仮面ライダースタミナ 第23話

2012年11月30日 | 侍道4


スタミナ:「あ、あれ!?やだっ!アタシったら、なんで裸なのっ!?」



百合:「お姉さま。ひょうたんが目を覚ましましたわ」

千佳:「まったく、のんきなもんだねぇ」

万由:「罠とも知らず……ふふふ……」

スタミナ:「ちょっと待て。急展開過ぎて状況が分からん。一度振り返ってみよう。
      えーと……たしか……」



スタミナ:「そうだ。私は鬼怒川の魔の手から町を守るべく、戻ってきたんだ」

万由:「そこまで遡らないと思い出せないのですか?」

千佳:「ていうか、なんで回想のこいつはイケメンになってんだい?」

百合:「完全に別キャラですの」



スタミナ:「そこで何者かに命を狙われてる英国の美少女、ローラと出会った」



スタミナ:「自慢の銃で悪党どもをちぎっては投げの大活躍」

百合:「こんなエピソード今までありまして?」



スタミナ:「そうだ。ステーキランチを食べて食後の散歩をしていたら、
      代官所の前でローラと会った。
      彼女は残酷な処刑をする鬼怒川を諌めるべくやってきたと言っていたな。
      1人でやってきた彼女の護衛として、私も同行する事にしたんだ」



スタミナ:「そこで立ち話もなんだからと、鬼怒川と鍋を食べて……」



スタミナ:「そうか!お前達、鍋に一服、盛ったな!?」

百合:「ずいぶんと回想に尺を使ってくれましたの」

千佳:「睡眠薬入りとは知らず。バカスカ食べてくれたねぇ」



万由:「さーて、いい玩具が手に入りましたわ。どうしてくれましょう」

スタミナ:「待て!ローラは!ローラはどうした!?」

千佳:「英国の大使様なら、さっきまでそこでお父様と一緒にぐっすりさ。
    アンタよりちょっと前に目覚めて今頃は、別のお祭り会場さ」

スタミナ:「お父様と一緒にって、なんで張本人の鬼怒川も食ってんだよ。
      あいつ馬鹿なんじゃねーの?」



千佳:「人の心配をしてる場合かい?」



千佳:「夜は長い。たっぷり楽しませてもらうよ」





その頃……



ローラは昼間見た、釜茹での処刑場に吊るされていた。



ローラ:(誰か……誰か、助けて……)



鬼怒川:「くっくっく。美しい光景だと思いませんか。
     英国の幼い大使がこれから釜茹でになろうというのです」

琴吹:「は、はっ……」



鬼怒川:「さぁ、はじめなさい。ゆっくりと釜に下ろすのですよ」



鬼怒川:「私は苦しむ顔を見るのが大好きなのですから。くっくっく……」



ローラ:「ああ、神様……」



鬼怒川:「くっくっく、はーっはっはっはっは!」



琴吹:「……もう、我慢ならん!!」

鬼怒川:「琴吹君?」



琴吹:「やめい!処刑は中止だ!公使様を解放しろ」



鬼怒川:「私に逆らうのですか?」



琴吹:「あなたという人間に仕えていたことが間違いだったと気がついただけですよ」



鬼怒川:「琴吹を捕らえよ。公使とともに釜に沈めてしまいなさい」



魔鱗組:「おおー!!」



琴吹:「来い。拙者の花道、ここに披露してみせようぞ」



琴吹:(スタミナ。必ず来ると信じているぞ。それまで時間稼ぎはしてやる)




第24話に続く
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仮面ライダースタミナ 第22話

2012年11月29日 | 侍道4
次の日の朝……
阿弥浜の町の大通りは大騒ぎになっていた。



スタミナ:「なんの祭りだ?」



スタミナ:「あ、ローラ。どうした?」

ローラ:「鬼面ヒョウタン様。大変な事に」



スタミナ:「だから、私は仮面ライ……もういいや。それで」



ローラ:「あれを見てください」



ローラとスタミナの視線の先には、あの男がいた。

鬼怒川:「さぁ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。
     世にも珍しい攘夷志士の釜茹でですよー☆」



