ゴミ箱の中に生きたまま捨てられていたチワワ(米国)
2018年1月28日(日) わんちゃんホンポ
ゴミ箱に捨てられていたチワワを発見、通報
2017年11月7日深夜、シカゴ警察に1本の通報が入りました。
「ゴミ箱にチワワが生きたまま捨てられている!」
当時の気温は、わずか摂氏7度しかありませんでした。
救出
高齢のチワワが、ゴミの中でごみまみれになって発見されました。
チワワはかなり衰弱しており、殆ど動けない状態でした。
救出には、地元の動物愛護団体の”トリオ・アニマル・ファンデーション(通称:TAF)”が警察からの依頼を受け一緒に向かいました。
ゴミ箱から救い出されたチワワは、すぐに動物救急病院に連れて行かれました。
検査
年齢は15歳以上でメスでした。
彼女には救出に携わった警官が”マクシーン”と名付けました。
かなり衰弱した状態で発見され、歯は1本もありませんでした。
白血球の数値が高く、皮膚の状態が悪く、毛が殆どない状態でしたが疥癬ではなく、何かのアレルギーだと思われました。
尿に結晶が検出されましたが、重度ではないということでした。
体重はわずか2.5kgしかありませんでした。
とりあえず、衰弱したマクシーンの体を休ませることが最も重要なので、検査はそこまででした。
療養と治療
マクシーンは少量の特別療養食が複数回に分けて与えられます。
マクシーンの皮膚には複数の傷がありました。これは、何度か皮膚感染した跡だということでした。
薬用バスに入り、皮膚に関しての投薬治療も始まりました。
彼女の皮膚が悪化している原因はまだ判っていません。
マクシーンの年齢はたぶん18歳くらいだろうと最終的に判断されました。
人馴れに関しては、何か食べ物を持って近づけば、マクシーンは体を触らせてくれるという状態でした。
睡眠
マクシーンは食べている時以外は、殆ど寝て過ごします。
食事が終わると、暖かい毛布の下に潜り込んで寝ます。
彼女にはもっと検査と治療が必要なのですが、体重が少なすぎるため、栄養を摂ってもう少し太るよう食事療法が続けられています。
トイレのしつけはされていて、おしっこパットまで歩いていき、そこでちゃんとできます。
セラピー犬のサポート
TAFには、犬のためのセラピー犬がいます。
ベントレー(下記写真右)とハーゼル・グレース(下記写真左)です。
マクシーンには、皮膚の治療以外や体重増加以外にも、心のケアが必要です。
酷い仕打ちを受けたことで人間が怖いのです。
更に犬に対しても恐怖心があるようです。
それをこの2匹のセラピー犬たちが癒してくれることが期待されています。
里親探し
マクシーンの検査と治療を行い、体調が落ち着けばいずれ里親探しが行われるそうです。
マスメディア
マクシーンのことは、メディアも取り上げています。ニュースにもなりました。
http://www.onegreenplanet.org
https://doggiescare.com
寄付
TAFでは、マクシーンの治療のための寄付が求められています。
TAF ホームページ:http://www.trioanimalfoundation.org/
TAF フェイスブック:https://www.facebook.com/TrioAnimalFoundation/
最後に
年老いたから?病気になったから?臭いから?汚いから?
そんな身勝手な理由から老犬や病気の犬たちの遺棄が現実、大変多いのは米国も日本も同じようです。
家族の一員として、何年も一緒に暮らしたはずなのに・・・
どうして、そんなに非情な事が平気で出来る人がそれほどいるのでしょうか?
マクシーンは寒い中、ゴミ箱の中に捨てられていました。
手遅れになる前に発見され、救出され、手厚い治療が受けられたことは不幸中の幸いだったと思います。
マクシーンは幸運にも、助けられましたが、そのまま誰にも気づかれることなく、息絶えている命もきっと沢山あると思うと胸が締め付けられてしまいます。