宮部みゆきさんの最新作が出たと知り、図書館に予約して一年、ようやく読むことが出来た。
長編を期待して予約したのだが、SF作品ばかり8編が収録された一冊で表題になっている「さよならの儀式」は収録作の一つ。
収録作の中でよく分からなかったのが「海神の裔」
これは伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」の世界観を基にしたものだそうだ。
「わたしとワタシ」は既に40歳を過ぎたシングルの私の前に、高校生のワタシが現れる。タイムスリップものは色々あるが、過去のワタシと会話をするという設定は面白い。
防犯カメラが実は他世界からの侵入者ではないかという「戦闘員」
息子が悪に傾いた分岐点を見極めようとして、何度もやり直しを繰り返す村を見守る保安官を描いた「保安官の明日」は興味深く読んだ。
他に「母の法律」「星に願いを」「聖痕」