鬼怒川と吊るされた男。



琴吹:「いくら罪人のはいえ、こんな仕打ちを……。
    一体、どうして!?」



鬼怒川:「どうやらこの町に私のやり方に歯向かうヒョウタンが増えてきているようでしてね。」

スタミナ:「ヒョウタンは私しかいないはずだが?」

鬼怒川:「私に逆らうとどうなるかを思い知らせてあげようと思いましてね」

鬼怒川:「さぁ、はじめなさい」



攘夷志士:「う、うわぁぁっ!イヤだ!助けてくれー!!」



スタミナ:「いかん!ローラ。見るなっ!!」

ローラ:「ひっ……」



小暮:「おのれ、鬼怒川!」



茂呂:「よせ!警備が厳重な今、飛び出しても犬死するだけだぞ」



百合:「絶景ですわぁ☆」

千佳:「お楽しみってのは、このことだったんだねぇ」

万由:「処刑による恐怖で反乱分子を押さえ込むなんて、さすがお父様ですわ」



鬼怒川:「ふふふふ。もういいでしょう。引き上げなさい」



釜から引き上げられた攘夷志士は事切れていた。

鬼怒川:「皆さん、分かりましたか?
     私に逆らうもの。そしてその逆らうものに協力したものは、全て容赦しません。」

スタミナ:「じゃあ、逆らうものに協力したものに協力するのはOKなんだな!」

鬼怒川:「え?いや、それは……えーと……」

鬼怒川:「それもダメですよ!協力したものに協力したものも処刑します!」

スタミナ:「じゃあ、そのまた協力したやつはOKなんだな!」

鬼怒川:「だから、協力したやつに協力したやつのそのまた協力したやつも、
     そのまた……あー、もう、うるせー!!」

何者か(?)の煽りでキレちゃった鬼怒川は興が冷めたのか、
見物人たちを追い払って、さっさと代官所へと引っ込んでしまうのであった。
一方、ローラはスタミナのフォローにより処刑シーンを見ずにすんだが、
それでもショックが大きかったらしく気を失ってしまう。
ローラは茂呂と小暮の手によって大使館へと運ばれていった。



しばらくして、気を失っていたローラが目を覚ます。
そして……



ローラ:「あのような残虐行為は決して許されるものではありません。
     私はご大老様に抗議します」

茂呂:「聞く耳があれば、あのようなことはしませんよ」



小暮:「簡単な事だ。黙らせればいい」



小暮:「永遠に……」



ローラ:「いけません。そのようなことをおっしゃっては!
     争いは憎しみを生むだけです」

小暮:「では、どうすると言うのだ」



ローラ:「私がご大老様を説得してきます」



ローラはそう言うと、大使館を飛び出していった。



茂呂:「ローラ様!無茶だ!!
    なんてこった……」

ローラは駆ける。
たとえ残虐な行為を行ったものであっても、相手は人間。
話せば分かり合えるはずだと信じて……

第23話につづく……




さて、そのころスタミナは……



スタミナ:「肉、うめぇ☆」

ステーキランチを楽しんでいた。







※これはゲーム的なお話ですが、この段階でステーキを食べておくと、
この後の展開でちょっとだけ有利になります^^;
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仮面ライダースタミナ 第21話

2012年11月28日 | 侍道4
無事、J・Jを救出したスタミナ。
重傷を負ったJ・Jを病院に連れて行くべく、イギリス大使館へと向かう。



そこにはJ・Jの帰りを心配するローラの姿があった。



ローラ:「は、伯爵!?」



スタミナ:「ローラ。いいところに。
      伯爵が魔鱗組に拉致されて裸にされて、縛り付けられて、(水車的な意味で)回されて、
      あんなことやこんなことに!とにかく病院に連れて行こう」

