私自身の累積した疲れに加え、大震災でのメンタルの変調などを
考えて連休にまた実家に帰ってきた。
私と娘は私の実家へ、彼とお義父さんは彼の実家へ…。
実家で何かをしなければならないという状態から開放されると
いつもはおざなりにしてしまう娘の相手が少しできる。
大震災で家族、特に子供を失った母親も多いことを思うと
ギューっとほほを寄せ合いながら、その暖かさに涙が出てしまう。
「○○はママよりも絶対長生きしてね…」
そう願ってもかなわないことなどは考えたくない。
連休明けの火曜日に彼とお義父さんが帰ってきた。
ここ数日、薬の総量は変わらないが就寝前に飲んでいた抗鬱剤
(デプロメール)を毎食後に移した彼は朝とても調子が悪い。
実家でも布団から起き上がれない生活をしていた。
私の目が届かないせいか、昼からビールを飲んでいたせいも
あるかもしれないが…。
なんかと夕食を一緒に終えた後、早々に薬を飲んで寝てしまった。
娘が手伝って実家で作ったおはぎも何とかせがまれて1つ食べた。
お風呂をあがり、娘と寝室に行くと私達に背を向け彼が寝息を
立てている。
薬のお陰で夜寝れるだけでもまだいいほうだろう。
すると、娘が
「パパお風呂に入れないけど、暖かくて気持ちい~」
と、ぺたりと彼の背中にふっつきそのまま寝てしまった。
いつもは私にぺったりなくせに…。
天の配剤だと思った。
余裕がなく、娘を怒鳴ってばかりいる私。
そして病気で思うにまかせない彼。
そんな二人だからこそ、こんなに出来た娘が遣わされたのだと
思った。
私だけだったら、とっくに投げ出していたかもしれない。
今家族でいられるのは娘のお陰だ。
私は心から確信した。