ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

羽ばたき。

2009-09-22 | Weblog
ようやく祭りも終わり、踊りやお囃子の練習の音から解放された。
ご当地音頭ならまだしも、うるさいよさこいの音が流れなくなって本当にほっとした。
気を抜くとサブリミナル効果のように耳の奥まで焼き付けられた、アップテンポのソーラン節が脳味噌を駆け巡りやがってくださってますが。


静寂の戻ってきた秋のかはたれ時は、どの季節よりも昏いように思われる。
明るさの残った空一面に見えるのは。


小さな蝙蝠の群れ。


どこにねぐらがあるのかは知らぬ。
神社の木々の上を。
墓地の上空を。
めいめい、気まぐれな軌道を描きながら小さな虫を追いかけている姿は、羽根のついた鼠のようで妙に愛らしい。


夕方、暮れかかるこの時間帯だけしか見ることができない乱舞は食物連鎖の一端でしかないのだけれど。





とても静かな生命を賭けた戦いである。
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