昨日はイースター。
ほじゃるが小さい頃はエッグハンティングが恒例だったけれど、今となっては普通の日曜日。
お天気が良かったので、今年初のハイキングに行ってきた。
久しぶりに町を出た。
雪が降ってからというもの、アンカレッジから全く出てなかった。毎日毎日、家と職場の往復。寄り道するところと言えばCostcoとバリュービレッジくらい。
2月に日本に行ったけど、空港から飛行機で点と点を結んで違う町に行ったようなもので、町を出たという感覚とはちょっと違う。
20年以上前、里帰り中ちょうどアラスカの知り合いが日本を訪ねてきて成田まで迎えに行ったことがあった。電車で都心まで一緒に行ったのだけど、車窓を見ながら彼女が「ずーっと家がある。どこまで続くの?」とつぶやいたのが印象的だった。町と町の間の緩衝地帯というか非居住地帯みたいな場所がなく、連続した巨大な町という感じだもんね。
それに対してアラスカは自然の中に町が点在しているから、町を出たら家などほとんど見なくなる。(道路沿いにポツンポツンとはあるけどね。)なので、町を出たという感覚が鮮明なのだ。
さて、アンカレッジを車で出るには、北か南に行くしかない。今回は北へ。
オールドグレンハイウェイに入り正面に山。木々が芽吹くのは一週間後くらいかな。
向かった先は Bodenburg Butte。みんな単にビュート(丘)と呼ぶ。ビュートは浸食により生まれた孤立丘のことで、斜面は急峻で垂直に近いところもある。頂上は比較的平坦。
標高は900フィート(274m)で1時間もかからずに登れるが、まあとにかく急なので、心臓がバクバクする。よって、途中の写真を撮る余裕なし。
約40分で頂上に到着。登れないんじゃないかと心配していたけど、そこまでなまってなかった。
一番奥の方に見えるのがクニック氷河。拡大してみると…
この辺は農業地帯なので、畑が広がる。山はパイオニアピーク。
さて、ビュートを下りてパーマーへ向う途中、マタヌスカ川沿いの流木の量にびっくり。以前からこんなにあったっけ?広大な河原の向こうの方までわしゃわしゃある。あんな遠くまで増水するのだろうか?
逆光のためか流木が真っ黒で不気味。実際はそうでもないんだけどね。
パーマーから帰り道リフレクションレイクに立ち寄る。
湖は半分解けていて、なんともう白鳥がいた。
他にもいろいろなカモがいた。これはヒメハジロ(Bufflehead)のオスではないかな。近くにメスもいた。あとホオジロガモ(Common Goldeneye)とかスズガモ(Greater Scaup)らしきものが見えた。
望遠を一杯一杯きかせて撮ったので細部がよく見えない。双眼鏡忘れてた。
普通に撮るとこんな感じ。湖面の雲がよいなあ。
近くで見えたものも。カワウソ、いやレイクオッターか。
他にも白頭ワシのつがいがいて、ピョロピョロと意外とかわいい声で鳴いていた。
どこもかしこも生命力がみなぎってきた。季節が動き出したのを肌で感じられた。昨日は町を出て正解。
足パンパンだけど...。
スケール感が日本と違う。
ビュートもパイオニア・ピークもデカい。
パイオニア・ピークって名前もいいですね。
上半分にのみ雪がある。
立っておられる場所から、山まで、間にほとんど
人工物がない。日本と違うわぁ~(笑)。
気持ちよかったですよ~
パイオニアピークは、ニューディール政策でアラスカに入植した人たちがこの辺で開拓したので、その名前がついたようです。
そう、人工物があんまりないのがアラスカのいいところです。
1930年代ですよね・・・と昔、高校の世界史で
習いました。アメリカって新しいですねえ。
若い国だ。
特にアラスカは「ラスト・フロンティア」ですし…