥もきれいに落とせました~ いひひ

 

レンタカーも返却したし、

せっかく盛岡まで来たんで、一泊していきます、

もちろん手洗い、マスク、自分たちの為 というか 盛岡の人の為に 怠りません

いかにも 地元らしい居酒屋さんを 見つけました

 

この「ももどり」、絶品でした!!

三陸も近いんで、「ほや」、いっときましょう!!

「ほや」鮮度が命なんです、

“とれたての ほやほや”って言葉は そこからきているんですよ (嘘です)

↑ ↑ 今回の発見!!  いったいなんだと思います?

聞いてびっくり!!  ビスケットの天ぷら なんです!!

食べてみたら、案外いけるんで、二度びっくり!!

翌日 わざわざお土産用に また買いに来ちゃいました(笑)

 

翌日は 市内をぶらぶらしてから、帰ります

歴史ある盛岡銀行の建物も、いがっだなぁ~

 

お昼はといえば、やっぱり一度は これでしょう

おサル君30杯ちょっと、隊長71杯、惨敗っす… 後ろのカップルなんて、二人で200杯クリアしてました

 

これが、有名な『石割桜』か!!  ほんとに 真っ二つに割った中に生えてた!!

 

やっぱり 宮沢賢治先生にも ご挨拶しておかないとね… いひひ

 

『光原社』も、やっぱり押さえておかないといけんね

 

 

極めつけのお土産は、盛岡市民 というか 岩手県民のソウルフード

『福田パン』で決まりっしょ!!

盛岡、楽しかった!!   またいつか来ないとね!!

新型コロナウイルス騒ぎが おさまったら、また来るよ!!

 

 


梅雨真っ只中、尾瀬縦断!! 後編

2020年07月20日 23時39分57秒 | 山ブログ

さて、尾瀬沼の北側、燧ケ岳の麓を池畔に沿って沼尻へ…

これも尾瀬に来るようになってからの定番ルートです。

途中で燧ケ岳への登山ルート( 長英新道 )と道を分け進みます。

晴れていれば、

深い木立の樹影越しに キラキラと陽射しを反射させる尾瀬沼の美しさが格別なのですが

残念ながら今日はそこまで太陽が顔を覗かせていません。

でも、梅雨ど真ん中のこの時期に、

ここまで天気が回復し、曇りでも薄日が時折射すような明るさなら

御の字 ってものです。

カエルの声も 一際 賑やかです。

 

 

何年か前に 訪れた直後に火災で全焼してしまった沼尻の休憩所です。

再建され、前回来たときには イマドキの白いパラソルなんかが目を引きましたが

今シーズンは コロナ禍で営業していませんでした。

中学生くらいの女の子と小学校4年くらいの男の子、両親という4人連れ家族が

反対側からやって来て、

リュックから大きな真っ黒くろすけなおにぎり弁当を取り出し食べ始めました。

男の子は 乗り気でなかったのに 無理くり一緒に尾瀬に連れて来られたっていう態が明らかで

隊長、ちょっと離れている事をいい事に、アテレコ

家族の会話を その光景に被せて遊ばせてもらいます。

男の子「もう、やってらんね~よ、疲れたし、まじ卍 くそ暑いし!!」

お父さん「でも こんな大自然の中を歩くのも 良太、たまにはいいもんだろ?!」

女の子「ちょっと、良太、それ、私が食べるって言ってた方のおにぎりじゃん、

    お母さん、良太が私の 食べた~!!」

お母さん「良ちゃん、そんなに大きいの食べられるの?  まったく普段はご飯なんて見向きもしないのに…」

男の子「ねぇねぇ、コーラの自販機とか、マジ どこかに無いの?」

お父さん「まゆ~、見てごらん、あの上に雲がかかってる山が燧ケ岳で、お父さんが中学の林間学校で…」

女の子「お母さん、虫!! 虫!! あ~っ!! お父さんの頭に止まった、叩いて、ぶっ叩いて!! 早く!! 早く!!」

… いひひ、いくらでも妄想していられる(笑)

 

 

さて、気を取り直して参りましょう。

沼尻から先、山小屋の集中する「見晴」まで、

わずかですがアップダウンの連続する峠越えになります。

実は 今回、ここで我隊は一番苦しむことになります。

え?!  何で?!   こんなところで?!

 

もともと尾瀬には、環境保護を目的に、いたるところ「木道」が張り巡らされています。

そこを外れて歩く事の無いように、という事なんですが、

樹林帯の中の、常に乾く事の無い場所の木道って、もともと滑りやすいんです。

それが今年は、これまでのところ コロナ禍で入山者も少なく、天候的にもカラッと晴れる事が少なかった為

ヌルヌル ヌメヌメと、

いや もう、滑るの滑らないのって!! (←強い肯定。つまり滅茶苦茶滑るんです!!)

