昨年のエジ旅行後、エジプト熱がしばらく続いていたのだが、2010年になると熱もおさまり、エジプトが遠くなったようでさびしく思っていた。
でも先日、ネットでこんな写真を発見して興奮した。
「トリビアの泉」や他の番組でとり上げられたらしいので知っている人もいるのだろうが、私は知らなかった。
幕末の1864年、第二回遣欧使節団として34人のサムライたちが派遣された。パリへ向かう途中にエジプトに立ち寄り、ロバでピラミッドやスフィンクスのところまで行って撮ったのが、この記念写真なのだそうだ。
サムライの一人、三宅複一(またいち)は日記に、
「待望の三角山に行った。7人が観光の不参加。理由は、仕事で来たのに観光とは何事だ…。
巨大首塚を見る。山内が首にのぼり、私もついて行ったが、ずり落ちそうになり、写真を撮るときはずり落ちないように、必死にしがみついていた。」
と、つづっているという。
笑えるのは、実際の写真には三宅は写っていないこと。
なんだ、結局、ずり落ちたんだね?!
しかし、そんな三宅、実は超エリートで、東大医学部の基礎を固めて90歳まで長生きしたんだそうな。
おもしろいね。
ピラミッドを三角山、スフィンクスを巨大首塚と呼ぶ呼び方もおかしいけど、当時のスフィンクスは胴体や足が砂に埋もれている。
スフィンクスのあごの下に足をむき出してしがみついているのが「山内」なのかな。
それにしても、情報のあふれた現代に棲む私だって、実際のピラミッドとスフィンクスを目の当たりにしたときは驚愕だった。
江戸のサムライたちにはどれほどの衝撃だっただろう。
1864年といえば、坂本龍馬が29歳のとき。龍馬も、江戸に帰った御一行が興奮して語る三角山や巨大首塚の話を伝え聞いたのかしらね~
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