VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

ダイワラクダ工業のリノベーション事業

2008年12月05日 | 住宅業界
大和ハウスグループの内装インテリア事業を行うダイワラクダ工業
大阪の千里ニュータウン界隈にある築26年の某大規模マンションで、リノベーション事業の物件を公開しており
船津会長自らご案内頂く事になった。(当住戸の販売価格3580万円、売主ダイワラクダ工業)

[Before]は74.39㎡の典型的な3LDK間取り。『DoMa(土間)』と名付けられたリノベーションルームは
マンションの既成概念を越えた、玄関まわり! 全開放の土間空間は珪藻土も使って風合いを出している。
  
設計はアトリエKUU(熊沢信生)とのコラボレーション。 土間にある窓際のPCスペースが憎い!
ターゲットは築26年のマンションに多い、夫婦2人だけのアクティブ・アダルト。

土間からつながる和室に、にじり口があって茶室の趣きを演出。 大人の琴線に触れるデザインだ。
 照明提案にも力を入れている

大き目のダイニングセットは質の高い木製だが、ナチュラル系白木なので白のキッチンと共に若々しく清潔な雰囲気に。
 ダイニングの隣に和室 

四角いBOXの囲みは、近藤典子とコラボの収納システム。上部を空けて照明、空間に広がりが出る。
 
このプランの提案は、‘夫婦の語らいはリビングでなく寝室’という事で
広い寝室に、2ベッドとリラックスチェアーのセットを置いている。夜は夜景を眺めてゆっくりと・・
   
大胆だったのは、バス・パウダールーム。ホテルライクな洗面スペースに、何とシースルーのバスルーム!?
竹のスクリーンの先にはキッチンが・・・でも、入る時はブラインドを下ろします。
ガラス張りのおかげで、広間はバルコニーから玄関までキッチンも通って太陽の光が入ってくる仕掛け。

流石、建築家のデザイン!と唸らされたが、もっと感心したのは営業戦略。
企業秘密なので詳しくは書けないが、大手住宅会社らしい戦略に納得させられた。

現在、リノベーションはじめリフォーム事業が各社の伸ばすべき事業と注力されてるが
自社の戸建オーナーが主になっており、他社の物件やマンションには保証などの問題もあって中々踏み入れられない大手も多い。
そんな中今回の物件は、一歩踏み込んだ事業展開として興味深く見せてもらった。


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