迦羅求羅虫

小さな寺の日々の出来事

梅雨明け

2013-08-04 09:30:40 | つれづれ
ようやく東北の梅雨が明け、今日は朝から日差しがもどってきた。

八月に入り、各地で夏の祭りや行事が始まっている。

昨夜は、小名浜の花火大会。

行き帰りの混雑がイヤで、もう何年も見たことがないけれど、

さぞ人出も多かったことだろう。


札幌の次男家族が帰ってきているので

家の中がすごいことになっている。

四六時中誰か子どもが泣いている。

幸せなにぎやかさ。



フクイチの汚染水洩れがどうにも止まらなくなっているらしい。

2、3日前の夕方のテレビで、人足の途絶えたビーチということで

先だって海開きのニュースが流れて復興をアピールしたばかりの

いわき市北部の四倉海水浴場を取り上げていた。

海開きをした直後の(選挙直後の)、東電が発表した海への汚染水洩れ。

心穏やかでなかったのは漁業関係者ばかりではないはず。

番組では、四倉だけでなくいわき市南端にある勿来海水浴場でも

風評被害で海水浴客が激減したと報じていた。

確かに、その懸念も理解できるのだけれど、

正直人々が海に足を運ばなかったのはそれだけではないと思う。


あれ以来ずっと、天気が悪くて寒かった!

とっても海に入れる気温じゃないです。

まあ、番組ではどうしたって風評被害を言わなくてはいけないので

そんなことには一言も触れなかったけど。


ちなみに春頃だったか、四倉海水浴場近くの道の駅につくりんを連れて行った時、

持参した線量計で海岸の空間線量を測ったら

そのときは0.04マイクロシーベルトだった。

意外に低かったので(むしろわが家よりはるかに)びっくりしたものだ。

そういう意味では海岸線はどこも、震災前とほとんど変わらないのではないだろうか。


とはいえ、人の心に根ざした不安感がそれだけで払拭できるはずもない。

磐城七浜とうたわれた美しい海岸線は、津波によって姿かたちも大きく変わった。

ビーチに人が溢れ、海の家で憩いの時を過ごした昔日を思うと胸が痛む。