「勧進帳」
出演:市川團十郎 中村歌右衛門 中村富十郎 初世尾上辰之助 中村福助(現・梅玉) 三世河原崎権十郎 二世尾上松緑
1985年(全4話)
81分
カラー
現在建替え中の歌舞伎座にて、昭和60年4月から三か月に渡って行われた『十二代目市川團十郎襲名披露』の舞台より「勧進帳」をお届けする。十一代目以来「團十郎」という大名跡が約20年ぶりに復活するとあって、大きな話題を呼び歌舞伎界の一大イベントとなった。弁慶に團十郎、義経に歌右衛門、富樫に二世松緑というまたとない大顔合わせの名舞台が甦る。 (1985年/昭和60年5月・歌舞伎座)
高麗屋さんの弁慶は、実在弁慶に見えるが、本家本元の弁慶はアニメのようで、それはそれで魅力的。
摺り足の部分はスケートのよう!に滑って移動されていた…………。(笑み)
中村歌右衛門さんの冨樫が気品漂い、とても魅力的だった。
「極付幡随長兵衛」
出演:中村吉右衛門 片岡仁左衛門 中村芝翫
2009年(全3話)
96分
カラー
出演:中村吉右衛門、片岡仁左衛門、中村歌昇、中村福助、市川染五郎、尾上松緑、中村松江、市川男女蔵、坂東亀寿、中村亀鶴、中村種太郎、中村玉太郎、中村児太郎、澤村由次郎、市村家橘、大谷友右衛門、中村歌六、中村東蔵、中村梅玉、中村芝翫 町奴と旗本奴の姿を生き生きと描いた黙阿弥の名作。 江戸村山座の舞台。芝居が佳境にさしかかるところ、旗本奴の水野十郎左衛門の家来が騒ぐので、町奴の幡随院長兵衛がこれを打ち据える。一触即発となる水野の白柄組と長兵衛の子分たちだが、長兵衛がその場を収める。後日、長兵衛は水野邸の宴に招かれるが、子分たちは何かの策略だと言って行く手を阻む。しかし女房や息子に別れを告げ、長兵衛はひとり水野のもとへ向かうのだった。吉右衛門の幡随院長兵衛、仁左衛門の水野十郎左衛門、梅玉の唐犬権兵衛、芝翫の女房お時ほかの出演で歌舞伎座さよなら公演から。 (2009年/平成21年6月・歌舞伎座)
最近続けざまに何度か見ている「極付幡随長兵衛」
台詞を結構覚えてきたよ。
この芝居、何度見てもいいな。
「鎌倉三代記~絹川村閑居の場」
出演:中村雀右衛門 中村梅玉 坂東彦三郎 中村松江(現・中村魁春) 中村歌江 澤村鐵之助 中村又五郎 松本幸四郎
1999年
89分
カラー
「近江源氏先陣館」の続編にあたり、時代設定は鎌倉時代ですが大坂夏の陣を暗示している時代物です。佐々木高綱(真田幸村)や和田兵衛(後藤又兵衛)等、大坂方の武士の活躍を中心に描かれており、時姫は敵味方となってしまった許嫁と、父の間で板ばさみになる悲劇の姫です。雪姫(金閣寺)・八重垣姫(廿四孝)と並ぶ難しい姫役「三姫」の一つになっている時姫を雀右衛門が演じ、安達藤三郎実は佐々木高綱に幸四郎、時姫の許嫁三浦之助義村に梅玉、母長門に又五郎ほかの顔ぶれでご覧ください。 (1999年/平成11年6月・歌舞伎座)
佐々木高綱の早変わり!!思わず声が出る。
「かっこいい~~。」
家で見る醍醐味。
「鷺娘」
出演:坂東玉三郎
2009年
歌舞伎座
31分
カラー
白銀の世界に美しく舞う鷺の精。しなやかで美しい風姿と玉三郎の芸術性が余すところなく表現された一幕。 幕が開き舞台が明らむと、玉三郎独特の幻想美に溢れた世界が繰り広げられ、長唄の名曲にのせて鷺の精が美しく舞う。衣裳が一瞬にして変わる視覚的な見せ場など華やかな演出が続き、クライマックスの責めに苛まれる場面では、絶え間なく降りしきる雪の美しさと、美しい娘が苦しみで息絶え絶えになってゆく姿とが絡み合い美の極致が表現される。 (2009年/平成21年1月・歌舞伎座)
玉三郎さんの「鷺娘」は舞台でも何度も楽しませてただいているよ。
二年ばかり前七之助さんの「鷺娘」を見て、透き通るような美しさに息を飲んだことを覚えている。
七之助さんの「鷺娘」は死にゆく悲しみや切なさを見事にあらわされていた。
今回テレビで玉三郎さんの「鷺娘」を見て、死の責め苦に直面した迫力ある堪え難き苦痛と、美しさに圧倒された。
自分では瞬きさえ惜しんで画面を眺めていた。