大きな赤い果実をつけるマンリョウは、果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物として親しまれています。大実の‘宝船’が作出されたこと
によって、鉢植えとしても広く流通するようになりました。江戸時代から実色が違ったり、葉に斑が入ったり縮れたりするものなど園芸化が進
んだ古典園芸植物です。その後、明治に多くの品種が作出され、また昭和初期にも流行しました。マンリョウ(万両)と、センリョウ(千両)
と呼ばれ、どちらも果実を観賞するために、同じ仲間と思われがちですが、マンリョウはサクラソウ科、センリョウはセンリョウ科でまったく
違った種類です。
(皇居東御苑 :東京都千代田区 2019.02.07 撮影)