四国の空と海へ

1997.5/3から 四国八十八ヶ所霊場 を巡拝させて頂いた事が
第二の人生のスタ-トに成った。

第八十八番 大窪寺へと (1)

2006-06-02 18:16:04 | 鳥達
AM10.10 スタート
さあ、愈々「結願」に向けて、大窪寺さんえ行くんだ。
古い町並みを、ゆっくりと歩く・・・道も、段々と緩やかな登り坂に
成って来た。
鶯・郭公の鳴き声が、耳に心地良い。

AM.11.10 休憩
前山ダム 一キロ位手前で、足に太陽と空気を・・・今日は、いつに無く
風があり助かる・・・鶯の鳴き声頻り・・・。
田圃の稲の株が、大きく成っている。
町の方では、未だ田植えをしていたのに・・。

近くで急に、郭公の鳴き声!!!  見ると、電線の上で鳴いている・・・
郭公は、人に姿を見せないと聞いていたが、生まれて初めて見た!!!。
鳴き声から、想像した大きさより小さかった。
そして、私の存在に気がつき・・・鳴くのを止めて「ぎゃ~ギャ~」と
鳴きながら、森の中に消えた。
郭公の鳴き声と、今の想像も出来ない鳴き声に、驚いた。

以前、内の次男坊が、小学生の頃「野鳥の会」に入っていて、鳥には「囀り」
と「地声」が、あるんだよと、教えられた事を思い出した。
貴重な体験であった。

AM11.20 スタート
ゆっくりと、登り坂を・・・一歩一歩と、進む。
前山ダムに到着した。 そんなに、大きなダムではない・・水量が少ない。
ダムの近くに、売店が在りますと聞いて来たが、それらしき店は、クローズ
されていた。
道成に車道を行かず、左へ・・・ダムの堤防?を、歩く。
そこを過ぎると、本格的な遍路道に入った。

人家も無くなるも・・・時々、こんな所にと思う山の中に、人家が在る。
何をして、生活費を稼いでいるんだろう?

流れる小川は、清流・・・小魚が泳いでいる。
遍路道は、木々に被われていて、日陰が多く、登り道でも助かる。

AM12.15 休憩
譲波(ゆずりは)村に、 休憩所が在った。
町から歩いて来て、丁度昼時の場所に「休み所」・・・ありがたい。
多分、歩き遍路のために、設置して頂いた物と思い、感謝・・・合掌。
昼食は、ハム・プラム二個・ピーナツ・水だけ・・・仕方なし。
風があり、湿度少なく助かる・・・足に太陽と空気を・・・。

近くの稲田で、雑草取りをして居た農夫が、昼食のためか仕事を切り上げて
前を通る・・・足が、ご不自由で杖を突きながら・・・ご挨拶をした。
表情は明るかった。
こんな山の中で、良くぞ生活をしている・・・と、思う。
昔から、そこに家族が居た・動けない「しがらみが」あるんだろうな~。
この山合を抜ける間、一人の若者の姿も見えなかった。

PM12.35 スタート
呼吸が乱れる程でもない、登り坂が続く・・・。
棚田が続く・・・田圃の横に、石灯籠と満開の菖蒲・・・一幅の絵であった。

急な登り坂が、曲がりくねり・・・繰り返す/ / /・・・。
涼しそうな、緑色の苔の上に「青大蒋」 長々と横たわる・・・。
コラッ 人に見られない所に行け~・・・ジッと動かず。
目と目が会う・・・早く行け~・・・と、言いながら「サヨナラ」した。
登る・・登るの、坂道が続く・・・と、凄い登り坂に成る。/////
日陰は無くなり、太陽ギラギラ・・・暑い・・汗・・・噴出す・・呼吸が苦しい
    
一・二歩・歩いて・・休むを、繰り返す・・・・・。

呼吸を整えて居ると、一人の男性(五十歳代?)が、登って来て一緒に休む。
どこか、体に悪い所があるのか・・・顔色が悪い・・暫く話をした・・・。
高知から来ました・・癌に・・・侵されています・・絶句・言葉が出なかった。
彼・・お先にと、スタート。
私も・暫くしてから・・スタート。
凄い登り坂だ・・・今までに、これだけ長く続く、急勾配の登り坂は無かった。
汗・汗・汗・・・・・先にスタートした男性、腰を下ろして休み中。
凄い坂道ですネ~と、言い合いの・・・挨拶。
今度は、私が・・お先にとスタート。

そして・・今度は・・坂落とし!!!!! 急な下り坂に「膝が笑った」・・・。
がくがく・・・でも、大丈夫だ~。
そして、今度は・・・又、急な登り坂/////そして、坂落とし・・・・・と、
続く・・・汗まみれ・・・何度繰り返したか・・・こんなドラマが待って居る
とは、思いもしなかった。

そして・・・登り・・逆落とし・・登り・・・半端では無い・・・。
特に、山頂に近い所の、登り坂は・・・一歩足を踏み外したら・・・あの世の
場所が、何箇所か在った。
崖から下を覗くと、一瞬・・・鳥肌が立った!!!!!。

女体山(772M)の、山頂には慎重な足運びで・・・達した!!!!!。

その時、ベートーベンの運命「歓喜の歌」が、軽やかに流れた・・口ずさんだ。
   
後は、下るだけだ・・・と、左に曲がる所を、真直ぐに降りた。
広い道に、降り立った・・・。
少し歩いて・・・下の、谷底を見ても・・・大窪寺さんらしき建物は見えない?
暫く休んで居たが、先程の男性が、一向に来ない???

道を間違えたんだ、と・結論を出す間・・・頭の中は、凄い速さで回転した。
見えている、谷底の方向で無い方に行けば、大窪寺さんへの道が在るはずだ。

あった!!! 大窪寺さんへの「標札」・・・・・、良かった~。
大師のお導きに、南無大師遍照金剛・・・合掌。









































































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1 コメント

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ご無沙汰しております (ふうせんかずら)
2006-06-02 18:52:37
久し振りにお目にかかりに伺いました。

わ、いよいよ結願間近までいらっしゃったのですね。

頭が下がります。



その後はお元気にご活躍ですか?

5月の気候はまるで梅雨空でした。

少々体を壊しましたが無事に日を過ごしております。

またお便りいたします。
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