和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

朝日新聞『声』欄の、知らない世界。

2018-05-01 | 朝日新聞
朝日新聞の天声人語については、
坪内祐三氏のきめセリフがありました。

「『天声人語』イコール深代惇郎レベルの文章という
印象が体に深くしみついてしまったのは不幸なことでした。
それ以後の『天声人語』はろくなものじゃない。」
(「考える人」p125)

つぎは、声は声でも
大声でも、天声でもなく、
『声』欄の投書について。
はい。『天声人語』の
次は、『声欄人語』。

新聞購読者の知らない
朝日新聞『声』欄の世界。

ということで、
新刊の「渡部昇一の世界史最終講義」(飛鳥新社)。
これは、髙山正之氏による解説・対談。
帯には、

「『知の巨人』の一周忌に、
名物コラムニストとの未発表対談を追悼出版
朝日新聞が教えない歴史の真実」

この最終章は髙山氏の文でした。
その最終章の全部は、読んでいただくとして(笑)。

私は、短く、ここだけを引用。
それは、過去の『声』欄への指摘の箇所。

「渡部先生がなぜ狙われたか・・・
似たようなケースは、それ以前にもあった。
例えば『ビルマの竪琴』で知られる竹山道雄は1968年、
米空母エンタープライズの佐世保寄港について、
朝日社会面で5名の識者の意見を紹介した中、
ただ一人だけ賛成した。
これに対して、朝日の煽(あお)りに乗せられた
感情的非難の投書が殺到し、『声』欄に続々と掲載された。
東京本社だけで250通を越す批判の投書が寄せられる中、
朝日は竹山の再反論をボツにして、
対話を断った形で論争を終結させた。
朝日の『声』欄の編集長は当時の『諸君!』に、
担当者の判断で投書の採用を選択するのは
どこでも行われていることと強弁した。
 ・・・・
朝日に逆らう者は許さないという思考が
朝日新聞にはある。
・・そのまま現在まで続いている。」
(p221)

この終章は21頁です。
その21ページでもって、
朝日新聞購読者の知らない朝日新聞の世界を紹介しており、
これだけでも、知っておいて損はありません。
感冒性情報操作対抗ワクチンとしての効果バツグン。
ワクチンといえば、
最後に「子宮頸がんワクチン」をめぐる朝日新聞の報道と
国際関係とを紹介して終わっております。
そして、髙山氏の文の最後には、こうありました。

  「渡部昇一先生の一周忌によせて」。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« きれいな空き地をしつらへて。 | トップ | こんな対談を、僕は読んでみ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

朝日新聞」カテゴリの最新記事