ほじゃる日記

アラスカ、アンカレッジでの日々の暮らしの記録。

健康保険のこと。

2016年08月18日 | 日記
昨日の朝、数日ぶりに外出したら、ファイヤーウィードがほとんど綿毛になっていて、
スーパーにはハロウィングッズが並び始めたりで、なんかちょっと浦島太郎な気分…。


胆のう摘出は、内視鏡の手術で日帰りだった。
こちらでは、day surgery は結構一般的だけど、
日本だと早くても3日、普通は4~7日の入院の手術のようなので、ちょっと不安になる。
ま、出産は日帰り、帝王切開したって2泊3日の国だからね…。
医療費全般が高額だから仕方がない。
数日間上げ膳据え膳の入院生活にちょっと憧れたけれど…。

病気になっても、病院に行く前にやることがある。
それは保険の確認。

こちらに引っ越してきてすぐ、友人が健康保険関係の書類をしっかりファイルしているのをたまたま見た。
その時彼女が「保険会社も結構間違えるからね、自分でチェックしないと…。」
って言ってたんだけど、全然ピンと来なかった。
だってそれまで日本では窓口で保険証を出して、あとはお任せだったから。

その後、幸か不幸か、いや幸いなことに夫婦そろって大きな病気もせず、
また時々病院に行くことがあっても、たまたま保険がカバーする医者に行っていたので、
全然積極的に保険にかかわることをしていなかった。

ところが転機が訪れたのがおととしの暮れ、夫が健康診断を受けることに。
それまでファミリードクターを見つけていなかったので、
知り合いから評判のいい医師を紹介してもらった。
ところが、その医師は私たちの入っている保険で全くカバーしない人だったので、
請求書の金額に目玉が飛び出てしまった。
健康診断って言ったって、ほんと通り一遍のもので、CTとかMRIとかなかったのに。
なんだかんだ交渉し、ある程度は引いてもらったが、
これなら日本で保険なしで1泊2日の人間ドック受けられるよってくらいの額。

その時になって初めて、保険会社を変えたりリニューするたびに、
分厚い冊子が送られてきた意味が分かったよ。
会社によって、保険のタイプによって、個人によって、受ける治療によって、カバー率が全然違う。
保険会社のチェックする人が間違えることがある、ってのも納得。
ほんとにね、何年アメリカに住んでるんだよ!と自分たち自身に突っ込んだ。
夫と二人して落ち込んで、高い授業料だったね…とうなだれた。
でもそれは不幸中の幸い、その時学んどいてよかったよ、今となっては。


さて、今回最初に具合が悪くなって行ったのは、去年気管支炎をやった時にお世話になったクリニック。
保険についてはその時チェック済みだったけど、変更になってないかを再チェック。
そして胆石疝痛と診断され、胆のう摘出の手術を受ける医師を紹介してもらった。

ところが!
紹介された医師は我々の保険でカバーしない人で。
夫が、保険会社と何度も何度もやりとりして調べてくれたのが、
その手術ができる医師はアンカレッジにはその人しかいない、そんな場合例外で保険がおりるのだけど、
例外が認められるのは、他の医師が自分の住んでいる場所から100マイル以内にいない場合、だそうで、
そうしたら、なんと30マイルくらい離れたパーマーにはいると。
その状態でアンカレッジの医師から手術を受けたら保険が下りないのだ。ひえ~っ。
そこでパーマーの医師に連絡し、そこで手術を受けることに決まったのだ。
ふ~、日帰り手術なのに…。

しかしねぇ、これ夫が全部調べてくれたからよかったけれど、
病気で苦しんでいる状態で自分で全部やると考えたら…、
ちょっとゾッとする。

日本の保険制度は本当にありがたい、ってしみじみ思う。


手術当日は夫とほじゃるが付き添ってくれた。
全身麻酔だったから、気が付いたらすべて終わってた。
帰宅してから数日は、友人たちが食事を差し入れしてくれて、夢の上げ膳据え膳生活をちょっぴり堪能。
(“たんのう”って打ったら“胆のう”って変換された。笑)
本当に助かりました。ありがとう!


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