お彼岸なので初めて訪れてみました。『刑事コロンボ』のファンというのも理由の一つ。
<専光寺・小池家の墓>
「逆転の構図」でのひとコマ、救済院で聞き込みのつもりがコロンボのみすぼらしい外見からホームレスに勘違いされて食事や服を恵まれるエピソードがありましたね(初見は爆笑ものでした ^^)。
だけど結構好きなのが「溶ける糸」で見せた怒れるコロンボの姿です。通に言わせると『二枚のドガの絵』や『別れのワイン』が傑作なのでしょうが、未必の故意で殺人が行われる可能性が極めて高い状況の下、毅然と容疑者に挑戦状を叩きつける姿は圧巻でした・・・。
なんてついつい熱を帯びて、墓前で話し掛けてみました(苦笑)。
打ち明けますと散々探して見つからずにギブアップ( >Д<;)。玄関のブザーを押して(訪問時は住職が不在のため)奥様に案内していただきました。その節は、ありがとうございました。
ファンの一人としてお墓参りが出来て感無量でした。
小池朝雄さんは皆さんもご存知の通り、『特捜最前線』の傑作エピソードのひとつ#211「自供・檻の中の野獣!」で熱演されていました。
#211「自供・檻の中の野獣!」より 小池朝雄さん 映像の著作権は東映に所属します。
口の利けない少年にだけ手を出す卑劣かつ凶暴な男・杉森(演・小池朝雄さん)。
塙脚本なので橘、紅林や叶も吉野までもが振り回される中、船村はじっと堪えながら杉森の弱点に目を光らせる。
程なく突破口があるのに気がつく(船村得意のお約束とも言えますが)
杉森の父を浜松の施設に訪ねるシーン。
生い立ちから杉森の犯行動機ならびに少年期に犯した罪まで容赦なくえぐり出す船村。
兄ばかり可愛がると妬んで、口の聞けない兄を閉じ込めた挙句に死なせた忌まわしい事件。しかも憎んでいた父が息子の罪を被って服役した心の負い目。以後虚勢を張って、尚且つ犯行を重ねてきた憐れな男。
(ピアノBGMが臨場感を出す中での杉森のセリフ)
「助けてよ。助けてくれよ。どうすりゃいいんだょ。」
「兄ちゃん。とうちゃーん!」
(叶)
「おやっさん。勝ったんですね。勝ちましたね!」
KYお馬鹿さん丸出しの叶・・・。「殺意が配達された朝!」の頃にはちゃんと成長するんでイイけどね。
『橘警部・父と子の十字架』でケンジ君(橘の次男)と橋の上で会話するシーンなんて成長過多?
虚無感に包まれる杉森。
「六本木ラストダンス!」のような展開になるんだろうな~と薄々は分っていましたが、杉森は自殺してしまう。
イタリア映画『道』の力業師ザンパノよろしく普段虚勢を張ってる者ほど何かの拍子に精神的支柱を失うと脆くも崩れる様に相通じるものがあります。そう考えると小池氏ははまり役です。
独白する船村 夜風に吹かれて一枚の調書がめくれる憎い演出。
「私もヤツと同じなんだぁ。弱いもんだけをイジメてんだ。」
勝つと思うな。思えば負けよ♪が脳裏を掠めますが、船村なら予見出来たはず・・・。でも万一それが出来てもどうしようもない不条理感いっぱいのエピソード。刑事生活のスタートからして冤罪だった船村。結構ポカをしでかすのを知ったのは再放送視聴時なので初見時は単純に「オヤジさんでさえもしくじる事があるんなぁ~」と感嘆したもんです。
船村すら且つ此の困み(くるしみ)を免るる能わず、いわんや叶をや(漢文調)。(*≧∀≦*)
(おまけ)
ついでなので帰り道に『あばれはっちゃく』シリーズの舞台に立ち寄ってみました。
<世田谷区・粕谷>
言わずと知れた桜間長太郎の実家の美容院&ひとみちゃんの実家の病院のロケ地ですね。
現地に立つと劇中とは異なり、「意外に狭い道だったんだな~」と実感。
もちろんランドセル無しで演者目線を追ってみた感想です(n‘∀‘)η。
<専光寺・小池家の墓>
「逆転の構図」でのひとコマ、救済院で聞き込みのつもりがコロンボのみすぼらしい外見からホームレスに勘違いされて食事や服を恵まれるエピソードがありましたね(初見は爆笑ものでした ^^)。
だけど結構好きなのが「溶ける糸」で見せた怒れるコロンボの姿です。通に言わせると『二枚のドガの絵』や『別れのワイン』が傑作なのでしょうが、未必の故意で殺人が行われる可能性が極めて高い状況の下、毅然と容疑者に挑戦状を叩きつける姿は圧巻でした・・・。
なんてついつい熱を帯びて、墓前で話し掛けてみました(苦笑)。
打ち明けますと散々探して見つからずにギブアップ( >Д<;)。玄関のブザーを押して(訪問時は住職が不在のため)奥様に案内していただきました。その節は、ありがとうございました。