峠越えとなるので、当然 木道にも勾配が生じ、より 滑りに拍車をかけます。

「見晴」に抜けるまで、実に おサル隊員が 大滑り3回隊長はなんと、4回!!

もう、コミックマンガで描かれるみたいな見事なスッテンコロリン!!

小滑りなんて、数えだしたらキリがない程。

ザ、滑り地獄!! In OZE!!

もし怪我なんぞしたら、笑うに笑えないし、ほんと、疲れました…

※これに懲りて、

すれ違ったオジサマ達がシューズに嵌めていた、木道用滑り止めを教わり、後日 モンベルにて購入。¥2,800也

 

 

 

ちょっと油断すると、すぐツルっ、とくるんで、変にへっぴり腰で歩いて

見晴まで来る頃には 疲れ切ってしまいましたが、

営業していた桧枝岐小屋で、ラーメンを食べるとみるみる内に回復、

これが地味に美味しいんです、ホント

 

 

 

 

今回泊まる予定の山小屋は 『温泉小屋』

見晴からは、御池方面へ 更に30分ほど奥まった場所にあります。

広々と視界の拡がる尾瀬ヶ原を 気持ちよく歩いていると

ギャーッ!! 36q@ed)4s4d@)4w@r!!

青大将、日向ぼっこに登場っす!! 

奴等、木道の下を住処にしている事が多いんで、

能天気に歩いているとえらい目に遭います。

四方八方、見渡しても 人の姿が見えない尾瀬ヶ原の真ん中で

その叫び声も空に吸い込まれていきました…

ちょっとオサレな 今時パラソルを前庭に並べた 「温泉小屋」が見えてきました。

朝五時過ぎから歩き通しだったんで、ここで荷を解いてもよかったんだけど

明日の天気の保証もないんで、ザックだけ預けて、さくっと 三条の滝まで行って来ちゃいましょう

 

三条の滝は、初尾瀬の時、雨の時に行った時以来、

おぼろげな記憶しか残っていません。

大迫力!!

なんでも、滝としての水量は日本一なんだとか…

はたして、やはり、さくっ、と行って帰って来れるところではありませんでした…

でも、無理しても行くだけの価値はあったね

ザックを置いて行ったのは大正解!!  

一日 フルに歩き通した一日は、こうして終了

戻ってお風呂に入り、ビールでのどを潤す至福の時

このスパイシーなカレー、なかなかのものでした

夜の帳の訪れと同時に 瞼も落ち、朝まで爆睡っす…

                    

 

 

 

明け方、窓をたたく雨音に目が覚めます。

雨具の用意はもちろんしてきたけど、さすがにこの雨じゃあ出るのを躊躇います。

準備が出来た頃、小降りになったりのを見極めて、さぁ スタート

降ったり止んだり、また雨脚が強くなったり、

尾瀬ヶ原を南北に縦断しながら、

こんな天気も尾瀬らしくていいなと余裕の余っちゃんですが

本音を言えば やはり良い天気に越した事はなく

至仏山登山は 潔く諦め、早めに下界に戻る事にします

 

 

↑↑↑ あの、蓋を開けるなよ、開けるなよ、と言われれば言われるほど

開けたくなる現象のことを言うようです(嘘)

 

「逆さ燧ケ岳」も 今日は残念ながら…    けたがちうひ

 

下界に戻るのに、何故か「山の鼻」から

鳩待峠までは上らなくっちゃいけない という

いつもながら変な感覚…

でもそこは 逃げ足の速い我隊っすから、

思っていたより脚が早く運べ、予定していた一本前の連絡バスに乗車できます

ラッキー!!

よし! この調子で 戸倉で温泉に入ってさっぱりして、と思ったら

なんと コロナ禍で、いつもの温泉がアウト!!

しかも 食事できそうなところも 一切見当たらず、

まさかの 汗だくのまま空腹で東京直帰の悲劇発生か!?

今回の山旅に訪れた、一番のピンチっす!!

 

待て待て、ここで諦めたら、熟練 山や の名折れやないかい、って事で

ネゴシエーション発動!!

何々、15分待つと、上毛高原駅・沼田駅行の路線バスが来るんで

それに乗車して「鎌田」まで?!

鎌田には、日帰り温泉と食事できそうなお店も何軒かあるみたい

しかも「鎌田」からは 新宿バスタ行きの関越交通高速バスも発着って、

凄い、スーパーミラクル大逆転っす!!

ヒントをくれた、戸倉の関越交通バス窓口のおばさん、ありがとう!!

