◆2020年4月5日(日)12時55分
敦賀市砂流地区の方から通報「川に落ちて川底に横たわっている犬を発見」の電話あり。
通報を受けてから即日本原子力研究開発機構ひばりケ丘体育館へ行き、通報者から状況確認。
向かって右端が体育館、手前にグラウンドがあり、その前のフェンスを出たところが犬が発見された川
体育館横のグラウンドから出た川のところに案内され、その犬を確認。
道路は狭くうろうろして誤って川に落ちたと思われる。
川底に横たわり川の水をかぶった状態だった。
赤い矢印の下に横たわっていた
通報者や地域の方数名で、水が流れてこない土手に移動させた。
犬は起き上がることもできず横たわった状態でブルブル震えておりかなり衰弱していた。
水に濡れた体を布で拭き、毛布等を体の上に置いた。
川の幅はおよそ3m、川と陸地の段差は1.5mほどある。
犬は中型犬で雑種?オス、毛は茶色、濃いピンク色の首輪着用&青色の細いワイヤーリード付き。
通報のあった方や地域の方々・グラウンドにいた学生たちが協力し合い、段ボールに入れて川から陸地に持ち上げ体育館前に運んだ。
通報のあった方や地域の方々が毛布やお湯を入れたペットボトルで犬の体を温め、状態は徐々に回復してきた。
また餌も地域の方々が持ち寄って与えた。
餌を与えるとガブついて食べ、かなり空腹状態だったよう。
現場を確認した後に即、福井県動物管理指導センター(4月1日から「福井県動物愛護センター」に名称が変わりました)嶺南支所の職員に連絡、14時半頃に体育館前に到着し犬を車に収容しセンターに向かった。
現在のところ飼い主不明。
◆4月6日(月) 9時過ぎに指導センター嶺南支所に電話で状況確認
(職員さんより)
朝一番に犬の状態を確認、横たわって寝た状態だったが、近寄ったら立ち上がった。
足がちょっと具合悪いところがあったが、餌もガブりつき元気な状態。
8時半頃に飼い主より確認の電話があり、急いでセンターに来た。
飼い主の説明では、
「昨日、家にリードを止めて繋いでいたがなんらかのひょうしで外れ行方不明になった。あちこち探回ったが見つからなかった。センターは日曜日休みということで電話できなかった。とても心配で今日朝一番にセンターに確認した。」
飼い主は65歳男性、夫婦と犬暮らし。
犬の年齢は18歳、オス。
センターとしては、再度このようなことがないように状況確認・指導に行く予定。
◆尊い命が助けられた
通報された方は犬の鳴き声が聞こえてそのあたりを探し周り見つけたということです。
幸い地域の方に発見され命が救われました。
発見された時点では体がブルブル震えかなり衰弱した状態で、もし誰も気が付かなかったら命を落としていたでしょう・・・
現場から救い出し、地域の方々が毛布やお湯の入ったペットボトルを持ってきて体を温めたり、更には手作りの餌を食べさせたりして、徐々に回復していき命が救われました。
地域の方々・学生たちの献身的な行動によって尊い命が救われたのです。
半面、リードがはずれて行方不明になったというようなことが発生しないように飼い主の十分な管理が問われます。
飼い主がどのような状態で行っていたのか、どこが不備だったのか、センターの職員さんが確認・指導に行った時点でお聞きする予定です。
いろんな面で飼い主の質の向上に取り組むことが大きな課題ではないでしょうか。