手児奈霊堂、弘法寺から里見公園へ
国府台と国分の台地間に深く入り込んだ古くからの沼があり、これを国分沼といいましたが、この沼にはじゅん菜がたくさん生えていたこと
から、じゅん菜池と呼ばれるようになりました。昔は近隣の農家の人々が、じゅん菜を摘んで出荷したこともありましたが、昭和の初期に沼が
何度も干上がり、ついにじゅん菜は絶滅してしまいました。
戦後、沼は田んぼに変わりましたが、地元の人々から昔のようなじゅん菜池を復元してほしいとの要望を受け、 1979年(昭和54年)に現在
のじゅん菜池緑地へと整備されました。
里見公園は下総台地の西端、江戸川に面した台地上にあり、このあたりは国府台と呼ばれ、ここに下総国府が置かれ、下総国の政治や
文化の中心でした。
1958年(昭和33年)、市川市はこの由緒ある古戦場を記念するために、一般の人々の憩いの場として里見公園を開設しました。
(千葉県市川市 : 2009.10.20 撮影)