ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

初秋の名月。

2009-09-07 | Weblog
職場への道すがら、盛大に生えていたススキも銀色の穂を伸ばしていたのに気づいていたが。
庭はまだまだ真夏の風情なのでうっかりと忘れそうになってしまう。
んが、昼間は油蝉が威勢良く鳴いていようとも、暦の上ではすでに秋なのだ。


昨日は綺麗な満月であった。
灯りを消してカーテンを開け、寝転ぶと部屋はプライベートプラネタリウムと変わる。
せせこましい上に、星なぞほとんど見えないが。


虫の音を聞きながら、満月がゆっくりと東から西へ動いていくのを見る。
なかなかに贅沢な時間である。
風情を楽しむという、ただそれだけのために過ごす時間など滅多に取れないのだから。


いつしか秋の虫の音を子守歌にうとうとしていたが。


がらがらがら!


夜中にトイレに起き出すBooじーちゃ。
ご丁寧に、往復で引き戸を力一杯開けたり閉めたりしてくれるものだから。
家族の安眠と秋の夜の風情など、一撃で粉砕されまくってしまうのだ。


「夜中は尿瓶を使って、部屋から出てくんなね」と。
おかんさまにしつこく、念入りに言われたって一度寝れば記憶の揮発するBooじーちゃ。なのであった。





独居生活など。
人に気を使わずに生活してきた経験が長いほど。
勝手気儘になるんだろうか。
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