夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

Diretta Target PCの電源を交換した

2022-10-02 04:44:44 | オーディオ

デスクトップ用のスピーカーLS-K731のアンプをこれまで使っていたLXA-OT3からR-K731に交換した。

レシーバーR-K731は電源内蔵なので、LXA-OT3用に使っていた電源キットWP906-PSが余った形になった。

もともと自作キットなので当然PSEは取得しておらず、売るにも売りようがないなと思っていると思い出したことがある。

WP906-PSはデフォルトの出力電圧が14Vの仕様になっているのだが、内部の配線を変更すると12V電源として使える。

 

12V電源を必要とする機器といえば、最近導入したDiretta Target PCがある。

現在は付属のACアダプターにiPurifieirDC2をかまして使っているが、iPurifieirDC2がなかなかの発熱量でずっとは触っていられないぐらい発熱する。

Diretta Target PCを使っていないときでも、ACアダプターが接続され電圧がかかった状態だと使用時と同じぐらい発熱している。

ラックの奥の方に置いてあるのならまだしも、デスクトップ上すぐ目の前にDiretta Target PCを置いているので、どうにも気になる。

使わないときはACアダプラターを外していたのだが、Diretta Target PCを置く向きを変えて電源コネクターが背面向きにしたので、そうそう気軽にACアダプターの着脱をするような配置ではなくなってしまった。

 

それなら電源スイッチのついたWP906-PSをDiretta Target PC用の電源として使えばいいのではないか。

WP906-PSはアナログ電源なので、もうiPurifieirDC2は不要なのかもしれないが、iPurifieirDC2を併用したとしても、WP906-PSにはスイッチがついているのでDiretta Target PC使用時以外はiPurifieirDC2の発熱は気にしなくて済む。

 

ということで、まずはWP906-PSの内部配線を変更し、14V仕様から12V仕様にすることにした。

キットを組み立てたとき以来の作業なので、ケースを開けるのに六角レンチが必要なことすら忘れていた。

キットを組み立てたとき以来使っていなかった六角レンチでケースを開けると内部の配線が見えた。

配線変更といっても大げさなものではなく、CN4というターミナルに接続されているOIトランスから出ているケーブルを12V用のケーブルに差し替えればいいだけだ。

現在ターミナルに接続されている14Vのケーブルはオレンジ色、それを今は使われていない黄色の12Vケーブルにつなぎ直す。

黄色のケーブルは他と接触しないよう結束バンドでまとめられ、端末は熱収縮テープで絶縁してある。

結束バンドを切り、端末の熱収縮テープを外すと、端末の皮膜がついたままの状態だったので、久しぶりにケーブルの端末皮むきをした。

CN6には、トランスから出ているオレンジ色と黒のケーブル2本が接続してあるので、オレンジ色のケーブルを止めてあるネジを緩めて、黄色のケーブルに差し替えればいい。

 

このとき組み立て説明書の写真と実機の配線が違うことに気がついた。

CN4に接続されている2本のケーブルが左右反対だ。

写真だとオレンジケーブルが右、黒ケーブルが左だが、実機はその反対。

いままでこの配線で使ってきて、何の支障もなかったのでおそらく左右はどちらでもいいのだろうが、何とも気持ち悪い。

ネットでWP906-PSの写真を探したら、自分と同じ左右が反対のパターンもあった。

この配線については特に左右を指定せず、組み付け作業を行っていたと思われる。

 

現状のままオレンジケーブルと黄色ケーブルを差し替えるだけにしようかとも思ったが、この際公式の組立説明書のとおり、右にカラーケーブル、左に黒ケーブルの配線にした。

外したオレンジケーブルは説明書にしたがって、他に触れないよう端末をビニールテープで絶縁した後、ケーブル自体を丸めて結束バンドで固定した。

あとはケースを締めて作業終了なのだが、やはり気になる。

これまでWP906-PSを接続していたのは、雑誌の付録のデジタルアンプLXA-OT3で、仮に電源の不具合で基盤がダメになっても予備のLXA-OT3があるからいいやと気楽に考えていた。

でも、今回は違う。

単体だと2000円に満たない雑誌の付録のアンプではなく、成は小さいが数万円もするPCだ。

電源をつないだ途端Diretta Target PCから煙が出て使い物にならなくなるなんて、ちょっと想像したくない。

iPurifieirDC2の掲示板で、使わなくていい極性変換アダプターを使ってプラスマイナスが逆になったiPurifieirDC2をPCにつないでPCを壊した書き込みをみてしまったので、ちょっとトラウマになっている。

 

