和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

古い絵。

2018-09-16 | 詩歌
「立ちどまってはいけません」
などと言われると、天邪鬼(あまのじゃく)な私は、
かえって「立ちどまって」しまいます。

というわけでもないのですが、
ここ数日、ブログの更新をしておりませんでした(笑)。

その間に、岸田衿子の絵本を注文。
現在2冊届く。まず届いたのは
「かばくんのふね」という絵本。
「かばくん」という絵本は知っていましたが、
その続編のようです。
絵は「かばくん」と同じで中谷千代子さん。
うん。絵がいいなあ。
ここには、岸田衿子さんの文も紹介。

  どうぶつえんに あめがふる
  こまかい こまかい あめがふる
  ぽとん ぽと ぽと ぽと
   ぽと ぽと ぽと ぽと
  どうぶつえんに あめがふる

  あめの すきな かばくん
  あめの だいすきな かばのこ



中谷千代子さんの絵がステキなのですが、
ここでは、岸田衿子さんの詩を引用しておわります



   古い絵   岸田衿子

  木の実の重たさをしるまえに
  話をはじめてはいけません

  実のそとを すべる陽
  実のなかに やどる夜

  人の言葉の散りやすさ
  へびと風との逃げやすさ

  手のひらに
  うす黄いろい実をおとすのは

  あの枝ですか
  神の杖ですか

  かすかな音をきくまえに
  話をはじめてはいけません


う~ん。この詩を読んでいると、私は、
岸田衿子の詩の万有引力に引き寄せられ、
つい、ブログの更新をしたくなくなる(笑)

「かすかな音」を聞いた後には、
はたして
能弁な話が続くのでしょうか?







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