無事 汗臭くなく、空腹に苦しむこともなく 東京まで帰京できました!!

リハビリ登山第二弾、梅雨真っ只中の尾瀬編、

これにて閉幕でございます。

 


梅雨真っ只中、尾瀬縦断 前編

2020年07月13日 17時45分05秒 | 山ブログ

どの山も 今年ばかりは様子が違うねぇ‥

毎年 GW明けにはあちこちで山開きが続き、

夏山に向けて山小屋も営業を続々とスタートするっていうのに

今年は6月末になっても いっこうにアクセス情報も

山小屋情報も 釈然としないって言うか

できればハッキリしたくない、ってな雰囲気を

山小屋側でも 地域でも醸し出してるようで‥

勿論、皆さん、本音は営業したいのは やまやまなんだろうけど‥‥

そう、言わずもがな、新型コロナウイルスのせい‥

 

万が一 感染者が そうと知らずに登ってきてしまったら、とか

万が一 山小屋がクラスターになってしまったら、とか

山小屋で感染者が出た時に

おいそれとお医者さんにかかることもできないし、

そもそも 高齢者が多く、医療施設が潤沢と言う訳でない、

山が存在している地域に菌を持ち込む事になってしまったら、とか

もう考え出したら   キリがない訳で‥

山小屋の関係者の方の、逡巡する気持ちもわかるし、

受け入れる地域の方の立場もわかるし、

山に行きたい、っていう一方的な想いだけではどうしようもない問題が

そこには で〜ん、って横たわっています‥‥‥

 

そんな中、東京アラートも解除され、

少しだけ 都道府県をまたぐ人の動きが大目に見られるようになったのを機に

リハビリ第二弾、行ってきました。

梅雨真っ只中とあって、

天気が多少 すぐれなくても楽しめる所といえば、ここ、

尾瀬でしょ、やっぱり‼︎ 

とはいえ、

山小屋も半分以上が 今シーズンは営業を断念、ってなニュースも

漏れ伝わっていたんで リサーチは念入りに‥‥

 

アクセスは さほど苦労なく確保出来、

宿も むしろ入山者が少ないからか スムーズに予約でき

よし、レッツゴー‼️ 

 

例によって夜バスで大清水

 

1時間ほど待てば、一ノ瀬までの乗り合いシャトルタクシーがでるので

用意をしながら、白々と夜が明けていくのを愉しみます。

一ノ瀬まで歩くと一時間少々、車だと15分足らず、

結局は時間短縮となるので 利用しない手はないでしょ

渓流釣りに来た3人組のおじさん、夫婦2組に単独のおじいさん、

それに我隊で出発です!

天気は今日一日はなんとか保ちそうな明るさです。

せせらぎに沿って 徐々に高度を上げて、三平峠まで来れば

あとは木道歩きで少し下れば 樹林越しに尾瀬沼が見えて来るはず

ギンリョウソウ!!  おサル君、覚えましょう!!

 

見えた!

二年ぶりの尾瀬です‼︎

 

 

ところで、この木道歩き 、なかなかの曲者‼️

今回 終始、この木道歩きで苦しむ事になるとは‥‥‥

 

太陽こそ顔をのぞかせませんが、

やっぱり綺麗だなぁ、尾瀬沼!

コバイケソウ!!  覚えましょう!!

この時期、大清水から尾瀬に入るのは

ちょうどこの時期に見頃を迎えるニッコウキスゲに会いたいから‥‥

コメツガの新芽

 

これって、焼肉、上カルビに巻いて 食べてしまいたいね~!?

 

沼山峠に向かう大江湿原には

ニッコウキスゲの大群落が 年によっては現れるんだって‥

初めて尾瀬に来た時、中群落に出くわした時があったけど、

あの時は綺麗だったなぁ

長蔵小屋出くわしたところで、ちょっと一休み。

ここで手袋を紛失する事件発生。

カッパに化かされたかのような不可解な無くし方、それともボケ始めか⁈

 

自分的には 尾瀬ヶ原より 尾瀬沼周辺の風景の方が

好きな風景かもしれないなぁ

 

カエルの🐸合唱が賑やかです。

アヤメも あちこちに…

ニッコウキスゲを求めて、少し大江湿原を会津側へ踏み込んでみますが、

今年はまだこれからか、もう盛りを過ぎてしまったか‥‥

代わりにワタスゲがいっぱいです

レンゲツツジ?! も ちらほらと…

人が少ないので、いいアングルで写真も撮り放題かと思いきや

案外と、これは、と思う所では

人がかぶるかぶる (笑)

 尾瀬沼~大江湿原の 天国のような道を愉しみます

 

 

後編へ 続きます…