VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

電工のリフォーム戦略は‘定額’ポッキリ!

2009年08月05日 | 住宅業界
パナソニック電工が、リフォーム事業戦略についての発表会を東京@汐留で行った。
住建マーケティング本部長の井戸正弘取締役から「今後縮小する新築住宅マーケットから、非住宅とリフォームへ領域を拡大する」と。
    
第一四半期の売上は、前年比にすると80.6%だが、あえて08年第四四半期と比較し93.6%まで回復、と表現。利益改善を強調。

現在住建売上の35%を占めるリフォームを、50%に引き上げる為に‘おうち丸ごとリフォーム’を提案してゆく。

パナソニックグループが展開する「エコアイディア」を、リフォームでもアピール。
最新機器に買い換えることで、年間約20万円の電気代が節約できるという試算。
各家庭の節約額が試算できる、「おウチまるごと」シュミレーションをWeb上にも公開。

また、顧客のリフォームへの不安を解消する為に、施工工程もWebページで見せる。

組織としては、リフォームを専門に扱うリファイン店(約260社)を中心に、新築を手がけてきた「わが家、見なおし隊」(約2200店)と名付けられた工務店や、所謂まちのパナショップ店をリフォームパートナークラブ(約3900店)として運営してゆく。

そして本日のメイン、‘定額’パックのチラシ案。80万円・・100万円などと設定し
施工費・諸費用も全てその価格内で対応するしくみ。

月ごとに「孫が遊びにきたくなるリフォーム」などテーマを変え、定額価格と共にチラシでアピールしてゆく。

商品ではトイレ「アラウーノ」を機器だけでなくトイレ空間としてパッケージ化したり

調湿効果の高い壁材「さらっとイーパネル」を開発し、リフォーム提案のきっかけ作りにして行くようだ。(WBC取材に応える井戸氏)

他社のリフォーム定額制は㎡単価などが多いが、総額を定額でポッキリにするという大胆な設計は
設備機器の入れ替えリフォームが中心になる電工ならではの企画。少々のコスト増減は平均で処理できる範囲という決断。
という事は、定額分かからなくても取られるケースが半分あるって事?と、穿った見方をしてはいけません・・・
某TV番組の「デザイン料は含まず」みたいな事は無いわけで、まずは分かりやすさを全面に出し拡販していく事になるようだ。


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