TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

毛無山~十二ヶ岳

2013-05-31 | 写真日記

GWが過ぎた9日、6年ぶりとなるに十二ヶ岳へ向かう。
西湖と河口湖をつなぐ文化洞トンネルにクルマをとめてまず毛無山に登る。
五月晴れのよい天気だが、平日なので登山者のクルマは6台と少ない。

 駐車スペースの奥にある
十二ヶ岳/足和田山登山口の立札を見て樹林を登っていく。
10分ほどで足和田山との分岐で、右方向が毛無山。

山道の傾斜が増してくる 
ところあたりになごやかな顔つきの石仏が並ぶ。

 

そして足元はアケボノスミレが盛りで、

 

  

ピンクや薄紫の花びらが美しく、アカネスミレもちらほら見られる。

 

  

唇弁がだらっと長いオトメスミレ、明るい彩を添えるクサボケ、花咲く山道はたのしい

 

クロモジにふりそそぐ5月の陽光
夏日になるとの予報どおり、気温は高く、後ろから私を追い抜いていった男性の額には
玉の汗がびっしり。 暑いので喉が渇くのもハンパじゃない。

 

樹林越しにこれから向かう 
十一ヶ岳から十二ヶ岳の稜線が見える。

 

道はいったん平らになって、美しい樹林が広がる雰囲気のいい場所になる。
時間が許すなら、ここでのんびりお茶でもしたい場所。紅葉の頃もよさそうだ。

この樹林をぬけると笹が広がる開けた場所となって、富士山が姿を現す。
暑い陽射しと急な登りに喘ぎながら歩をすすめ、ふぅ~毛無山に到着。

 

雲ひとつない晴天だけど、気温が高いのでクリアな景色は望めない。
とはいえ眺めよし、大満足の山頂(標高1500m)  登山口よりCT1時間30分。

陽射しを避けてマメザクラの木の下で休憩。

さぁ~て、これから十二ヶ岳まで小刻みにつづくピークを越えていく。
たしか6年前は、しょっぱなの急下りで手こずったっけ、、。
で、その滑りやすい斜面にはロープが付けられていて助かった。

 

 十二ヶ岳までのピークは一ヶ岳からはじまって、
こんな立札がピークごとにあってわかりやすい。

三ヶ岳を越えたあたりで、
富士山を望めるも、もや~っとしてすっきりしない。

 

 十二ヶ岳が見えてきた。
気の抜けない岩場の登下降をくり返しながら尾根道を進む。

 

   

ロープや鎖を掴みながら越える岩場の途中で、エイザンスミレやセンボンヤリを
見つけてはほっと一息。。

十ヶ岳のきつい登りを終えると、いよいよ核心部の十一ヶ岳を下る。

  
ひょえ~~ こんな急だったけ!、下が見えないじゃん、、ズルッとなったらヤバイなぁ~
ロープを掴んで一歩一歩慎重に降りるしかない。登山者が連なるときは落石の危険もありうる
場所だけど、幸いなことに誰もいないので、ここはゆっくり集中して降りることにする。

 

  
ハァハァ  ビビリながらも1本目のロープ終了(長い下りなのでロープは2本に分かれている)
ここまで来るとコルに架かる吊り橋がよく見える。

  

そんな険しい急斜面の岩場に張りつくようにして咲いているラブリーピンクの花コイワザクラ
疲れも吹っ飛ぶかわいらしさ

 

  

さて、十一ヶ岳と十二ヶ岳の切れ落ちているコルをアルミの吊り橋で超える。
橋に乗っかるところが足を置きにくい。また吊り橋はゆらゆら揺れて、風が強かったら
どうしようなどと思う。そして橋を渡るとこんどはスリル満点の岩場を登って登って、、

 

あらら、岩場に清純乙女の 
ヒメスミレサイシン、、、咲いててくれたのね、うれしいわ、ハァハァ

 

 

ようやく登りきって十一ヶ岳をふり返り見れば、ややっ、すんごいところを下ってきたのだ。

 