J・J:「ご、誤解を招くような略しかたはやめてもらえるかな……」



赤城:「んごー!んごー!すぴぴぴぴー」



スタミナ:「よし、着いたぞ」

ローラ:「伯爵。そこのベッドに横になってください」



赤城:「何事だ!?」

スタミナ:「ちっ……めんどうなのが起きやがった」



ローラ:「伯爵はひどい怪我を負っています。ここで療養をさせるのです」



赤城:「馬鹿な!俺に異人の横で寝ろというのか」



スタミナ:「うん。仲良くしろよ」



赤城:「ふざけるな!俺は攘夷志士だぞ!」



スタミナ:「はいはい。大丈夫だよ。伯爵はヤローのケツには興味ないはずだから」

J・J:「『はず』ってなんだい。ちゃんと言い切ってくれないか。
     実際のところ、興味ないから!」


スタミナとローラが病室を出て、2人きりになった赤城とJ・J。



J・J:「僕はね。寿司屋に弟子入りしたんだ。
     日本の文化は奥深い。僕は本当に感動したんだ」

赤城:「ふ、ふん。寿司を握ったぐらいでいい気になるなよ。
    日本の文化は寿司だけじゃないぜ」



J・J:「ああ、君の言うとおりだよ。僕はもっと日本の事を学びたい」

赤城:「おまえ……」



J・J:「次は何に弟子入りをしたらいいかな?教えてくれよ」

赤城:「う、うるせぇ!てめぇ、酷い怪我なんだろうがっ。早く寝ろ。……くそっ」

2人が静かに寝息をたて始めた頃。



スタミナ:「ふふふ……。仲良くやれそうじゃないか」



スタミナは静かに病院を後にした。

第22話につづく……
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仮面ライダースタミナ 第20話

2012年11月27日 | 侍道4


スタミナ:「J・J。無事か?」



J・J:「やぁ……君か……」



スタミナ:「助けに来たぞ」



スタミナ:「さぁ、早く帰ろう。セメダインが固まってしまう」

J・J:「なんの話だい?」

スタミナがJ・Jを解放しようとしたそのとき、部屋に何者かの気配を感じた。



スタミナ:「む?こいつらは……」



スタミナ:「鬼怒川ジョッカー戦闘員!」



戦闘員A:「ジョッカーって、ノリダーかよ」

戦闘員B:「逃がしゃしねーぞ」



戦闘員C:「お前を捕まえて褒美をもらうだ」



スタミナ:「まったく、割れたメダルから生まれたヤミー程度の能力しかないくせに」

J・J:「どうやら、タダでは帰してくれないようだね」



スタミナ:「私はタダで帰る!」



戦闘員A:「囲め!数で押し包めば改造人間だろうと、倒せるぞ」

スタミナ:「給食の残りのコッペパンじゃあるまいし、お前らみたいな教科書に包まれて、
      机の奥に眠らされてたまるか」

戦闘員B:「たとえ方、ヘタクソか!おまえ!もっと他にあるだろ!」



スタミナ:「ライダー」



スタミナ:「クラッシュ!」



戦闘員D:「ぐはっ!」



スタミナ:「片付いたな」



J・J:「本当に助かったよ」

スタミナ:「大丈夫か。あの三姉妹の拷問に耐え、よく頑張った。感動した」

J・J:「はは、君のボケは微妙に古すぎてツッコミに困るね」

スタミナ:「よせやい。照れるぜ」



J・J:「いや、褒めてないんだが……。しかし、恐ろしい拷問だった。
     危うく罪を認めてしまうところだったよ」



スタミナ:「まぁ、話はいい。まずは病院に行こう。酷い怪我だ」



J・Jをかついで代官所から出て行くスタミナ。
それを背後から見つめる男。
鬼怒川である。



万由:「お父様。よろしいのですか」



鬼怒川:「なにがですか?」

万由:「このまま逃がしては、あのヒョウタンの思う壺では?
    ヒョウタンなのに壷とはこれいかにですわ?」



鬼怒川:「いいのですよ。彼は私を出し抜いたと思っているのでしょうが。
     ふふふ、まだまだお楽しみはこれからです」