大丈夫だと思うが、念のため配線変更後のWP906-PSの出力で極性と電圧を確認してから使うことにした。

あったらいいなと思いながら、使う機会がほとんどないのでいままで買ったことがなかったテスターを初めて購入した。

自分でも名前は知っているオーム社のデジタルテスターでも、普及型のTST-KJ830なら2000円もしなかったのでこの機種にした。

 

なんとかの手習い、全く使ったことのない機器なのでマニュアルを熟読の上、電圧測定。

直流電圧のレンジを20Vにセットして、WP906-PSのジャックの内側と外側にテスター棒で触れると、「12.47」と表示された。

はい、測定終了。

電圧はちょっと高めだが、センタープラスのはずがセンターマイナスになっているということはなかった。

プラスマイナスが逆だと「-12.47」と表示されるらしい。

 

さて、これでようやくWP906-PSをDiretta Target PCに接続できるが、直接つないでしまうとせっかく買ったiPurifieirDC2が遊休化してしまうので、WP906-PS+iPurifieirDC2というなんとも贅沢な仕様で使うことにした。

WP906-PSには電源オンオフのスイッチがついており、Diretta Target PCを使っていないときはiPurifieirDC2が発熱することもない。

また、万が一電源トラブルが合った場合でも、犠牲になるのはPCではなく、その手前でバッファーとなっているiPurifieirDC2の方になるはずで、経済的損失は少なくて済む。

そんなに気にするならWP906-PSを使わなければいいのだが、やはりPCオーディオ用のPCにはアナログ電源を使いたい。

 

さて、いよいよ電源を交換して初めてのDiretta。

WP906-PSにiPurifieirDC2を接続しようとして、ふとiPurifieirDC2の本体を見ると2つのLEDランプがあるのに気がついた。

1つは電源ランプで電流が流れているときはこのランプが点灯するが、もう1つは「+/-」という表示のランプ。

もしかしてと思ってマニュアルを確認しようと思ったが、iPurifieirDC2にマニュアルというものはない。

添付されているのは、安全に関する注意事項(しかも日本語なし)だけだった。

iFi audioのホームページにもiPurifieirDC2のマニュアルはない。

iPurifieirDC2の製品紹介ページをよく確認すると、このランプに関する説明を発見。

「極性が逆になっている場合にそれを警告する機能を内蔵しています。

入力極性が逆になっていると、赤色のLEDが点灯します。

ご使用のシステムが安全なことを確認することができるのです。」

おう、テスターは必要なかったな。

センターマイナスのACアダプターを持っていなかったので気がつかなかった。

確かにミュージックサーバーSoundgenicに接続しているiPurifieirDCにも同じLEDランプがあり、当然このLEDランプは点灯していない。

 

これで安心してDiretta Target PCにWP906-PSを使うことができる。

ただ、iPurifieirDC2を使うと、Diretta Target PCの電源ジャックの隣にあるUSBプラグに干渉する。

iPurifieirDC2の向きを変えればなんとか電源ジャックに差し込むことはできるが、USBプラグにちょっと力がかかっている状態には変わりないので、何か対策を考えた方がいいかもしれない。

 

さて、気を取り直して久しぶりのDiretta。

トラブルなど起こるはずもなく、普通にDiretta Target PC2が起動した。

が、DAC自体はPCが認識しているものの、JPLAYで再生しようとすると再生が開始されない。

Audirvanaは試用期間が過ぎてしまって起動できないし。

いろいろいじっても再生できないので、PCを再起動したらあっさり再生できるようになった。

JPLAYは相変わらず気難しい。

肝腎の音はというと、iPurifieirDC2を使っているのは変わりないので、予想ではそんなに変わらないかなと思っていたが、思いのほか変化がある。

何と表現すればいいのか難しいが、良くも悪くもアナログっぽい音になった。

ひらすらクリーンな印象は若干後退し、音が濃くなったような気がする。

空間表現も若干後退し、音が中央に集まる感じになる。

電源ケーブルの替える前のBDR-105DJLの音に近いような気がする。

要するに中域が厚すぎるのだ。

これだとDirettaの効果を削いでしまっているように感じる。

 

確かに音は変わったは変わったのだが、果たしてこれで良かったのか。

もうしばらく聴き込んでみないと判断が付きかねるが、電源に手元スイッチが付いたので、Diretta Target PCを使用していないときは電源がオフとなり、iPurifieirDC2の発熱を常時気にしなくてもいいのはいいところだ。

 

まあ、どうも気に入らなければACアダプターに戻して、スイッチ付きのコンセントでも使えばいいか。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