うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

諸師こぞりて走りませり

2005年12月20日 | 語る!
もうすぐ、クリスマス。
私の中でクリスマスは、父がパチンコの景品のチョコレートを枕元に置いてくれる日でしかなく、ホテルでディナーとか、ヒカリ物とか、はたまた、煙突からくるサンタさんに靴下をつるすとかの日ではない。ずいぶん、日陰を歩いてきたものである。できれば私も、そんなかわいらしい、メリークリスマス なんてのも憧れではあるが、まあ、それは向き不向きというのもあり、仕方あるまい。
欧米ではクリスマスツリーを飾り付け、贈り物を交換する。また、家や並木に明かりをつける。最近は、我が家の回りでも、イルミネーションの家が増えてきた。
そんな賑々しい家の飾りを見ながら、ふと考えた。
欧米って、「祭り」を飾り立てる、「プラス」の文化なのかなっと。
私は、個人的に、大晦日とか、元旦とかが好きだ。
町中の人が、窓を拭き、障子を張り替え、水周りを磨き、家を掃き清める。
我くにびとは、余分なものを削り、要らぬものを捨てる、「マイナス」によって、新年を「祭る」
新しき年を迎えるという「祭り」は、神聖で、清めることによりなされる。
元日の朝は、すべての玄関が新しいとしにふさわしく、清められている。町中が、冷たい風の中で、過剰な飾りをつけることなく、新しく立っている。ここから、もう一度始めてよいのだという気持ちになれる。
だから、私はちょっと、クリスマスが苦手だ。
コメント (14)
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