はたホコ ~第2話~

2013年07月29日 | はたホコ
クレアに連れられて、近くの酒場へと入ったホコツ。
クレアはこのタムリエルという世界の情勢についてホコツに説明したのであった。



ホコツ:「なるほどね。この世界では帝国と反乱軍とが争っているってわけだ。
     帝国軍としては反乱軍を倒すために少しでも人手がほしいと」



クレア:「お前……お金…ほしい。帝国……人手…ほしい。お互い……問題ない」

ホコツ:「なるほど……この俺の優秀な腕を欲しいというわけだな」

クレア:「弾除け……多い……帝国……有利……」

ホコツ:「あれ!?さらっと酷いこと言ったよ。この子」

クレア:「お前……どうする?」

ホコツ:「うーん……」

いきなり働き口が軍隊、一択で戸惑うホコツ。
その様子を見て、クレアは自分の荷物の中からなにかを取り出した。



クレア:「お前……これ……見る」

ホコツ:「なにこれ?」

クレア:「これ……見る。皆……入隊希望。広報……言ってた……」

ホコツ:「広報って。いや、見たら入りたくなるってなんの催眠術だよ。
     えーと、雑誌か。どれどれ……」



ホコツ:(なんか、どっかで見たような。
     ていうか、ド短期ってなに?帝国兵ってバイトなの!?)



ホコツ:「あの……この『T』って……」

クレア:「TEIKOKU」

ホコツ:「……」

ホコツ:「あと、この第75回クレアさん大特集って、この雑誌、何回でてるの?」

クレア:「75回……」

ホコツ:「特集じゃねーじゃん!平常運転じゃん!!」

ホコツはページをめくった。



ホコツ:(なるほど……クレアは相当、強いんだな。
     それでこの美貌じゃ、帝国としては広告塔に最適なんだろうなぁ)







ホコツ:「なるほど。美人で超強い人がいるとなれば、
     憧れたりする若者が入ってくるかもね」

クレア:「お前……入隊希望……なったか?」

ホコツ:「だからといって、これを見たら全員が入隊希望ってほどじゃないと思うけどなぁ」

クレア:「まだ……続き……ある……」

ホコツ:「いやいや、クレアが強いのは分かったから。
     これ以上、見てもなにも……」



ホコツ:「ごくり……(;゜Д゜)」







ホコツ:「こーゆーの……ズルいと思う……」

クレア:「……?」

クレア:「それ……見る……皆……態度……変わる。広報……言ってた……」

ホコツ:(帝国……世界中のエロいおっさんを集めて何を企んでいるんだ)



クレア:「お前……どうする……?
     これ以上……時間……無駄……。わたし……帰る……」

ホコツ:「分かったよ。入りますよ。今のままじゃ今日の宿もないんだし」

するとクレアは再び荷物の中から今度は紙を取り出した。



クレア:「これ……契約書……。お前……それ……一緒に……城……来る」

ホコツ:「はいはい。でも、俺、ハンコとか持ってないよ?」

クレア:「拇印……可能……」

ホコツ:「ああ、ボインでいいの?」



ホコツ:「じゃ、ちょっとそのおっぱい貸して」



クレア:「……」






………………………………




ホコツ:「ぎゃああああ!痛い、痛い、痛い!なにこれ!」

クレア:「……脇固め」

ホコツ:「あら☆玄人好みのサブミッション☆って違うから!
     冗談だから!冗談だからーーーーーーーーー!!」


その日、ソリチュードの市民は酒場から今まで聞いたこともない叫び声を聞いたとか、
聞かないとか……


第3話につづく……
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はたホコ ~第1話~

2013年07月19日 | はたホコ
それはいつもどおり、何も変わりのないブリタニアの1日。
なんの変哲もないただのホコツが、今日も走り回って遊んでいたのでした。



このホコツ。
実は他の場所へと一瞬で移動することができるゲートを見つけると、
思わず入ってみたくなる「ゲートストライカー」という困った性癖の持ち主でした。



ホコツ:「おや?こんなところにゲートが、よーし、ちょっと入って……」

今日のホコツはちょっぴり大人。

ホコツ:「いや、この間みたいに飛び込んだらモンスターの巣っていう、
     いわゆる『死にゲート』かもしれない。
     それに、この間も友達に『お前はゲートを見つけると後先考えずに飛び込む』って
     馬鹿にされたばかりだしなぁ……。
     俺ももういい歳だし、そろそろゲートを見たらすぐ入りたくなるような性格はなんとかしないと」

冷静にゲートを観察していました。



ホコツ:「ひゃあっ!もう我慢できねぇ!!」

無駄でした。



しかし、このゲートがこれからのホコツの人生を変えることになろうとは……



ホコツ:「……」



ホコツ:「ここ……どこ……?」

ゲートを抜けると、そこは雪国だった。
この雪山につながっていたらしいゲートはすでに跡形もなく、
ホコツは山を降りて人に話を聞き、どうやら自分がゲートを通じて、
ブリタニアとは異なる世界へやってきたことを知るのでした。



ホコツ:「とりあえず、近くにソリチュードというでかい町があるって聞いてきたんだけど、
     たぶん、ここだろう」

ホコツ:「しかし、参ったな。まさか、あのゲートが別世界に通じていたなんて。
     まぁ、ブリタニアもトランメルやフェルッカ、イルシェナーにマラスと
     異世界がつながってるようなもんだしな。この世界も意外とそんな感じかもしれないな」