鬼怒川は不気味な笑みを浮かべながらスタミナの背中をじっと見つめるのであった。



第21話につづく
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仮面ライダースタミナ 第19話

2012年11月26日 | 侍道4


スタミナ:「急いでJ・Jを助けないと!
      連れて行かれたところは、だいたい、想像つくけどな。」

伊達に鬼怒川に改造人間にされていないスタミナ。
鬼怒川のいる代官所は、監禁されていたスタミナにとってもはや庭であった。



スタミナ:「ザル警備、ご苦労様でーす」

魔鱗組:「おーう、そっちもおつかれさーん」



スタミナ:「やはりここか……」

ここは鬼怒川三姉妹が使っている拷問部屋の入り口。
スタミナは気配を悟られないように様子を見る。



J・J:「うわああああああ」

J・Jは水車に括り付けられていた。



万由:「おーっほっほっほ」

百合:「いい気味ですわぁ」



千佳:「ほらほら、まだまだまわすよー」

千佳は舵輪を回す。
すると水車が周り、J・Jの顔は水の中に埋まっていくのだ。



J・J:「げほっ!げほっ!」

水車が一周して水から顔を出す事が出来たJ・Jがむせる。



J・J:「ぼ、ぼくは無実だ」



J・J:「寿司を握っていただけじゃないか」



百合:「分かってないですわねぇ。そんなことはどうでもいいんですの。
    アナタはただ、罪を認めればいいんですの」



万由:「さて、どこまで頑張れるかしらね」



スタミナ:「J・Jを助けるにはあの三人をなんとかしないとな。
      幸い、部屋には三姉妹以外はいないようだ」

スタミナ:「まず、万由をキックで水車の水桶に叩き落す。千佳は頭を掴んで舵輪に一発、叩きつけてから、
      床めがけてジャーマンスープレックスと見せかけて反転して舵輪めがけてジャーマン。
      そして百合はどぅへへへへへ……」



琴吹:「……」

琴吹:(スタミナ。やはり来ていたか)



スタミナ:「げぇ!琴吹!!」

スタミナ:(やっべー。よりによって仕事馬鹿の琴吹に見つかっちまったー。
      私のこと、チクるつもりだー)



琴吹:(スタミナ。ここは拙者に任せろ)

琴吹はスタミナに目配せをする。

スタミナ:(ヤロー。チクってやるから覚悟しとけよみたいな目をしやがって。
      よーし、琴吹もヤっちまおう)



ライダーリボルバーに手をかけたスタミナ。
しかし、琴吹はなにも言わず三姉妹のいる拷問部屋へと向かっていった。

スタミナ:「あ、あれ……?」



琴吹:「姫様。お楽しみのところ申し訳ございません。
    ちょっとお話が……」



万由:「仕方ありませんわね」

千佳:「すぐに戻ってくるからね」

百合:「続きを楽しみにしてますの」



琴吹:「ささ、姫様。参りましょう」



琴吹:(うまく連れ出したぞ。スタミナ。後は頼むぞ)



スタミナ:(琴吹……あいつ、ひょっとして……)



スタミナ:(近眼だな!それで私に気がつかなかったのだ)

スタミナ:「よし、このチャンスにJ・Jを助け出そう」

ちっともかみ合わないスタミナと琴吹であった。




第20話に続く
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仮面ライダースタミナ 第18話

2012年11月25日 | 侍道4


寿司屋に突如あらわれた魔鱗組。
彼らもJ・Jの寿司を食べにきたのであろうか。



魔鱗組A:「ジェット・ジェンキンス。お前を逮捕する」

そんなわけなかった。



魔鱗組B:「外人が寿司を握るなんて生意気なんだよぉ!」



魔鱗組C:「そういうわけで、逮捕だ。早速、お縄につけ」



琴吹:「なにを言ってる。寿司を握るくらいいいだろう」



魔鱗組A:「お代官様。これはご大老の命令です。
      なにかご不満でも?」

スタミナ:(やはり、鬼怒川の指図か!)



