千本松牧場の思い出 （10） 握手

皆さんは、休憩時間を楽しんだ後、帰りのバスに乗り込んだ。
　そこで幹事から、二日間の　MG　の成績発表があった。
参加者１３人１～３位はハンデの多い人が並んだ。
因みに、HC30の人が成績が良く上位に並んだ。　
１３人中１０人まで何らかの賞に入った。　　　
Sは１１位の当日賞、私は最下位（HC5）で有った。
しかし-15で名誉あるべスグロ賞を頂いた！！！。（３年連続に成る）
成績発表の間、バスの中は拍手と歓声・・、賞金と賞品が配られた。
賞に該当しなかった、お三人さんはガッカリ運が無かった・・・。
昨夜の寝不足と、今日のMGの疲れで皆さん後は寝るだけ・・・。
バスの中では、中々寝付けない筈の私も良く眠れた。
O市に入って間もなく、私と仲間２人が降りる場所に来た。

皆さんに、二日間のお礼を述べて出口へ・・・。
出口近くに、Sは寝ていたので軽く肩を叩くと目を覚ました。

お～と言って、私は手を出した・・　Sはなんの躊躇いも無く手を出した。

それは　堅い握手　であった。　Sはありがとな～～～と言った。
目もそう言っていた。　　

バスに乗っている皆さん、手を振ってのサヨナラ・・・嬉しかった。
　　　　
そこから家まで７分歩きながら　ふッと　Sの両親の写真を思い出した。
Sの家に、８年前お邪魔した折２階に案内されて、仏壇の上に飾って有る
セピア色に成った写真を見せ　父と母　だと言った。
明治生まれの方・・・お二人さんとも着物姿であった。
焼香をさせて頂く・・・。　合掌

　後味の悪い旅が・・・ほろ苦い旅に成ったな～～と頬が緩んだ。　　　　　　　　　　

　Sとの付き合いは、当分続きそうである。