私達には今目の前に迫った課題がある。
娘の卒園式である。
先日の保育園最後のお遊戯会には体調不良で参加できなかった。
それについては娘も彼も無論私も大変傷ついた。(
依存)
もちろん彼を責めるわけにはいかないことも充分わかってはいる…。
一緒に行った心療内科の受診の際も、できれば一緒に出席したいと
話すと先生もそうできるように…と考慮して薬の調整をして下さった。
そしてそれが彼にとって大きな自信になるだろうからと言われた。
もちろん、調整したといっても彼の体調がよくなったわけではないが…。
昨日帰ると「1日寝ていた…」という。
帰宅後、彼と話をしてから冷蔵庫をあけ夕飯の支度にかかる。
…?
ビールが減っている!
お義父さんに聞くと知らないという。
やっぱり実家で飲んでいたからだろう2缶減っている。
あわてて二階に駆け上がり
「ビール飲んだの?」と強い口調で問いただす。
「眠れなくて…飲んだ」と言う。
「それじゃ~前と一緒じゃない。
酒に逃げているだけじゃん!」
「酒飲むくらいだったら、薬増やしてもらうから
これから先生とこ行くよ!」というと
「じゃ~もう飲まない」と背中を向ける。
彼は1度だけ開放病棟に入院している。
その時の理由がうつ状態であることと、アルコールの乱用である。
会社に行くのが辛いからと近くのコンビニでアルコールを飲んでから
出勤したのだ。
無論、飲酒運転だ。
車から出てきた空き缶を突きつけ、
「何これ?どういうつもりなんっ!」と問いただした。
それから心療内科に行き、あれよあれよと言う間に入院が決定した。
これにはへこたれた。
本人は直るんだったら、全然かまわないというが私がダメだった。
とうとうこんなところまできてしまった…と毎日泣いていた。
そして入院することを彼の当時の会社に伝え、解雇通知をつげられた
のも私だった…。
しかし、そんな入院中彼は外出許可が出ると近くのコンビニの店先で
ビールを飲んでいたらしい…。
それを聞いたときのの絶望感といったら…。
いっそ、本気で縁切ってやろうかと考えた。
退院後も飲むことを止められず、帰ると空き缶を転がして
寝呆ける彼を見て何度キレそうになったことか…。
そしてその私の神経を逆撫でしたのは、
「お父さんには何も言えないから…」という義父の言葉だった。
未だにお義父さんは飲むことに関して彼に何も言わない。
私もそれを期待しない。
だから私が言うしかないのだ。
薬にはアルコールを飲むことを控えるように書いてるものもある。
まして感情の不安定な人間が、アルコールを飲んでより不安定に
なることは充分予想がつく。
大きな課題があること自体が彼にプレッシャーになって、
それから逃げたいがための酒なのか、単に辛さから逃げるための酒なのか。
しかし、この課題は酒に逃げているような精神状態では到底クリア
できないのではないか…。
また娘を悲しませる結果になるのかもしれない…。