今日はAちゃんと目黒駅のそばの隠れ家みたいなカフェでお茶をしてから由庵でランチをごちそうになった。その後、実家に移動してケーキを食べつつおしゃべり。
実家にいるとき何度も百合の香りが漂い、ふたりで不思議がった。むむ、妖精か精霊がうろついていたのかな。花は飾っていないし、ここはマンションの6Fなので、百合の香りなどするわけないのだ。
その後、私は父のケアハウスへ父に会いに行ったのだけど、父は介護スタッフの女性と冗談を言い合っていたようだ。まだ混乱はあるものの、ずいぶんと父らしく落ち着いてきたようで良かった。
きのうの日記に書いた、この犬のぬいぐるみを買ったときのいきさつがおもしろかった。
博品館でたくさんの犬のぬいぐるみをザーッと見たとき、まず私が気に入ったのはこの犬だった。
ただ、手に取らずにほかのぬいぐるみも見ていたら、義妹もこの犬をかわいいと思ったようだった。でも、値段を見て驚いたらしく「え~、高い。これ、いくらだと思います?」と私に聞いてきたので「7~8000円?」と聞くと「10290円」と言う。
その値段なら許容範囲だ。しかも今まで見た中でやっぱりこの犬が一番かわいい。そこで「私、これ、買ってくる」と義妹の手からこの犬を取ってレジへ向かった。
同じ種類の在庫があるかレジで聞いてみると、これが最後の一点だった。
で、帰りの車内。
義妹が言った。「○○ねえさん、へんなこと言っても笑わない?」「私、頭がヘンになったのかな~」
「なになに? 笑わないよ」と言って義妹から聞いたのは次のようなことだった。
義妹がこのぬいぐるみを見て「かわいい♪」と手に取り、じっと目を見ていたら、いきなり声が聞こえたのだそうだ。
「○○さん(義妹の名前)、私よ、わたし」という亡くなった母の声だ。
ハッとして「えっ?!」と思うと、今度はそのぬいぐるみが「私を買って」とも言ったそうな。
そして値札を見た時に、さっきの「え~、高い」の場面につながる。
うーん、こういうことってあるんだろうね。
これからは亡くなった母が父を守るのだろう。
そして私たちも。
この前の日曜日の午後。弟が宇都宮へ帰る前に、ふたりでケアハウスに行った。
父と話してしばらくすると、介護スタッフが来て、これから中央ユニットで入所者のひとりの誕生会があるという。なので父にも出席してもらうことにした。
「じゃ、また来るからね」と別れた。
あとで弟とこっそり誕生会の様子を見に行った。
1フロアの20数名がリビングの大テーブルに座り、みんなはちょっと豪華に飾りつけされたプリンアラモードを食べていた。父は背中を向けているので私たちには気がつかない。お誕生日なのは父の同じユニットの82歳の女性で、大きな赤いキラキラしたリボンをつけていた。
介護スタッフの人数もいっぱいいて入所者のひとりひとりの写真を撮ったりしている。なごやかで楽しげな雰囲気だ。
私たちはおいしそうにプリンを食べている父、カメラに向かってポーズを決める父、誕生日の女性に向かって「お嬢さん、かわいいよ」と調子よく声をかける父を目を細めながらながめた。
なんだか、お泊り保育の我が子の様子を本人に気づかれないようにこっそりながめている気分だった。
そうだ、私や弟がこの世に生まれたときから当たり前のように母とともに育ててくれた父。その親と子の関係はいつのまにか逆転していた。
守られていた私たちが今度は父を守る番なのだ。
それを実感した。
そのまま父には声をかけずにケアハウスを出た。なぜか、あたたかな気分だった。
実家にいるとき何度も百合の香りが漂い、ふたりで不思議がった。むむ、妖精か精霊がうろついていたのかな。花は飾っていないし、ここはマンションの6Fなので、百合の香りなどするわけないのだ。
