ところで、リディア。
私がニ指真空把を使わずに頭に直撃を受けても死なない理由が分かるか?
リディア:「(使えずにじゃないのかしら?)そ、そうですね。たぶん……」
それは私が
スタミナ:「選ばれし者だからだっ!」
リディア:「中身がカラっ……選ばれし者だからですっ!」
ん?今、なにか言いかけてなかったか?
まぁ、いいや
さぁ、山賊のアジトを根絶やしに行くぞ。
リディア:「了解です。ホワイトランの平和を乱す奴等を放っておけません」
おっと、その前に
うまそうな魚が干してあるな。もらっていこう。
猫だから魚に目がないんだ。
リディア:「今まで、そんな猫っぽい設定なかったでしょ!」
今度こそ、いくぞっ!
さすがに暗い。なんて視聴者に優しくないんだ。
おっと、左に誰かいるな。
見張りの山賊:「おい、そこに誰かいるのか?」
げっ!
リディア:「従士様。あの人、声をかけるだけで、こっちに来ませんね。
ひょっとして目が見えないのでは?」
そ、そうか。ならば、やることは一つだな。
見張りの山賊:「おい、そこに誰かいるのかと聞いている」
スタミナ:「俺、俺、俺だよ。俺。」
リディア:「世界を救おうという人がこんなことしていいのかなぁ(-.-;)」
見張りの山賊:「なんだ?マサトシか?」
違うよ。スタミナだよ。
リディア:「なんで言っちゃうんですかーーーーーーっ!!」
だって、違うし。
リディア:「オレオレ詐欺で切り抜ける作戦じゃなかったんですか!?」
このドラゴンボーンが山賊にも知られているか試したかっただけだよ。
まだまだ無名だなぁ。
リディア:「やっぱり、空っぽだから矢を食らっても平気なんじゃないですかね?」
お、ひょっとしてこいつ目が見えないのか。
なーんだ。それじゃ、脇をこそっと抜けていけばいいじゃないか。
リディア:「さっき、そういう意味で言ったんですけど……」
皿の上にはベイクドポテト。なんだ、いいもん食ってんな。
じゃあの
リディア:「世界を救う前に、この猫を何とかした方がいいんじゃないかな」
む!?誰か近づいてくるぞ。
気づかれたか!
山賊A:「今、ベイクドポテトを盗む音が聞こえたぞ!」
山賊B:「侵入者だっ!」
リディア:「どんだけ耳いいんだよ。お前らーーーーっ!!」
あのポテトは罠だったのか。
しかし、ちょうどいい、ここで片付けるぞ。
リディア:「ホワイトランの平和を乱す山賊は許しません!」
あ、リディアが突っ込んでいった。
狭い通路で戦うのが有利なのは地の利を知ってて、追われてる側なんだよ!
無造作に突っ込むとは素人か、おめぇはーーーーっ!
山賊VSスタミナ&リディア。開戦!!
つづく……