ホコツ:「おおー、なかなか活気のある町だな」



ホコツ:「空は青いし、景色も綺麗。
     こりゃあ、しばらくこの世界を観光していくしかないな。
     ブリタニアにはいずれ帰れるだろう」



ホコツ:「まずは銀行で金をおろして、寝る所とメシは確保しないとな。
     あと、ブリタニアに帰ったときのためにお土産も買っておかないと。
     この世界ではドヴァキンって人気の英雄がいるらしいから、
     お土産にドヴァキン饅頭とか売ってるだろう」



ここはソリチュード銀行。
ソリチュードの城の近くにある、立派なたたずまいの銀行である。

銀行員:「いらっしゃいませ。本日はどのような……」



ホコツ:「bank」

銀行員:「は?」

ホコツ:「bank」

銀行員:「え、ええ。確かに、こちらは銀行ですが?」



ホコツ:「@バンク」

銀行員:「お客様?ここはソリチュード銀行で、アットマーク……なんとかという銀行ではございませんが。
     あの……失礼ですが店をお間違えでは?」

※UO豆知識:ブリタニアでは銀行でbankや@バンクと発言するとお金やアイテムを出し入れできるぞ。

銀行員:「あの、お客様?」

ホコツ:「……」



ホコツ:「俺はもう駄目だー!
    家もねぇ。金もねぇ。
    車もそれほど走ってねぇぇぇぇぇぇ!!」


女の子:「お母さん。あれ、なーにー?」

母親:「しっ!目を合わせちゃいけません!」

???:「……おい」

ホコツ:「返して!俺の1000gp返してっ!!
     こんなわけも分からない土地で無一文で死ぬのは嫌だああああ!」

???:「……おい、お前」

ホコツ:「え?」



???:「お前……大丈夫……か……?」

ホコツ:「YES?」

ホコツ:(超美人。発見!!)



ホコツ:「いや、もう全然、大丈夫wwwwむしろ、余裕www
     こんなん慣れっこだし、俺、ホコツだしwwww
     どう?なんなら結婚する?」

???:「お前……大丈夫……なら、話……ある」

ホコツ:「OK。まずは自己紹介からね。俺、ホコツ。
     とりあえず、名前、教えて。それと結婚する?」



クレア:「わたし……クレア……」

ホコツ:「いい名前!よし、結婚しよう」

クレア:「しない……。それより……話……ある」

ホコツ:「話を聞いてから結婚する?それとも結婚してから話を聞く?」

クレア:「お前……人の話……聞け」

ホコツ:「聞きますとも、その前にとりあえず結婚する?」



クレア:「……イラっ…」



ホコツ:「顔はやめてっ!!」



ホコツ:「顔はやめてって言ったじゃないか……」

クレア:「お前……顔……一番……安全」

ホコツ:「あ、そういうとこ、気を使ってくれたんだ。案外、いい人☆」

クレア:「お前……話……ある。お前……ついてこい……」

ホコツ:「い、いえっさー」

この物語の主人公となるホコツ、そしてクレアの出会いであった。


第2話につづく……
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はたホコ ~第0話~

2013年07月15日 | はたホコ


ゲートを抜けたら、そこは雪国だった。



これは、ある日突然、ブリタニアから……



タムリエルに飛ばされた



一人の



男……いや……



一人の



ホコツの物語……



というわけで、次のゲーム日記はスカイリムです。
パンサーやってたじゃんというツッコミもありますが、
スカイリムはメインストーリー以外にいくつかのサブストーリーがあり、
今回はそのサブストーリーのうち、「内戦クエスト~帝国側~」の創作ゲーム日記になります。

~キャラクター紹介~

・ホコツ
 物語の主人公。
 元々はブリタニアの住人だが、ある日、飛び込んだゲートでタムリエルに飛ばされてしまう。
 戦闘能力5以下のゴミだが、頭のバシネットに隠された様々な機能でピンチを乗り切る。
 ようするにチート……おい、ばか、やめろ!


・クレア
 帝国軍の戦う広告塔であり、エース。なぜか言葉がカタコト。
 ブリタニアに帰る術のないホコツを帝国軍へと誘うが……。


・ミカエル
 ホワイトランの酒場の吟遊詩人だったが、クレア目当てで帝国軍に入隊。
 ホコツの同期となる。序盤のツッコミ担当。


・チェルシー
 帝国軍の弓兵。4人の中でもっとも、常識人。
 中盤あたりから登場するツッコミ担当2号。



タムリエルでホコツを待ち受けるものとは?
果たしてホコツは無事にブリタニアに帰れるのだろうか?

ホコツでスカイリムという構想はパンサーと同じ時期にあったんですが、
スカイリムにはバシネットがないため断念してました。
しかし、なんと最近、バシネットを追加するMODを作っている人を発見。そのため、構想が再浮上。
とりあえず、キャラ設定も固まって頭の中で勝手に動き回るくらいにまではキャラは成長したので、
(昔、漫画を描いてたときもこんな感じでキャラ設定してたのを思い出して、すげー楽しかった^^)
あとはパンサーのときみたいにセーブデータが飛んだりしないように頑張るw

ぼちぼちと公開していきます。

え?タイトル?
そうだよ!あの人気アニメ(ラノベ)のパクリだよ!
コメント (2)
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次のゲーム日記

2013年07月01日 | TVゲーム
ほぼ日記を更新してませんが、
一応、次のゲーム日記は決めてあり、
ただいま、いろいろと準備中の状態です。

ちとリアルの仕事が立て込んでいるのですが、
そろそろ予告くらいはあげておきたいとか思っております。
コメント (1)
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