ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

秋思。

2009-09-23 | Weblog
シルバーウィーク終了前にして、どうもお天気は下り坂のようである。
そのせいもあってか、さっさかとおかんさまたち一行が帰ってきた。
先日にも書いたが、父方の祖母(以下ばーちゃ。)の100歳の祝いからの帰還ではあるのだが。


その大型レジ袋三つ分ほどの柿の実は何よ。


ばーちゃ。の祝いのついでというかむしろ。
おかんさまの中では、畑仕事だの柿の実取りだのの方がシルバーウィークのメインイベントだったのは間違いなし。
んが。誰がそれを食べるんだろーか。
てか食べきれるのか?
……Booじーちゃ。なら、食べ切りそうだけど。
そうそう多量に食べさせるわけにはいかないし。


Booじーちゃ。は、カリウムの排出がうまくいかない。
芋や果実、実の野菜などの、カリウムが豊富な食物を多く食べさせるのはよろしくない。
んが、芋類だの南瓜だのの煮物は大好きなBooじーちゃ。
葉の野菜は、たとえ取り分けてやっても、箸でばっと皿から払いのけることすらあるのだが。
大好物となると、嬉々として自分の箸を大皿に突っ込む。
結果は覿面。痰を喉に絡ませては、げほごほと大騒ぎになる。
酷いときには胃の内容物まで逆流させてしまうこともある。
たかが痰と思うかもしれないが、結果として肺炎を起こせば死に直結しかねない。


ところが、暇になると空咳を繰り返す癖のあるBooじーちゃ。
端から見ていると、ただの咳払いなのか、それともカリウム過多による症状なのか判別しがたいものである。
最初は心配していても、次第に「いつものこと」と関心が薄くなってしまう。
それが怖い。


……とりあえず。柿だとかその他もろもろは、Booじーちゃ。の、目の届かないところに隠しとくかな。


早いもので、もう秋の彼岸の中日である。
柿の実や、彼岸花といったものを見るとわけもなく懐かしくしみじみとするものである。





Booじーちゃ。が帰ってきたとなれば、そうそうしみじみしてばっかりもいられないのだが。
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