琴吹:「いや……しかし……」



J・J:「ど、どういうことだい。ボクはただ寿司を握っていただけじゃないか」

魔鱗組C:「うるさい。きりきり歩け!」

J・Jは魔鱗組に連れて行かれてしまった。



琴吹:「やはり、納得がいかん。待てっ!!」

琴吹は急いで後を追った。



おやっさん:「J・Jは本気で寿司職人になりたかったんだ」



おやっさん:「昨日も一晩中、寿司の握り方を練習をしていた」



おやっさん:「J・Jを助けてやってくだせぇ!」



おやっさん:「あっしの……あっしの弟子を…。どうか!どうか!お願ぇします!」



スタミナ:「……」



ふとスタミナが厨房に目を移すと、そこには



スタミナ:「作りかけのプラモデル……」

おやっさん:「いや、それ寿司なんですけど……」



スタミナ:「おやっさん。そのプラモ、大事に取っておいてくれよ!」

おやっさん:「旦那。あれ、一応、寿司……」



スタミナ:「待ってな。なぁに、そいつのセメダインが固まるまでには帰ってくるさ」

おやっさん:「いや、だから。あれは……」



スタミナ:「鬼怒川め。お前の思い通りにはさせん!」


夜の街をヒョウタンが駆けるっ!





第19話につづく

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仮面ライダースタミナ 第17話

2012年11月24日 | 侍道4


英国の伯爵、ジェット・ジェンキンスこと、J・J。
彼は刺激に飢えていた。
公使であるローラのボディーガードでもある彼。
しかし、平和主義者であるローラの下では大きな事件もおきず、
日本には彼の愛するカジノもない。

そんな彼がある刺激的な出会いをした。
それは……



寿司である。



生まれて初めて食べた寿司。







それは彼に今まで味わった事のない刺激(ワサビ的な意味で)を与えたのだった。

そして、いつしか彼は



寿司職人の弟子になっていた。



スタミナ:「おーっす、J・J。腹減ったからなんか食わせろ」



J・J:「OK。ボクが寿司を握ってあげよう」

スタミナ:「どれどれ、修行の成果を見てやるかね」



スタミナ:「ほう、なかなか様になってきたじゃないか」



J・J:「へい、お待ち!」



J・J:「さぁ、食べてくれたまえ」



スタミナ:「J・J……?」

J・J:「なんだい?」



スタミナ:「これ、何ガンダム?」

J・J:「何を言ってるんだい。SUSHIだよ。プラモデルじゃないよ」



スタミナ:「いや、J・J。お前、おやっさんから何を教わってこうなった?」

J・J:「へい、らっしゃい」



スタミナ:「あ、琴吹だ」



琴吹:「異人が寿司を握るとは本当だったのか」



琴吹:「どれどれ、拙者にも一つ、握ってもらおうか」



J・J:「へい、お待ち」

琴吹:「これはなかなか迫力のある寿司だなぁ」

スタミナ:「琴吹。それ、プラモデルだぞ」



琴吹:「モグモグ」

スタミナ:「く、食いやがった……」



琴吹:「見た目はともかく、味はなかなかのものだよ」



琴吹:「いいよ。どんどん握ってくれ」

J・J:「OK。君はそこのヒョウタンと違って味が分かるんだね」

スタミナ:(後で正露丸を送っておいてやろう)



琴吹:「おや、大勢の客かな?」

スタミナ:「むっ!」



魔鱗組A:「魔鱗組だ!」




第18話に続く
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仮面ライダースタミナ 第16話

2012年11月23日 | 侍道4


スタミナ:「魔鱗組!?ここは幕府の施設のはずだぞ?」



魔鱗組A:「ここは開国倒幕派の温床となっている」



魔鱗組A:「ご大老様より即刻、取り潰せとの命令だ」

スタミナ:(鬼怒川の仕業か……。アイツ、私の狙いに気がついたか)