カラカラの喉を潤しつつ山の景色を眺める。はぁ~無事でよかった。。

岩場の登りを終えると樹林のなだらかな道となり、分岐を右に行くとすぐに山頂に出た。

祠が置かれた十二ヶ岳山頂(標高1613m)そう広くはない山頂も、ひとり独占には十分。
時刻は14時を過ぎているが、空は相変わらず雲ひとつない。
山頂からの展望をたのしみ寛いでいると、賑やかな声が聞こえてきたので下山にかかる。
先ほどの分岐へ引き返す途中で、6、7人の女性グループとすれ違う。

桑留尾(くわるび)への分岐へもどって下山。
こっちも油断ならない急下りの道がつづき、頼りなげな細いロープがぶら下がっている。
ロープがなかったら降りられそうもない、もうもういやな急斜面もあった。

そしてまた、そういったところに 
かわいいピンクちゃんが励ますように咲いていてくれて、、、
 わたしもね、崩れ落ちそうな斜面にやっと咲いてるのよ、、、
 だからがんばって、気をつけてね。。。そういってくれてるみたい、。

 

しばらく下ったところに富士に西湖を見下ろすビューポイントがある。
スリリングで変化に富むコースは、富士の展望もまた優れていて、汗かかされる価値はある。

樹林が松林に変わると道は歩きやすくなって、転がるように下る。
文化洞トンネル方面と書かれた道標の分岐を左に曲がる。
この森の中の道は通学路に使われているらしいが、薄暗くて寂しい山道だ。
まぁ車道を歩くより安全かもしれないけど、日の短い季節はどうなの??

その通学路入り口に出ると 
西湖沿いの車道に出る。キャンプ場の自販機に寄って水分補給。
天気良すぎたのと、ハラハラドキドキで喉が渇きまくり。500ml一気飲み~
飲み干したペットボトルをゴミ箱に捨てようと下を向くと、あらっ100円玉が、、、
これもしかして、よくがんばったご褒美? きょうはいい日だわい

 

  

文化洞トンネルをくぐると河口湖が見えて、駐車場には自分を待ってるクルマがぽつんと一台。
きょうは富士山が始終きれいに見えて、いろんなお花にも会えて、山らしいスリルも味わえてと
充実した山歩きができた。 歩いてきた毛無山から十二ヶ岳のスカイラインをしみじみ眺める。
無事に登らせてくれた山と、すばらしいお天気に感謝!

 



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2 コメント

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ワオ!この日も素晴らしい展開だなぁ~~♪♪ (ピカリ☆)
2013-06-06 12:49:53
僕もここの駐車場から同じコース行ったことあるので、
リアリティーありあり!頷きながらウキウキ♪拝見でっす^^

イワザクラの類いは、みんなたまらなく可愛くて~~(*^▽^*)ノ
特にそう思うのは・・やっぱりハァハァ息せき切って~
険しい岩場箇所を通過の時とかに・・
ふっと、、視界に入ってくるよな存在だからですよねっ(^_-)

そしてまじまじ観て・・カワイイ顔してぇ~こんな急峻なポジションによくぞ適応したものよと、、ウルウルきちゃいます(*^_^*)

ウホホ^^ ヒメスミレサイシン・・じつは僕の場合、奥秩父や西上州の山での出会いが先行で、のちに自分の近場の富士山エリアにも咲くじゃん(笑) といった経緯です。。。

ウキキ^^ wakangaさんの愉快な絵文字使い、さり気なく適所で~(笑)
これイイナ!お気持ちストレートに伝わってきて~~d(゜-^*) ナイス♪


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山に咲く花 (wakanga)
2013-06-07 20:49:05
ピカリ☆さんのおっしゃるとおり、
というか、まったくおなじこと感じて、おなじ眼差しで花を見つめているのがなんともうれしいです(☼゜∀`)ノ~~~♡
イワザクラとの出会いでとくに印象的だったのは妙義山で、いま考えると自殺行為に等しいと思えるほど自分には険しくて、ボロボロになりながら岩場を通過してたときピンクのかわいい花を見つけ、すごく癒されました。そのときは花の名前も知らなかったのですが、岩に張りつくように咲いていたのが強烈な印象となって残りました。あのとき花にもらった元気、いまでも忘れてないくらいです。 山に咲く花って、ただ綺麗なだけじゃなく、花がもつ神秘なる力をわけあたえてくれる、そんな気さえしてきちゃうのです(´w`*)
だから、、できるかぎり、せっせと会いにいきたいです♪
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