VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

Canon が初サローネ at Triennale

2008年04月15日 | ミラノ・サローネ08
【NEOREAL】と題した展示を、市内のトリエンナーレ会場で行ったのはミラノ・サローネ初出展のCanon
明日のグランドオープンを前に他の出展者は設営が続くトリエンナーレ会場で、先駆けて行われたプレスレビューに伺った。
 会場設計はデザイナーの森ひかる。
今回のメイン、07年3月から始まった文化財の保護活動〔綴(つづり)プロジェクト〕の第一弾として完成した、国宝「松林図屏風」長谷川等伯筆など屏風・襖絵3点を展示。
 
カメラ「EOS」により撮影し大型プリンター「imagePROGRAF」で特性和紙に出力、金箔を施した襖や屏風。
このようにプリンターの性能が限りなく本物を表現できるというプレゼンテーションなのだが、これだけでは終わらない!

次の展示シーンには「SOMARTA」ブランドのファッションデザイナー廣川玉枝が創りあげた妖艶な空間があった。 
  
鮮明な写真の壁パネルや、レースの表情をリアルに再現した壁紙がプリンターの技術力を語る。サローネ向けに椅子も創作。

また更に奥のスペースに、建築家の石上純也が創作した紙製「paper chair」と同じデザインの鉄製の椅子が整然と並んでいる。
真っ白な空間に、同じドローイング模様が椅子にプリンター印刷されていて紙と鉄の見分けがつかない! 
  
会場でキャノンの総合デザインセンター酒井正明所長(左)と桐山登士樹プロデューサーにお話を伺った。

「キャノンのカメラはプロに評価され広がった。プリンターもまず高感度な世界のクリエイター達にプリント技術を評価してもらうのが狙い」(酒井氏)

「トリエンナーレ会場は登竜門的に絶好の場所である」と、レクサスのサローネ初出展も手掛けた桐山プロデューサーは、レクサスの過去の展示会場にも触れながらミラノにおける場の重要性を語ってくれた。



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