英語教師:「チョット待ッテクダサイ!殺シマスヨ!」



英語教師:「ココハ、子供ガ勉強スルダケノ場所デス。危険ハアリマセン」

スタミナ:「お前は危険人物だけどな!」



魔鱗組A:「勉強がしたかったら手習いに行け。英語など不要だ」



魔鱗組B:「読み書き、ソロバンだけをしていろ」



子供:「いやだよぅ……ここで勉強したいよぉ……」



魔鱗組B:「口ごたえするな。このガキ!」



魔鱗組は子供を引っ叩いた。



子供:「うええええええん」



小暮:「やめろ!」

スタミナ:「やめ……あ、くそ。先に言われた!」



魔鱗組C:「ほう、我らに逆らうか」



英語教師:「皆サン、危ナイカラ外ニ出マショウネ。出ナイ子ハ殺シマスヨ!」

スタミナ:「ナイスだ。教師。子供にこれから起こることは見せない方がいいからな」



スタミナ:「いくぞ、小暮!」

小暮:「ああ!」



スタミナ:「ライダーリボルバー!」

魔鱗組C:「ぐあっ!」



スタミナ:「もう一発、くらえ!」

小暮:「トドメは俺に任せろー!」



スタミナ:「ライダーリボ……あっ!」



小暮:「ぐはっ!」

小暮:「どこを見て撃っている!」

スタミナ:「ええええ、今のは私のせいかー!?」

……と、なんやかんやありまして



小暮:「片付いたな」

スタミナ:「華麗に片付いたな」

魔鱗組D:「なんや……かんや……で片付けられ……た。がくーん」

すると、そこに



茂呂:「おい、大丈夫か」



スタミナ:「遅いよ!もう片付けちゃったよ!」



茂呂:「やっぱり修羅場だったか。間に合わなくてよかったー」



茂呂:「しかし、大老に目をつけられちまったか」



茂呂:「俺もおしまいかなぁ……」

スタミナ:(鬼怒川が動き出したか……これは私も気を引き締めないとな)

語学所を出る3人。



小暮:「茂呂、日本は本当にあんなに小さな国なのか?」



茂呂:「ああ、本当だ。でもな、大きさで言えば日本は英国と同じくらいなんだぜ?
    文化と知恵があれば国土の大きさなんて関係ないのさ。
    今日はいろいろと学べたろう?」



茂呂:「小暮。今度はお前が考える番だ。今日得た知識をどう使うかはお前さん次第だ」

小暮:「そうだな。俺もいろいろと考える事が出来た」

スタミナ:(茂呂と小暮か。うまく幕府と般若党のつなげてくれそうだな)

第17話につづく
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仮面ライダースタミナ 第15話

2012年11月20日 | 侍道4


春……
それは新たな出会いの季節。
暖かな風に桜の花が舞う校庭。
俺はこれから始まる語学所生活に胸を躍らせるのであった。
クラスメイトとの友情。たくさんの思い出。
そして……恋……

