和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

本の取扱い説明書。

2018-09-17 | 前書・後書。
松岡正剛著「本から本へ」(角川ソフィア文庫)の
副題は「千夜千冊エディション」。

この本の最後は、
「追伸 本は交際である」と題されていました。
あとがきのことですね。
その追伸のはじまりは

「本には何でも入る。
オリエント文化もバッハの楽譜も信長の生涯も入るし、
ピーターパンの冒険もハイデガーの哲学もシダ植物の生態も入る。
物語も日記も政策も犯罪も、必ずや本によって形をなし、
本として世の中にデリバリーされてきた。
・・・・56歳のとき、その体験の一部を互いに連鎖する
感想録のように綴って『千夜千冊』としてウェブに公開することにした。
書評ではない。その本との『めぐりあい』の事情と
『印象』と『言わずもがな』を綴った。
不倫はがまんした。一人の著者とは一度だけの付き合いとしたのである。」

ふ~ん。「本は何でも入る」というのであれば、
「ブログには何でも入る書ける」となるのかなあ。
それなら、お気軽にブログ更新が可能ですね(笑)。

追伸のさいごの方には、こうもあります。

「本とは、人類の歴史文化のなかで最高無二の
知的情報体となってきた柔らかいパッケージである。
この連中とはひたすら交際するのが一番だ。
ぼくはそのための取説(とりせつ・取扱い説明書)
を綴ってみたかった。・・・・」


はい。追伸から読み始める文庫本もある。
ちなみに、この文庫のはじまりに
「前口上」という1ページ5行の文がありました。
その最後の3行を引用。

「本は出し惜しみをしない。本は手持ちを曝してくれる。
ぼくは、本から貰った衣裳と道具と言葉づかいとスタイルで
その本に暗示された遊びに熱中すればいいだけだ。」

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2 コメント

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読書 (きさら)
2018-09-19 08:17:42
私は本を読むことで
様々なことを知ることができたと思います。

全てが正しい情報とは限りませんが
色々な職業 生き方 考え 暮らしぶりなど

自分にぴったり合う心地よい本とは
なかなかめぐり合えないこともありますが
それでも その本の世界にのめりこめた時は
本当に幸せな気分になれます。

ブログでは
普通の暮らしの方としか接点がないですが
それでも 見知らぬ土地での暮らしぶり
若い世代とのやり取りなど 楽しいです。

和田浦海岸さんは
小説は読まないけれど
詩は読まれるのですね~
童話も ですね。





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買うだけ。 (和田浦海岸)
2018-09-20 11:20:58
いつも、コメントありがとうございます。
さてっと、私はといえば本は買うだけ(笑)。

それでも、詩は買ってすぐに読める。
分っても、分からなくても読める(笑)。
長い文は、読めない。で、積読。

最近は、岸田衿子の文を読みたくって、
河出書房の「少年少女世界の文学」の
メアリ・ポピンズが岸田衿子訳なので、
買うことにしました。

注文したはいいのですが、
読めないかもしれません。
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