和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

きみに悪が想像できるなら。

2016-09-29 | 詩歌
「Hanada」11月号の巻頭随筆に、
山際澄夫氏の文章のはじまりが印象に残ります。

まずは、引用。

「日本はどうなってしまったのだろうか。
北朝鮮による相次ぐ核実験やミサイル実験に
対する政治家やメディアの反応をみていて、
つくづくそう思う。この期(ご)に及んでも、
日本の自衛のための核武装はおろか、
北朝鮮の核、ミサイルを除去するための
軍事攻撃や憲法改正の議論すら聞こえてこない。」

これがはじまり、
ここから、文章が展開しておりました。

今日起きたら、
田村隆一の詩を思い浮かべました。


 新年の手紙(その一)  田村隆一

 きみに
 悪が想像できるなら善なる心の持主だ
 悪には悪を想像する力がない
 悪は巨大な『数』にすぎない

 ・・・・・・そして
 ひたすら少数の者たちのために手紙を書くがいい
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月刊誌で読める「蓮舫」。

2016-09-29 | 道しるべ
ここのところ、月刊誌
「新潮45」「Hanada」「WⅰLL」が楽しい。
キーワードは「蓮舫」。

蓮舫氏の姓について、

「『首相を目指すなら、芸名だった『蓮舫』だけじゃ
なく、姓も込みの『村田蓮舫』を名乗らないと。
『民進党の蓮舫代表』じゃ、日本の政治家なのか
台湾の政治家なのかもわからない』――前回の座談会で
こんな話が出ていたけれど、そのとおりの展開になったな。」
(新潮45・記者匿名座談会p304)

「WⅰLL」の対談では、

加藤「中国名は謝蓮舫ですが、いまは結婚して村田姓ですね。」
(p181)

最初は「新潮45」10月号が出たのでした。
興味深い題名だったのが小田嶋隆の
「『商売にならない』民進党」(p68~)

ここで私が気になった箇所は

「同時期には、天皇陛下が生前退位の『お気持ち』
を表明する。・・・われわれは、この情報をいまだに
消化しきれていない。・・わたしたちは、天皇の
『お気持ち』に寄り添った処遇を希望している。
民進党のお気持ちには興味がない。・・・
生身の人間としての血の通った言葉を漏らしたので
あるから、その言葉は、どうしたって聞く者の
心を打たずにおかない。」
(p70)

「Hanada」11月号の
上念司の「蓮舫新代表亡国の経済政策」では
「嘘つき」という言葉が最初の方にありました。
そこを引用。

「蓮舫氏は十八歳で台湾籍を捨てた
(のちに十七歳に訂正)などと苦しい弁明を
していたが、三十歳の時の雑誌『CREA』(文藝春秋刊)
のインタビューで、自身が台湾籍であると語っている
ことが発覚した。
蓮舫氏は、明らかに自分が二重国籍であることを
認識していたのだ。だからこそ、当初は
『二重国籍ではないはず』と弁明していたが、
すぐに『二重国籍か確認中』
『二重国籍解消手続き中』と説明は二転三転した。
この問題の本質は、代表候補の一人が嘘つきだった
ということに尽きる。
あれだけ与党を非妥協的、非寛容に追及したからには、
自身の問題にも同様の追及が必要だ。
世の中の多くの人がそう思っている。」(p59)

上念氏の文は丁寧に書いておられるので、
その最後の方も引用しておきます。

「蓮舫氏は、行政改革により無駄を省いて
財源を作り、教育、保育、高齢者福祉を充実させて
不安を取り除くという。本当にそんなことができるのか?
ここで、もう何かに気付いた人はいるだろう。
この政策こそ、2009年に民主党が国民を欺いた・・
マニフェストだ。蓮舫氏の経済政策は、なんと失敗した
民主党の丸パクリなのだ。そこには、なぜ
民主党政権がデフレを止められなかったのかという
反省が欠片(かけら)もない。
民主党政権がデフレを止められなかった理由はシンプルだ。
民主党政権は発足当初から金融政策を軽視し、
日銀の金融政策を転換させなかった。
そして菅内閣、野田内閣が推進したのは
消費税の増税だけだ。蓮舫氏のボスである野田佳彦
元首相は財務省の言いなりだった。だから、
野田政治の継承などをやられたら国民は困るのである。
さらに言えば、人々が恐れているのは近い将来の
増税であり、日銀が再び金融政策の運営に失敗して
デフレと超円高が襲うことである。そして
それ以上に国民が恐れているのは、
民主党政権が復活することなのだ。」(p65)

う~ん。せっかくなので、
蓮舫氏と中国の関係についても
引用したい「WiLL」11月号の
髙山正之・加藤清隆対談から

髙山】ノンフィクション作家の河添惠子さんによれば、
蓮舫の父親は、国民党のれっきとした中国人で、
バナナで大儲けした男だ。・・・
その中国との関係があるから、台湾出身なのに
すんなり北京大学に入学できた。その意味では
中国人そのもので、だから子供にも中国人名を
つけている。華僑根性まるだしだよ。

加藤】中国名は謝蓮舫ですが、いまは
結婚して村田姓ですね。

髙山】亭主の村田信之というのは左翼の活動家なんだ。
高野孟の弟子だから・・・高野は仲人までやっている。
蓮舫と一緒に北京大学に留学して、子供をつくって
帰ってきた。(p181)


ちなみに、「Hanada」11月号の蒟蒻問答からも引用。

久保】・・僕が蓮舫に関して
いまでも強く印象に残っているのは、
彼女が民主党政権時代の事業仕分けで
次世代スーパーコンピュータ『京』への
開発予算に対し、
『世界一を目指す理由は何か。
二位じゃ駄目なんですか』と
執拗に詰問し、予算削減を迫ったシーンです。
コンピュータの性能は当時、
世界一の座を巡って日本と中国が
鎬(しのぎ)を削っていて、
『二位じゃ駄目なんですか』というのは、
中国が一位でいいという言い換えでしょう。
幸いこの時は蓮舫の主張が退けられて、
最終的に開発予算が認められ、
『京』は計算速度で世界一になったけど、
また中国に抜き返されたそうです。
僕のようなパソコンと無縁なド素人が
言うのもなんだけど(笑)、
加藤尚武(「進歩の思想・成熟の思想」
講談社学術文庫)は、・・・・・
ミサイル発射に関しても、
コンピュータの処理能力の高いほうが
確実に目標に辿りつくし、
何万分の一秒の差で相手のミサイルを
撃ち落すことだってできる。
二位じゃ駄目なんです。
・・・・
話しを戻すと、つまり彼女の意識の根っこ
にあるのは中華思想=華夷秩序意識なのです。
一番は中国であり『日本ごときが
一番になるなんてとんでもない』という意識が、
ふだんは表に出なくとも・・・催眠現象のように
何かのキッカケで突如、露呈するわけです。
だから、あんな発言がひょいと出てくる・・・
(p110~111)

はい。引用しているとキリがないので、
お後は、雑誌を読んでみてください。
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