語学所ときめきメモリアル

スタミナ:「おい、ゲーム変わってんぞ!」



スタミナ:「さーて、勉強していくか」



英語教師:「ディス イズ ア ペン」



子供達:「ディス イズ ア ペン」



スタミナ:「ディス イズ ア ペン」



英語教師:「ソレデハ次ノ新シイ英語デス」

子供達:「わーい」

英語教師:「マイ ティーチャー イズ ベリベリィ ハンサムガーイ」

子供達:「マイ ティー……」

スタミナ:「言わんでいいー!!どさくさに何を言わせようとしてるんだ。この教師」

子供達:「女子ハ、カワイク言ッテクダサーイ。邪魔スルト殺シマスヨ!」



スタミナ:「なんだ。こいつ。ロリコンでキレやすいとか全方向に危険人物かよ」

スタミナ:「あれ?誰か入ってきた……」



???:「そろーり、そろーり」



???:「……」



スタミナ:「……」



スタミナ:「小暮?」



???:「知らん。人違いだ」



スタミナ:「そ、そうか……」



英語教師:「ハイ、ヨク出来マシタ。ヨク出来マシタノデ、先生、誰モ殺シマセーン」

スタミナ:「当たり前だ!」



英語教師:「ソレデハ、小暮サーンモ来タノデ、地理ノ勉強ヲシマース」

スタミナ:「バレバレかよ!」



英語教師:「コレガ世界デス」



英語教師:「世界ニハ沢山ノ国ガアリマス」



子供:「日本はどこですかー」

英語教師:「大変、いい質問ですね」



英語教師:「ココデス」

スタミナ:「一瞬、池上さんになってなかったか?」



小暮:「なに!?日本がそんな小さな国だと?」



小暮:「日本を愚弄するか!!」



英語教師:「ソコ!五月蝿イデスヨ!殺シマスヨ!!」



小暮:「いや、なんか小さすぎるような気がして……。すまん」



スタミナ:「怒られてやんのwwwwwwww」

英語教師:「ソコノヒョウタン。ベルト高スギデスヨ。殺シマスヨ!」

スタミナ:「ぇぇぇ……」



英語教師:「オヤ?マタ新シイ、ニューフェースデスカ?」

スタミナ:「新しいって2回、言ってるぞ。それ」



魔鱗組:「御用改めである!」

スタミナ:「魔鱗組!?ここは幕府の茂呂が立てた施設だぞ!?」



第16話に続く……
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仮面ライダースタミナ 第14話

2012年11月19日 | 侍道4
スタミナ:「人斬りと恐れられた般若党随一の剣の使い手。
      残虐、極悪非道の人斬りを赤子をひねるかのように、
      片付けてしまう仮面ライダースタミナであった。
      強いぞ。ライダー。僕らのライダー。」

小暮:「なにを勝手に都合のいいナレーションをつけている」



小暮:「さぁ、トドメを刺せ」



茂呂:「いや、トドメは刺さない。お前さんは殺すには惜しい」

小暮:「なんだと?」

スタミナ:「なんだと!?」

茂呂:「なんで、お前が驚く?」



茂呂:「お前さんは剣の道しか知らない」



茂呂:「もっと広い世界を見て」



茂呂:「もっと多くのことを知れば、お前さんは変わる」

小暮:「俺が変わる……」



茂呂:「明日、語学所に来てみろ」



茂呂:「西洋の卓越した文化や技術ってやつを教えてやる」



小暮:「馬鹿な!俺は攘夷志士だ。俺に外国の知識を身につけろだと!?」



茂呂:「異人の知恵がそんなに怖いか。文化がそんなに怖いか。
    結局、お前達は日本を守るなんてお題目をあげて、他国の文化を恐れているだけだ」



小暮:「そんな挑発には乗らんぞ。断る」



茂呂:「小暮!」



茂呂:「待ってるぜ」



小暮:「……」



茂呂:「さて、どうだい。明日、あんたもよかったら語学所に……」

スタミナ:「……んだよぅ……ぐすっ……」

茂呂:「どうした?」

スタミナ:「なんだよぅ!今回、なんか、お前が主人公っぽくなってるじゃないか!
      ふざけんな。仮面ライダーは私一人で十分だ!」

茂呂:「な、なに言ってんだ。お前!」

スタミナ:「チクショウ!今回の件は忘れないからな。
      明日、語学所にいくからボインの英語教師を用意しとけよ!」

茂呂:「もう、お前くんな!!」

スタミナ:「行く!」

茂呂:「くんな!!大体、お前はベルトの位置、高ぇんだよ!!」

近所の鍛冶屋:「うるせー!今、何時だと思ってんだ!!」

夜中に怒号が響き渡る阿弥浜の夜であった。


そのころ……



鬼怒川:「うーん、むにゃ、むにゃ……」



魔鱗組:「鬼怒川様!」



鬼怒川:「なんですか、騒々しい。また羊を数えなおさないといけないではないですか」

魔鱗組:「申し訳ございません。あのヒョウタンの動きを張っていた密偵から連絡がありました。
     実はカクカクシカジカ……」



鬼怒川:「ほう……、あのヒョウタンの狙いはそういうことですか。
     ハエを何匹集めたところで、象には敵わないと言うのに。
     しかし、ハエも放っておくと五月蝿いですからね」



鬼怒川:「ここは一つ、手を打っておきますか」





第15話につづく
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