その後、私は父のケアハウスへ父に会いに行ったのだけど、父は介護スタッフの女性と冗談を言い合っていたようだ。まだ混乱はあるものの、ずいぶんと父らしく落ち着いてきたようで良かった。
きのうの日記に書いた、この犬のぬいぐるみを買ったときのいきさつがおもしろかった。
博品館でたくさんの犬のぬいぐるみをザーッと見たとき、まず私が気に入ったのはこの犬だった。
ただ、手に取らずにほかのぬいぐるみも見ていたら、義妹もこの犬をかわいいと思ったようだった。でも、値段を見て驚いたらしく「え~、高い。これ、いくらだと思います?」と私に聞いてきたので「7~8000円?」と聞くと「10290円」と言う。
その値段なら許容範囲だ。しかも今まで見た中でやっぱりこの犬が一番かわいい。そこで「私、これ、買ってくる」と義妹の手からこの犬を取ってレジへ向かった。
同じ種類の在庫があるかレジで聞いてみると、これが最後の一点だった。
で、帰りの車内。
義妹が言った。「○○ねえさん、へんなこと言っても笑わない?」「私、頭がヘンになったのかな~」
「なになに? 笑わないよ」と言って義妹から聞いたのは次のようなことだった。
義妹がこのぬいぐるみを見て「かわいい♪」と手に取り、じっと目を見ていたら、いきなり声が聞こえたのだそうだ。
「○○さん(義妹の名前)、私よ、わたし」という亡くなった母の声だ。
ハッとして「えっ?!」と思うと、今度はそのぬいぐるみが「私を買って」とも言ったそうな。
そして値札を見た時に、さっきの「え~、高い」の場面につながる。
うーん、こういうことってあるんだろうね。
これからは亡くなった母が父を守るのだろう。
そして私たちも。
この前の日曜日の午後。弟が宇都宮へ帰る前に、ふたりでケアハウスに行った。
父と話してしばらくすると、介護スタッフが来て、これから中央ユニットで入所者のひとりの誕生会があるという。なので父にも出席してもらうことにした。
「じゃ、また来るからね」と別れた。
あとで弟とこっそり誕生会の様子を見に行った。
1フロアの20数名がリビングの大テーブルに座り、みんなはちょっと豪華に飾りつけされたプリンアラモードを食べていた。父は背中を向けているので私たちには気がつかない。お誕生日なのは父の同じユニットの82歳の女性で、大きな赤いキラキラしたリボンをつけていた。
介護スタッフの人数もいっぱいいて入所者のひとりひとりの写真を撮ったりしている。なごやかで楽しげな雰囲気だ。
私たちはおいしそうにプリンを食べている父、カメラに向かってポーズを決める父、誕生日の女性に向かって「お嬢さん、かわいいよ」と調子よく声をかける父を目を細めながらながめた。
なんだか、お泊り保育の我が子の様子を本人に気づかれないようにこっそりながめている気分だった。
そうだ、私や弟がこの世に生まれたときから当たり前のように母とともに育ててくれた父。その親と子の関係はいつのまにか逆転していた。
守られていた私たちが今度は父を守る番なのだ。
それを実感した。
そのまま父には声をかけずにケアハウスを出た。なぜか、あたたかな気分だった。
こんばんは、以前にオードリーの写真にコメントした者です。
百合の香りって読んで、お母様の香りかなぁって
思いました。かってに(^-^;)。
お話にジーンっときちゃいました。
そして、プリンアラモードに
じゅる~っとヨダレが出そうです。
百合の香り、私も実はそうなのかな~と思ったんだ。
いっしょにいた友達は自宅の廊下でも百合の香りがしたことがあるって言ってたよ。
この世はふつうにあたたかい不思議話で満ちているのかもね~。
このところそう実感しているの。
プリンアラモードね、おいしそうだったよ。お皿に綺麗に飾り付けられていたよ。
私も食べたかった。