ファンの一人としてお墓参りが出来て感無量でした。
小池朝雄さんは皆さんもご存知の通り、『特捜最前線』の傑作エピソードのひとつ#211「自供・檻の中の野獣!」で熱演されていました。
#211「自供・檻の中の野獣!」より 小池朝雄さん 映像の著作権は東映に所属します。
口の利けない少年にだけ手を出す卑劣かつ凶暴な男・杉森(演・小池朝雄さん)。
塙脚本なので橘、紅林や叶も吉野までもが振り回される中、船村はじっと堪えながら杉森の弱点に目を光らせる。
程なく突破口があるのに気がつく(船村得意のお約束とも言えますが)
杉森の父を浜松の施設に訪ねるシーン。
生い立ちから杉森の犯行動機ならびに少年期に犯した罪まで容赦なくえぐり出す船村。
兄ばかり可愛がると妬んで、口の聞けない兄を閉じ込めた挙句に死なせた忌まわしい事件。しかも憎んでいた父が息子の罪を被って服役した心の負い目。以後虚勢を張って、尚且つ犯行を重ねてきた憐れな男。
(ピアノBGMが臨場感を出す中での杉森のセリフ)
「助けてよ。助けてくれよ。どうすりゃいいんだょ。」
「兄ちゃん。とうちゃーん!」
(叶)
「おやっさん。勝ったんですね。勝ちましたね!」
KYお馬鹿さん丸出しの叶・・・。「殺意が配達された朝!」の頃にはちゃんと成長するんでイイけどね。
『橘警部・父と子の十字架』でケンジ君(橘の次男)と橋の上で会話するシーンなんて成長過多?
虚無感に包まれる杉森。
「六本木ラストダンス!」のような展開になるんだろうな~と薄々は分っていましたが、杉森は自殺してしまう。
イタリア映画『道』の力業師ザンパノよろしく普段虚勢を張ってる者ほど何かの拍子に精神的支柱を失うと脆くも崩れる様に相通じるものがあります。そう考えると小池氏ははまり役です。
独白する船村 夜風に吹かれて一枚の調書がめくれる憎い演出。
「私もヤツと同じなんだぁ。弱いもんだけをイジメてんだ。」
勝つと思うな。思えば負けよ♪が脳裏を掠めますが、船村なら予見出来たはず・・・。でも万一それが出来てもどうしようもない不条理感いっぱいのエピソード。刑事生活のスタートからして冤罪だった船村。結構ポカをしでかすのを知ったのは再放送視聴時なので初見時は単純に「オヤジさんでさえもしくじる事があるんなぁ~」と感嘆したもんです。
船村すら且つ此の困み(くるしみ)を免るる能わず、いわんや叶をや(漢文調)。(*≧∀≦*)
(おまけ)
ついでなので帰り道に『あばれはっちゃく』シリーズの舞台に立ち寄ってみました。
<世田谷区・粕谷>
言わずと知れた桜間長太郎の実家の美容院&ひとみちゃんの実家の病院のロケ地ですね。
現地に立つと劇中とは異なり、「意外に狭い道だったんだな~」と実感。
もちろんランドセル無しで演者目線を追ってみた感想です(n‘∀‘)η。
何でもこの回は辻理監督が「杉森役は小池朝雄じゃなければだめだ」とキャスティングにかなりの拘りを持っていたそうで・・・。小池さんも自分で衣装を選んで本番の日までずっと着て、この役への入れ込み様は相当なモノだったんでしょうね。個人的意見ですがこの回の次回予告の出来がとても秀逸でしたね。五木田さんもいつになく熱が入ってるように思えて(笑)。意外だったのは小池さんの『特捜』の出演がこれ一本だった事で、もう二、三本出演されてると思ってたんですが・・・。小池さんというと『非情のライセンス』でベトナム戦争帰りでキ○ガイになってしまった元・戦場カメラマン兼殺し屋役が印象深かったのですがこの杉森役も強烈でした。
時事ニュースで某政党の支部が解散、党員100名が離党届を提出したそうで・・・。#212の予告編を見つつY氏包囲網を実感した次第。( ̄∀ ̄)
今私の頭の中では「黙秘する女!」で紅林が女(演・泉晶子さん)に言い放つセリフがエコーしてます。そっくりお返しするぜ!
>『非常のライセンス』
*チガイ姿はさぞかし逝っちゃってるんでしょうね(゜∀゜ )。そういえば天知さんのお墓参りが未だだったなぁ~。20数年前に週刊誌で、熱心な女性ファンが献花して墓を見つめる姿が掲載されていたのをよく覚えています。今もお元気なのかなぁ?私の大嫌いな某人物は死後も安らぎは訪れないのに比べれば、小池氏も天知氏もなんと幸せな事か・・・。
少年を殺してなかったので死刑は免れたはずなのに野獣だった杉森の心に父親の愛情を思いだし初めて良心が宿り、兄を殺したことやそれまでの罪を悔いて自殺したのだろう。