1982年8月28日 三越事件: 三越本店「古代ペルシア秘宝展」出展物の大半が贋作と判明。エスファハーンでは…
1982年8月28日
三越事件: 三越本店で開かれていた「古代ペルシア秘宝展」の出展物の大半が贋作であることが判明。
この騒動が岡田茂社長の解任に発展する。
古代ペルシャ秘宝展事件とは、昭和57(1982)年、東京日本橋の三越で「古代ペルシャ秘宝展」が開かれ、47点が出品された。
開幕直後から、研究者や古美術商により、「ほとんどが贋作である」という非難の声が上がる。
展覧会の実質上の主催者である国際美術社長は、7点については、米国の鑑定機関 「アメリカン・アカデミー」の鑑定証があり、他のものについても、本物であると主張。
それに対し、研究者や古美術商から、図像的な誤りをはじめ、個々の作品に対して、具体的な疑問点が提示される。
入手ルートが、解明されていく中で、イラン人古美術商と、日本の古美術商が捜査線上に上る。
6点については、古美術商の依頼により、日本の工房で、作られた事も判明。
展示品47点の大半が、偽物だったと判る。
中には、2億円の売値が、付いた品も有ったもよう。
ロウで原形を作成してゴムで鋳型をつくり、それに高熱の銀を流し込んで成形され、一つの型から最高10個を制作したケースもあった。
本人たちは真作として売買されないように申し込んだ。
古美術商側に断られ、またより本物らしく見せるために古美術商側で細工がなされた。
関った古美術商は国際武術(渡邊力社長)で企画から品揃えまで全て行った。
展覧会開催前から渡邊はほぼ全てがニセモノであること知っていたとのこと。
最初に贋作と指摘した、田辺勝彦(古代オリエント博物館)はそれまでにも 奈良博の偽ガンダーラ佛を指摘。
三越と国際美術(古美術商)は作品の出所来歴を発表せず、謎のまま。
三越岡田茂と謎の女帝 竹久みちとのスキャンダルが報道され、岡田社長と渡邊力社長(国際美術)との長年にわたる親密な関係が暴露される。
三越の完全な敗北となる。
新聞報道のお陰で被害はなかったのは救い。
エスファハーンのバザールには美術商がある。
その店にはぜいぜい高くても数万円で手に入るペルシャの美しい陶器や青銅器作品が置かれている。
日本人の中にはそこの店の美術品が本物だと信じて病まない方もおられるが、店主は大笑い。
「これはオリジナルではない。限りなく本物に近い、たいそう美しい復元品ですよ。う~ん!とっても美しい!」と…。
美術商は初めは古美術商のように見えた。
しかし、私が訪れた四年の年月の経過を見ても、美しい復元品はあっという間に数を減らした。
おそらく美しい美術品を、観光客は手頃な価格で土産品として購入したのだろう。
今現在は復元品に変わり、現在のイランの油絵などが店内に飾られ、売られている。
店内片隅には売れ残った復元品のいくつかは残っているのかもとほくそ笑む。
しかし、どうしてこのような限りなく本物に見える復元品が堂々とエスファハーンのバザールで売られていたのか…
おそらく、博物館などでは盗難や災害に供えて、上のような復元品を本物として展示されている場合もあるのではないかと考えるが、あくまでも推測範囲内のこと。
イランの博物館には たいそう時代を経た美しい美術品が多く残り、それが本物偽物にかかわらず、ため息がでるほど見入ってしまう。
秋。
わたくし自身にイラン懐古の気持ちが高鳴り、ふとそんなことを思ってみた。
ここのところ我が家では材料を取り寄せ、ペルシャ料理を作る機会が増えている。
ただいまをもって、この記事は保留にいたします。
したがって、みなさまにはご覧いただけない状態にいたします。
悪しからずご了承ください。
2019年1月23日午後11時25分 保留(下書き)処理
1982年8月28日 三越事件: 三越本店「古代ペルシア秘宝展」出展物の大半が贋作と判明。エスファハーンでは…
1982年8月28日
三越事件: 三越本店で開かれていた「古代ペルシア秘宝展」の出展物の大半が贋作であることが判明。
この騒動が岡田茂社長の解任に発展する。
古代ペルシャ秘宝展事件とは、昭和57(1982)年、東京日本橋の三越で「古代ペルシャ秘宝展」が開かれ、47点が出品された。
開幕直後から、研究者や古美術商により、「ほとんどが贋作である」という非難の声が上がる。
展覧会の実質上の主催者である国際美術社長は、7点については、米国の鑑定機関 「アメリカン・アカデミー」の鑑定証があり、他のものについても、本物であると主張。
それに対し、研究者や古美術商から、図像的な誤りをはじめ、個々の作品に対して、具体的な疑問点が提示される。
入手ルートが、解明されていく中で、イラン人古美術商と、日本の古美術商が捜査線上に上る。
6点については、古美術商の依頼により、日本の工房で、作られた事も判明。
展示品47点の大半が、偽物だったと判る。
中には、2億円の売値が、付いた品も有ったもよう。
ロウで原形を作成してゴムで鋳型をつくり、それに高熱の銀を流し込んで成形され、一つの型から最高10個を制作したケースもあった。
本人たちは真作として売買されないように申し込んだ。
古美術商側に断られ、またより本物らしく見せるために古美術商側で細工がなされた。
関った古美術商は国際武術(渡邊力社長)で企画から品揃えまで全て行った。
展覧会開催前から渡邊はほぼ全てがニセモノであること知っていたとのこと。
最初に贋作と指摘した、田辺勝彦(古代オリエント博物館)はそれまでにも 奈良博の偽ガンダーラ佛を指摘。
三越と国際美術(古美術商)は作品の出所来歴を発表せず、謎のまま。
三越岡田茂と謎の女帝 竹久みちとのスキャンダルが報道され、岡田社長と渡邊力社長(国際美術)との長年にわたる親密な関係が暴露される。
三越の完全な敗北となる。
新聞報道のお陰で被害はなかったのは救い。
エスファハーンのバザールには美術商がある。
その店にはぜいぜい高くても数万円で手に入るペルシャの美しい陶器や青銅器作品が置かれている。
日本人の中にはそこの店の美術品が本物だと信じて病まない方もおられるが、店主は大笑い。
「これはオリジナルではない。限りなく本物に近い、たいそう美しい復元品ですよ。う~ん!とっても美しい!」と…。
美術商は初めは古美術商のように見えた。
しかし、私が訪れた四年の年月の経過を見ても、美しい復元品はあっという間に数を減らした。
おそらく美しい美術品を、観光客は手頃な価格で土産品として購入したのだろう。
今現在は復元品に変わり、現在のイランの油絵などが店内に飾られ、売られている。
店内片隅には売れ残った復元品のいくつかは残っているのかもとほくそ笑む。
しかし、どうしてこのような限りなく本物に見える復元品が堂々とエスファハーンのバザールで売られていたのか…
おそらく、博物館などでは盗難や災害に供えて、上のような復元品を本物として展示されている場合もあるのではないかと考えるが、あくまでも推測範囲内のこと。
イランの博物館には たいそう時代を経た美しい美術品が多く残り、それが本物偽物にかかわらず、ため息がでるほど見入ってしまう。
秋。
イラン懐古の気持ちが高鳴り、符とそんなことを思ってみた。
ここのところ我が家では材料を取り寄せ、ペルシャ料理を作る機会が増えている。