ふだん整理などしないので、いざ整理をしようとすると、思い出す文がありました。
梅棹忠夫著「知的生産の技術」(岩波新書)。
あらためて、新書・文庫の本棚から、取り出してみたら、110ページと111ページの間で真っ二つに切れちゃいました。あらあら。
では、何となくも、漠然と思い出す箇所を引用。
「われわれは、自分自身をしつけてゆかなければならないだろう。
たとえば、むかしの人は、物をたいせつにする、という点では、きちんとしたしつけを身につけている人がおおい。しかし、情報をたいせつにする、という点では、しばしば、まったくしつけができていない。主人の書斎に風がふきこんで、紙きれが部屋いっぱいにちらばったのを、老女中が気をきかせて、かたづけたのはよかったが、しろい紙はつかえるから、もったいないとおもってのこし、字のかいてある紙はすべてすててしまった、というわらい話がある。
情報管理は、物質の管理とは、原理のちがうところがある。『もったいない』という原理では、うごかない。さまざまな形の、あたらしいしつけが必要だ。たとえば、紙きれや印刷物をなくさないこと、書類をおったり、まるめたりしないこと、字をかくのをめんどうがらぬこと、など、子どものときから訓練しておけば、らくに身につく性質である。・・」(p216~217)
う~ん。字をかくのもめんどうなら、整理もめんどう。
まだ読んでない、きれいな本ばかり、やけに目につく歳の暮れ。
梅棹忠夫著「知的生産の技術」(岩波新書)。
あらためて、新書・文庫の本棚から、取り出してみたら、110ページと111ページの間で真っ二つに切れちゃいました。あらあら。
では、何となくも、漠然と思い出す箇所を引用。
「われわれは、自分自身をしつけてゆかなければならないだろう。
たとえば、むかしの人は、物をたいせつにする、という点では、きちんとしたしつけを身につけている人がおおい。しかし、情報をたいせつにする、という点では、しばしば、まったくしつけができていない。主人の書斎に風がふきこんで、紙きれが部屋いっぱいにちらばったのを、老女中が気をきかせて、かたづけたのはよかったが、しろい紙はつかえるから、もったいないとおもってのこし、字のかいてある紙はすべてすててしまった、というわらい話がある。
情報管理は、物質の管理とは、原理のちがうところがある。『もったいない』という原理では、うごかない。さまざまな形の、あたらしいしつけが必要だ。たとえば、紙きれや印刷物をなくさないこと、書類をおったり、まるめたりしないこと、字をかくのをめんどうがらぬこと、など、子どものときから訓練しておけば、らくに身につく性質である。・・」(p216~217)
う~ん。字をかくのもめんどうなら、整理もめんどう。
まだ読んでない、きれいな本ばかり、やけに目につく歳の暮れ。