レポート。

珍しく、あねうえどのが台所でごそごそしはじめた。
例の製菓製パン学校の宿題だとかで、葛饅頭とパウンドケーキを作るんだそうな。


あまりに長時間、台所から物音が聞こえるせいで。
食欲魔神と化したBooじーちゃ。
ずっと、そわそわしっぱなしである。
うろうろと、リビング、ダイニング、トイレを回遊する。
それも一度や二度ではすまない。
マーキングのように、そのたびごとにトイレを使うので。
必ず水を流してはドアを閉めては開け閉め、開けては閉め。
やかましくてならぬ。
もはや意地の一滴も出んだろうと思うのだが。


当然のことというべきか、本日のおやつはあねうえどのお手製の葛饅頭とあいなった。
レポートに写真を掲載する都合とかで、形の良いのを狙って写真をとったあげく。


「いただきます」


一瞬にして消えるBooじーちゃ。の、葛饅頭。


たとえ同じ皿にご飯とおかずを盛ってあげても、おかずをすべて食べきってから真っ白になったご飯をもくもくと食べるBooじーちゃ。
お茶菓子とお茶を交互にいただくなんて芸当を期待する方が無駄なんだが。


さて、肝心のお味はというと。


葛が白ひ。


加熱が不十分だったせいで、餡を包んでいる葛が濁っている。
澱粉がα化されていないせいで、ざらざらとした舌触り。
おまけに、市販の濾し餡を買ってきてそのまま使ったため、ひたすらだだ甘い。


正直に言おう。
まづひ。


こんなんで、資格試験通るんかな～。


明日はパウンドケーキが出現するかもよ？





おまけ。
パウンドケーキの材料を買いに行ったときのこと。
「アプリコットジャムが売ってなかった！」騒ぐあねうえどの。
「杏ジャムぐらい、どこにでもあるでしょ」と言うと。
「杏ジャムだったらあったような気がする…」しゅるしゅるとテンション下げて再出撃。
まぢぼけかい。